freee活用講座vol.9【家事按分ってなに?どうやって登録するの?】

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法律・税務・士業全般

こんにちは!
freee専門の開業・経理サポーターの春崎なるみです。

個人事業主になるとよく耳にするようになる『家事按分(かじあんぶん)』

「生活費の一部が経費になるって聞いたけどどうゆうこと?」
「家事按分聞いたことはあるけど、なんか難しそうだしよくわかんない…」

そんな疑問や悩みを持つ方も多いかと思うので、今回は家事按分ってなに?具体的な計算方法からfreeeへの登録方法までお話していきます。


・そもそも家事按分って一体なに?
・どうやって計算したらいいの?
・これ毎回計算するの?面倒だなぁ…
・どうやって登録したらいいの?
・簿記の知識ないけど、そんな私でも大丈夫かな…?


そんな方はぜひ最後まで読んでいってくださいね~



はじめに


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自宅で仕事をしている場合には、仕事とプライベートを客観的にみて明確に分けることができれば仕事の分を経費にすることができます!



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主にこの5つを家事按分することが可能です◎


例えば、家賃を家事按分する場合には一部屋まるごと仕事部屋を設けるか、
パーテーションなどで仕切りをつけてプライベートと仕事を分けるなどといったように、客観的にみてもプライベートのスペースと仕事のスペースが明らかに分かれているといえる状態でなければいけません。



家事按分ってどうやって計算したらいいの?

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家賃の家事按分をする際は、このように床面積を基準に事業分の割合を求めます。

このように家事按分をする際はまずは事業分の割合を求めた後で、実際にかかった金額に事業割合を掛けて経費にできる金額を計算します。


例えば…
【家賃が月10万円の場合】
家賃100,000円×事業割合25%=25,000円

月25,000円を経費にすることが可能!


家賃は毎月一定金額なので計算は1度だけで済むかもしれませんが、その他に家事按分が可能である電気料金などといった毎月金額が変動するものは毎月経費にできる金額を計算をしないといけません。


これが、freeeだと【家事按分のルール設定】で1度設定をしておけば自動で計算してくれるようになります!


持ち家の場合の家事按分はこちら▼


freeeに自動計算してもらうにはどうしたらいいの?

家事按分のルール設定には次の3つの入力が必要になります。
❶勘定科目
❷家事按分用の品目
❸事業割合

❶設定する勘定科目については、一般的には次のようになります▼
・家賃→【地代家賃】
・電気代、水道代、ガス代→【水道光熱費】
・wi-fi通信料金、スマホ通信料金→【通信費】
・ガソリン代、車検代→【車両費】
・自動車税→【租税公課】

❷家事按分用の品目
家事按分のルール設定は、このルールとして登録する『勘定科目』と『品目』が一致した取引に対して、ルールとして登録する『事業割合』で掛けることで自動計算するように設定するものになります。

そのためルール設定の前には、この『家事按分用の品目』を登録するという事前準備が必要になります。


事前準備:家事按分用の品目登録方法

①ホーム画面から「マスタ・口座」の中の「品目」をクリック
スクリーンショット 2025-04-06 22.56.16.png



②「+新規作成」をクリック
スクリーンショット 2025-04-06 22.58.05.png



③登録したい名前を入力
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※名前はわかりやすいようにあなた自身で決めていただいて大丈夫です。
今回は家賃の家事按分のルール設定を例にお話していくため「家賃」とします。


④「作成」をクリック
スクリーンショット 2025-04-06 23.02.06.png




❸事業割合については、最初に説明したこちらを使います▼
住んでいるスペース全体:80㎡
事業で使ってるスペース:20㎡

事業20㎡÷全体80㎡=事業割合0.25(25%)

これで家事按分のルール設定で必要な3つが揃いました!




どうやって家事按分のルール設定するの?

ではさっそくここからは実際のfreee画面のスクリーンショットを使って家事按分のルール設定方法をご説明していきます。

1.ホーム画面から「確定申告」の中の「家事按分」をクリック

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2.「+新しい家事按分を登録」をクリック

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3.勘定科目を入力して選択

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・家賃→【地代家賃】
・電気代、水道代、ガス代→【水道光熱費】
・wi-fi料金、スマホ通信料金→【通信費】
・ガソリン代、車検代→【車両費】
・自動車税→【租税公課】


4.品目名を入力して選択

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※事前準備で登録した『家事按分用の品目』を使います。


5.事業割合を入力

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住んでいるスペース全体:80㎡
事業で使ってるスペース:20㎡

事業20㎡÷全体80㎡=事業割合0.25(25%)
※計算した事業割合を%で入力します。(今回であれば「25」と入力することになります)


6.「保存」をクリック

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これで家事按分のルール設定完了です!
家賃以外でも電気代や通信料も同じ手順で設定できます。



家事按分のルール設定が完了したら実際に家事按分したい取引を
・設定した勘定科目
・設定した家事按分用の品目
この2つを使って登録することでfreeeが自動で計算してくれます◎
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他の家事按分はどうやって計算するの?


ここまで家賃の家事按分の計算方法とルール設定方法を説明しましたが、そのほかの電気代、ガス・水道代、通信料、自動車関連費のそれぞれの計算方法も簡単にお話していきますね〜


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電気代、水道・ガス代、通信料を家事按分する際は、このように業務時間を基準に事業分の割合を求めます。

少し計算が複雑で事業割合を求めるのが大変と感じる方もいるかも知れませんが、なぜこの事業割合なのかの根拠を示せるようにするためにも、ここは適当にだいたい半分くらいは仕事に使っているから事業割合は50%などと感覚で決めるのではなく、第三者に説明できるように求めるのがおすすめです。

またガスや水道代に関しては、自宅で料理教室をしている場合や自宅の水道水を使って水彩画を描いているといったガスや水道が直接的に仕事に関わってくる場合のみ家事按分が可能となるので、ガスや水道を直接使うような仕事をしていない場合はガス・水道代を家事按分することはできないので注意してくださいね!


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自動車関連費は主にガソリン代を家事按分することが多いかと思いますが、このように移動距離を基準に事業分の割合を求めます。

またこの自動車関連費については移動距離の根拠を示すために運行日報などを日々記録して、第三者に説明できるような書類を作成するのがおすすめです。

自動車関連費は主にガソリン代ですが、それ以外にも車検代や自動車税も家事按分することが可能です◎


持ち家の場合はこちら▼





ここからはさらに

freeeがなんで簿記の知識がなくても簡単にできるという言われているのか?


ここをご紹介していきます!
(私はfreeeからお金をもらっているとかではないので、ただfreeeが簿記の知識がない方にも優しくて私が便利で好きなので勝手に語っていきます。笑)


簿記の知識がなくて不安なあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね〜
(会計の専門用語の解説とかも盛り込んでお話していくので、読み終わった頃には「簿記の知識なんてないし、専門用語の意味も読み方もわからない」というあなたの不安も減っているかもしれませんよ!笑)


ということで今回はクレジットカードを例に簿記の観点から、そしてなぜfreeeが簿記の知識のない方にも優しくて簡単なのか?その理由をお話していきます。


現代ではキャッシュレスが進み、クレジットカードでの支払いをする機会も多くなってきたと思います。またペーパーレス化も進んでいることもあり、インターネットでクレジットカードの利用明細をほぼリアルタイムでみることが出来たりします。


しかし、従来はクレジットカードは利用明細が郵便で届き、その届いた明細をもとにそれぞれの経費を勘定科目ごとに合計金額を求めていました。


またその反対側の勘定科目はまだ支払いが完了していないという意味である「未払金(みばらいきん)」を使って処理をするといった方法が一般的でした。

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そして利用金額が引き落とされた場合には、その「未払金」は支払が終わったという処理として、クレジットカードを利用した時とは反対側に「未払金」をもってきます。この反対側にもってきて支払いを済んだ処理をすることを会計の世界では「相殺(そうさい)する」といいます。

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このように複雑な仕訳(freeeで明細を登録することを簿記では仕訳(しわけ)といいます)が必要となってきますが、freeeではそもそもこの左側の借方(かりかた)、右側の貸方(かしかた)という概念がありません。



この借方と貸方という概念が必要ないのがfreeeの1番の特徴で他の会計ソフトとの大きな違いでもあり、簿記の知識がない方にも簡単で優しい会計ソフトとしておすすめできるポイントでもあります!




またfreeeでは現代に合わせて、インターネットで確認できる利用明細をfreeeに自動で取り込み、明細それぞれを登録していくことでリアルタイムで経営状況を把握することが可能となっています。


クレジットカードの利用が多いと、明細ひとつずつの登録に伴う事務処理が増えてしまいますが、それを考慮して事務処理を軽減するためにfreeeでは自動で明細を登録できる機能があります。



「自動で経理」から明細を登録する際に【自動登録ルールとして設定】に✓をつけて登録することで、次回から似たような明細があった際に自動で登録してくれるというものです!

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さらにこれはAIが学習していくので、日々明細が取り込まれていき、登録が増えれば増えるほど精度が上がっていくようになっています。




また経費処理をしていく上で一番迷うのがどの勘定科目を使用するのかといったことがあるかと思います。


freeeでは購入したお店や金額から勘定科目を自動で推測してくれるようになっています。


さらには一般的に使われる勘定科目が一覧から選択できるようになっているので、勘定科目に迷ったとしても別の画面を開きながら調べるといった手間もかかりません。

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このようにfreeeには簿記の知識がない方にもわかりやすいように、簡単にできるように、さらには経理を効率化することで自由(freee)になって欲しいという熱い想いが詰まっていると私は感じています。



freeeに込められた熱い想いと同様に、
私はあなたに
・確定申告で悩んで調べて大切な時間を無駄にしてほしくない!

・経理が苦手で事業を辞めて欲しくない!

・悩んで調べる時間を自由時間に!事業発展の時間に使って欲しい!

・毎年訪れる確定申告という不安や恐怖、焦りから解放されて自由に幸せに生きていって欲しい!

そう心の底から強く本気で思っています。




どうすればあなたから確定申告の不安を取り除けるのか?


その答えはやはり、
①私の持っている知識をインストールしてもらう
②わからない時や行き詰った時はいつでも気軽に聞ける環境を用意する
この2つだと考えました。


私はあなたにあなた自身で確定申告ができるようになって頂くためにも、このブログのように操作手順や設定方法だけでなく、会計・簿記の知識をサポート内でも惜しみなく、お話しています。


あなたに寄り添いたった1人のサポーターとして、誠心誠意サポート致します。


▼いつでも気軽に聞ける環境をあなたに!▼
ちょっとでも気になる方はぜひご覧くださいね~

▼確定申告の提出までを7STEPでまとめた手順書▼
ココナラ(マニュアル).png


おわりに


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。


「freee活用講座」ではあなたの「この場合はどうしたらいいの?」「私にあてはまるケースが見当たらなくて…」といったお困りごとを少しでも解消できるよう、freeeに関するお役立ち情報を発信していきます!


もし何か知りたいことや聞いてみたいことなどありましたらお気軽にDMよりリクエストをお送り頂けると幸いです。出来る限りリクエストにお応えして記事にしていきます。


ではまた!春崎なるみでした~

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