旬を知っていますか

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コラム
タケノコを箱いっぱいいただきました。掘りたてで、切り口はみずみずしく光っています。
年に数回しか使わない大鍋を出して、米ぬかと鷹の爪を一緒に入れて下茹でをします。

実家では簡易かまどを使って庭で炊いていました。マキでガンガン炊いた後、放っておくと火が消えてやがて冷めます。するとマキとぬかの香りがほんのりとついた、おいしいタケノコが湯がきあがります。

外で炊く時は少々吹きこぼれようが構わなかったのですが、ガスコンロでは後始末が大変なので、見張っていなくてはいけません。ぬかの代わりにタンサンで炊けば吹きこぼれの心配がないのだけど、と思いながらも手間のかかるぬかで炊きます。

タケノコは漢字で書くと『筍』。たけかんむりに旬という字を書きます。昔から旬を感じる食べ物だったのでしょうね。水煮などは年中出回っていますが、生のタケノコは春しか出ません。タケノコの木の芽あえを食べると、春だなあと感じます。

スーパーに行けば、いつでもいろいろな野菜が並んでいます。旬を知らない方も多いのではないでしょうか。

私が育ったところはスーパーマーケットのない田舎でしたので、野菜は買って食べるものではありませんでした。自給自足か近所の人にいただくかです。
母は料理上手でしたし祖父母と同居していましたので、昔ながらの食べ物もよく食卓に上がっていたと思います。

春は畑で柔らかい葉ものができます。サニーレタスのことを「ちしゃ」とよんでいて「ちしゃもみ」が定番でした。大きなすり鉢でいりごまをすって、さとう、酢、みそで味を付けたものでちしゃを和えたものです。
ブロッコリー、菜花はあっという間に黄色い花が咲くので、毎日摘まなくてはいけません。
野山ではフキノトウ、つくし、タケノコ、わらび、タラの芽も出ます。
山でとれるものはあくが強く、あく抜きの手間がかかります。

今考えると、味の濃い豊かな食生活をしていたと思います。
旬のものはたくさん採れます。今と違い、冷蔵庫は小さく野菜を入れるスペースはありません。毎日毎日、旬が終わるまで同じ食材を食べ続けます。そして大量にとれる野菜よりも子供の頃はお肉が食べたかったものです。

この時期、畑に残った長ネギには花が咲いて固くなるので抜いて捨てるのをご存じの方はいらっしゃるでしょうか。その長ネギの花を摘んでてんぷらにするとおいしいです。
固くなった長ネギは、細かく刻んで油でいためてネギみそにすると常備菜になります。

今ではスーパーマーケットのない生活、エアコンのない生活など考えられませんが、それが当たり前になったのはつい最近のことです。
季節の野菜を食べて、夏は暑く冬は寒い生活をずっとしてきたのです。

この生活を否定する気はございません。日本の豊かさを象徴する光景です。このように豊かな国になったから、日本人は100歳まで生きることができるようになりました。
畑や野山に生えているものだけを食べて、冬は隙間風、夏は35度を超える暑さの中暮らしていたら、とても長生きはできませんね。

はなしがそれました。
これほど豊かな食生活をおくるようになっても、旬のものを食べると季節を感じて嬉しい、という話でした。
どんなに豊かになっても、人はそれほど変わらないもののようです。

人の悩みも、大きく変わるものではないかもしれません。
100年前も、恋に悩む人あり、家族に悩む人あり、人生の転機に悩む人あり。
悩み、道を選択して、私たちは今ここにいるのです。

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