神様、お願い!!

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コラム
神様にお願いごとをしてはいけないと聞いたことはありませんか。神社でお参りをする時も、お願いするより感謝をすることが大事だと言います。

確かにワンコインで家内安全、商売繁盛、恋愛成就、そのほか思いつくこと全部お願いするのは厚かましいように思います。
初詣やお祭りでお賽銭を入れて一通りのことをお願いするのはよくあることですし、神様もはいはい、みんな元気で幸せになりましょうね、と浅く広いご加護をくださると思います。

ですが、どうしても叶えたいお願いがある時は、こちらも気合を入れて願わなくてはなりません。ただお願いするだけでなく等価交換のお願いをしなくてはならないと思うのです。

ここで祖母の『一生のお願い』の話をしましょう。

私の父は昭和15年生まれ、田舎の長男で期待は大きかったようです。
しかし小学生の時、学校で『知恵遅れ』だと言われた、と祖母から聞きました(昭和の表現です)。
家で勉強を見ていると、それほどわかっていないわけではない。なのに学校では授業中騒いだりして授業の邪魔をする問題児だったようです。体が大きくていつも鼻水を垂らして大きな声を出していたので余計扱いにくい子供だったのかもしれません。

祖父は学校の先生をしていましたが、家の近くの学校ではなかったので単身赴任をしていました。祖父も父の事では頭を悩ませていたそうです。

祖母は近所の八幡様とご先祖様に、これから一生、10日に一度お参りをするので、父を『まともな子に』して欲しいとお願いしました。それから約束通り10日に一度は八幡様とお墓詣りをしました。

それから程なく、父は近眼であることがわかりました。戦後の混乱期で視力検査など後回しになっていて気付くのが遅れたのです。
教室には50人くらい児童がいたので、体の大きい父は後ろに座らなくてはならず、黒板が見えなかったのが原因で注意を受けていたようです。眼鏡をあつらえると、黒板が見えるようになりました。
中学校に上がると、聴力検査があり、父は鼻と耳にも病気があることがわかりました。手術を受けると耳もよく聞こえるようになり(すごく痛かったそうです。両耳を手術する予定でしたが片方だけして、痛さのあまり逃げ出したくらい)大きな声を出すこともなくなりました。

勉強にも身が入るようになり、国立大学を出て学校の先生になりました。
私たちを育てる頃には、尊敬できる父、大好きな父で問題児だったことなど感じることはありませんでした。

祖母はずっとお宮参りと墓参りを続けていました。なぜお参りをするのか、理由を教わったのは、私が子育てに悩んで祖母に相談した時でした。

祖母は願をかけてお墓参りをすることを勧めましたが、私は願掛けをしませんでした。
そのままの息子を受け入れ、そのままの息子で幸せになれることを願いました。

願をかけるのは恐ろしいことです。その願いが大きいほど代償も大きいように思います。
祖母は約束を守り、必ずお参りをしました。しかしそれでは代償として十分ではなかったのかもしれません。
父は校長として定年まで(当時は60歳)勤め上げたあと難病に侵され66歳で亡くなりました。

私の願いは、子供たちが幸せでありますように、ということです。ここまで無事に育って感謝しています。今年も元気で仲良く幸せでいてくれますように!!


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