クリーブランドゴルフは今でこそダンロップのブランドとして認識されていますが、元々はロジャー・クリーブランド氏が立ち上げたメーカーでした。(氏は現在はキャロウエイのデザインチームに在籍しています。)
クリーブランド氏が離れて久しい現在でも洗練されたデザインのウエッジはなお健在で松山英樹選手やブルックス・ケプカ選手が使用しています。
今回取り上げるのは出っ歯型とかティアドロップ型と言われるフォルムの原型とでもいえましょう、1988年にリリースされたツアーアクション588ウエッジです。
その中でもロジャー・クリーブランド氏が手掛けたとされる”RC刻印モデル”です。細かいことは全くわかりませんので下手な言及は致しません。ただ、流通量自体はとても少ないように見受けられるため、レアクラブ扱いで紹介致します。
これまでに手に入れたのはこの4本のみ。
全てロフト角56°。ノーメッキ仕上げ。
RC刻印。特別感が漂う。
今でこそ当たり前のようになっているが、当時はまだディテールカスタマイズの概念が狭かったと思われるが、実物を見比べて見るとソール形状の違いがなんとなくわかる。
更にモデル名の”REG”がないヴァージョンも。
トゥ右上にUの文字。これはスコアリングラインがUグルーブという意味。
眺め飽きない良い顔をしています。プロパー品のミラーメッキヴァージョンとは明らかに違います。
U文字のないヴァージョン。個人的にはこの顔つきが一番気に入っている。先の3本と比べてボクシー感があるように見える。
リーディングエッジのバルジのつき方も違うように見える。
当時の輸入会社のロシニョールジャパンのラベル付き。これだけでもレア度が高い気がします。
シャフト硬度はS300。
TA588の名は2017年のモデルをもって最後となっていますが、リリースから約30年の歳月を経ても存続していた事実は驚きに値します。
タイトリストのヴォーケイウエッジが出るまではUSPGAツアーのほとんどの選手がバッグインしていたと思います。サンドウエッジとしての機能性は各プレーヤーの感じるところによりますが、クラブとしての造形美はここに一つの完成形を見ることができる気がします。
実際に使用しなくても所持して眺めるだけで十分に楽しめる逸品ですね。