こんにちは。現役で大手日本企業の採用担当を務めています。
志望動機を読んでいると、ある種のESに気づきます。
書いてあることは正しい。
会社の事業内容、業界でのポジション、最近の取り組み。
きちんと調べてあることは伝わります。
でも読み終えたとき、採用担当の頭にひとつの疑問が浮かびます。
「それで、あなたはなぜこの会社なんですか?」
企業研究の結果は「材料」であって「志望動機」ではない
志望動機を書くとき、多くの人が企業研究から入ります。
それ自体は正しいことです。
ただ、調べた内容をそのまま並べると、
「この会社についてよく知っています」という文章にはなっても、
「私がこの会社を志望する理由」にはなりません。
採用担当はその会社のことを、学生より深く知っています。
会社の説明を読みたいわけではない。
聞きたいのは、あなたの話です。
「なぜこの会社か」の前に「なぜ自分か」
志望動機で採用担当が見たいのは、
「この会社とあなたの間にある、必然のつながり」です。
その必然を作るのは、企業研究ではなく自己分析です。
自分がどんな経験をして、何を大切にして、
どんな仕事をしたいと思っているか。
その延長線上に、なぜこの会社の事業や環境があるのか。
この順番で考えると、志望動機は
「企業の説明」ではなく「あなた自身の話」になります。
書く順番も、この流れに沿う方が伝わります。
企業の話から入るのではなく、
自分の経験や考え方から入って、会社につなげていく。
伝わる志望動機の流れ:
① 自分の経験や価値観(なぜこの分野・仕事に興味があるか)
② その関心が、この会社のどこと結びつくか
③ 入社後、どんな形で関わりたいか
「この会社でなければならない理由」は、自分の中にある
「御社でなければならない理由が見つからない」
という悩みを持つ就活生は多いです。
ただ、その理由が見つからないとき、
多くの場合は企業研究が足りないのではなく、
自分の経験や考え方の整理が足りていないことが多いです。
なぜその業界に興味を持ったのか。
どんな仕事の場面に、やりがいを感じるのか。
どんな環境で力が発揮できると感じているか。
この問いに自分なりの答えを持てたとき、
「なぜこの会社か」は自然と見えてきます。
志望動機は、会社の中に探しに行くものではなく、
自分の中から引き出すものです。
こんな志望動機になっていたら見直しのサインです:
・会社名を変えれば他社にも使い回せる内容になっている
・「〜に魅力を感じました」で終わっていて、自分の話がない
・企業の取り組みを説明しているが、なぜ自分がそこに共鳴するかが書けていない
最後に
「志望動機を書いても、なんか薄い気がする」
「この書き方で伝わっているか自信がない」
そう感じているなら、一度読んでみてほしいことがあります。
書いた志望動機の中に、
あなたにしか書けない話がどれだけ入っているか。
それが「薄さ」の正体であることが、ほとんどです。
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