漢文句形で多くの高校生を悩ませているテーマの一つが
「如何」「何如」の違いです。
同じ漢字を使っているのに全く読み方も意味も違い、毎回覚えては間違えを繰り返す......そんな泥沼にはまっている人の数は想像もできません。
ネット上にしっかりとした説明が少ないと感じたため、記事にすることにしました。
意味と読み方の違い
如何、いかん(セン)=どうしようか
何如、いかん=どのようであるか
論理で頭に叩き込む!語源から説明
まず
何=what
如=①be compared to ②act as の意味があります。
※如には他にも(be like, as good as)など色々な意味がありますが、全てobey(従う)という意味から派生したようです。
ここでの意味は、あるものに従う=同等になる、比較の対象になる
ある行動規範に従う=行動する
といったところですね。
如何ではact as what=どのように行動すべきか?
何如ではwhat compared to=(~と比べて)どうであるか
~には別のものが入ることもあるし、省略されることで、一般的に想像される何か、常識の範囲内のもの、と比べて、という意味になることもあります。
例文(後ろに別の単語がついた場合どうなるか......)
今之政,何如古之政?
今の政治は、(what compared to)昔の政治
→今の政治は、昔の政治に比べるとどのようであるか。
此事如何成。
此の事、(act as what)成る。
→此の事を成すためにどのようにすべきか。
※此事/如何/成 と分けて下さい。
此事 で話題提示をします。
如何 でどのようにすべきか?と問います。
成 ですが、漢文は英語のように、下の語が上の語を詳しくします。成は動詞なので、その前にtoを付けるイメージです。to achieve もしくはfor it to be achieved
成すために、という意味になります。
言語を学ぶ上で大事なこと
漢文を勉強している皆さんは、国語という教科の中で学んでいると思いますが、外国語という扱いをしたほうが正直都合がいいです。
現代日本語と似通っていないから、現代文ができる人でも古典ができるとは限らないのです。実際、大学受験の漢文を中国人や台湾人に見せてみても、わかる部分とわからない部分があるようです! 日本人にとっての古文のようなものなのですね。
そのような、未知の言語、母国語でない言語を学ぶときに、論理化をしてほしいのです。
私は中学1年生から英語を勉強し始めましたが、中学2年生の春には英検2級を取得し、英語を飛躍的に伸ばしていきました。それはなぜかというと、一つには「論理的な文法理解」があったからだと思います。暗記をすればいいかもしれませんが、一つの言語は宇宙のようなもので、全てを暗記に頼っていると、記憶キャパの限界にいつか必ず達してしまいます。少なくとも私はそうでした。
もちろんどうしても論理化できない部分というものは存在します。言語が人の使いやすい形に変化していく中で、理屈では綺麗な説明ができない部分も必ずあります。そういった部分は例外として覚えていくことは必要です。
ただ基本スタンスとして、論理化する。論理化できないことだけを覚える。これを持っていてほしいです。
そして第二に、その言語にたくさん触れてください。私は英語でネット動画を見たりなどでリスニング力を上げました。いくら論理化しても、それが自然に身に着くまでは、膨大なインプットが必要です。
第三に、楽しみながら勉強をしてください。言語の学習はすごく長い道のりです。どんな人にもスランプが訪れます。挫折しそうになる時があります。それでも続けていけるのは、自分がそれを勉強していて楽しい! そんな単純な感情があるからです。
私は英語が一番の得意科目でしたが、学校のカリキュラムの中だけで勉強していると楽しくないし、全く英語力もつかなかっただろうなと思っていました。文法の暗記、無味乾燥な教科書本文ではなく、自分が読みたい物語があったから。中身を知りたい映画があったから。だから続けてこられました。
ですから、古典学習も、自分の好きな題材を選んで、楽しみながら行ってほしいです。
哲学が好きな人は諸子百家なんていいですね。恋愛小説が好きな人、古文にごろごろありますよ。人生つまらんと思っている人、兼好法師の声を聴いてみてください。
皆さんの古典学習を心より応援しています。
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