『社労士過去問ランド』を10倍活用する方法

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 いつもお世話になっております。
 私は社会保険労務士の、齊藤祐作と申します。


 突然ですが、皆さんは『社労士過去問ランド』というサイトをご存じでしょうか?


 『社労士過去問ランド』は社会保険労務士試験(以下、社労士試験と略)で実際に出題された、過去問題の学習環境を提供するWEBアプリケーションです。
 社労士試験は、労働基準法と、労働安全衛生法と、労災保険法と、雇用保険法と、徴収法と、一般常識(労一)と、健康保険法と、厚生年金保険法と、国民年金法と、一般常識(社一)の10科目で構成されています。
 問題は20年分(7000肢)収録されていて、「○(正)」「×(誤)」のどちらか1つを選ぶ方式になっています。
 会員登録・利用ともに無料で、他のアプリケーションにありがちな「課金ガチャ」なども一切ありません。


 私が特にやり込んだのは、対局テストです。
 対局テストは選択した科目の中から、ランダムに10肢出題され、正解数の多かった方が勝ちとなります。
 正解数が同じ場合は、引き分けとなります。
 制限時間もあって、その時間内に回答できない場合は強制終了となります。

 私は対局テストをやる時に、奨励会ルールと、竜王戦ルールの2つを独自に適用していました。
 以下にその概要を示します。

 奨励会ルールの概要

 奨励会ルールは、将棋の(新進棋士)奨励会と同じように6級からスタートして、最終的に四段昇段を目指すものです。
 6級から1級までは、直近で6連勝・9勝3敗・11勝4敗・13勝5敗・15勝6敗のいずれかの成績を取ると1ランク昇格します。 
 初段から三段までは、直近で8連勝・12勝4敗・14勝5敗・16勝6敗・18勝7敗のいずれかの成績を取ると1ランク昇格します。
 なお、現行の規定では三段から四段への昇段が「年2回の三段リーグに参加して、1・2位の成績を取る or 次点を2回取る(総合3位に2度なる)こと」となっていますが、これだと13勝5敗で昇段できたり、14勝4敗で昇段を逃したりといった、運不運が生じます。
 そんな運の要素を無くすため、三段から四段への昇段は1977年度から1986年度までの10年間適用されていた、「直近で9連勝・13勝4敗」 or 「昇段の1番を逃した後での3連勝=15勝5敗」 or 「8連勝・12勝4敗の準昇段点2回」という規定を用います。

 逆に、直近で2勝8敗以下の成績を取ると1個目の降級点(B)が付いてしまいます。
 降級点を消す(Aに復帰する)には、直近で3勝3敗以上の成績を取る必要があります。
 1個目の降級点を消せないうちに、再度、2勝8敗以下の成績(B)を取ると1ランク降格となってしまいます。

 現在の奨励会には、「7級で降級点(B)を取ると強制退会」という規定もありますが、これもそのまま適用して、「7級で降級点(B)を取ったらゲームオーバー」とします。

 竜王戦ルールの概要

 竜王戦ルールは、将棋の竜王戦と同じで四段・6組から始めて、最終的に永世竜王獲得を目指すものです。
 竜王戦は全棋士を1組から6組までのクラスに分ける、独自の方式を採用しています。
 竜王戦にはランキング戦と、昇級者決定戦(1組のみ出場者決定戦)と、決勝トーナメントの3つがあって、原則2敗失格制となっています。
 1組から3組までの定員は16人と、4組・5組の定員は32人となっています。
 なお、一番下の6組には定員が設けられていませんが、現在では参加者が60人を超える大所帯となっているため、ここでは64人と仮定します。
 また、1組から5組で定員の過不足が発生すると、これを調整する目的で追加の昇級者決定戦や、残留決定戦が行われますが、ここでは追加の昇級者決定戦や、残留決定戦が行われないものと仮定します。

 <1組>
 1組からは5人が決勝トーナメントに進出します。
 ランキング戦で4連勝すると1組優勝となります。
 ランキング戦で3連勝した後に1敗した場合、1組2位となります。
 ランキング戦の準決勝で敗れると、3位決定戦に回って、そこで1勝すると1組3位となります。
 ランキング戦の2回戦で敗れると、4位決定戦に回って、そこで2連勝すると1組4位となります。
 ランキング戦の1回戦で敗れると、5位決定戦に回って、そこで3連勝すると1組5位となります。
 逆に、5位決定戦の1回戦で敗退すると、2組降級が決まってしまいます。

 <2組>
 2組からは2人が決勝トーナメントに進出します。
 ランキング戦で3連勝する(決勝に進出する)と、昇級が決まります。
 ランキング戦で4連勝すると2組優勝となります。
 ランキング戦で3連勝した後に1敗した場合、2組2位となります。
 ランキング戦の準決勝で敗れた場合は昇級者決定戦で1勝、2回戦で敗れた場合は3連勝、1回戦で敗れた場合は4連勝すれば、1組昇級となります。
 逆に、ランキング戦の1回戦で敗れて、昇級者決定戦の1回戦でも敗れる(2連敗する)と、3組降級が決まってしまいます。

 <3組>
 3組からは優勝者1人が決勝トーナメントに進出します。
 ランキング戦で3連勝する(決勝に進出する)と、昇級が決まります。
 ランキング戦で4連勝すると3組優勝となります。
 ランキング戦の準決勝で敗れた場合は昇級者決定戦で1勝、2回戦で敗れた場合は3連勝、1回戦で敗れた場合は4連勝すれば、1組昇級となります。
 逆に、ランキング戦の1回戦で敗れて、昇級者決定戦の1回戦でも敗れる(2連敗する)と、4組降級が決まってしまいます。

 <4組>
 4組からは優勝者1人が決勝トーナメントに進出します。
 ランキング戦で4連勝する(決勝に進出する)と、昇級が決まります。
 ランキング戦で5連勝すると4組優勝となります。
 ランキング戦の準決勝で敗れた場合は昇級者決定戦で1勝、3回戦で敗れた場合は3連勝、2回戦で敗れた場合は5連勝、1回戦で敗れた場合は6連勝すれば、3組昇級となります。
 逆に、ランキング戦の1回戦で敗れて、昇級者決定戦の1回戦で敗れた(2連敗した)場合は残留決定戦に回ります。
 この残留決定戦で敗れる(3連敗する)と、5組降級が決まってしまいます。

 <5組>
 5組からは優勝者1人が決勝トーナメントに進出します。
 ランキング戦で4連勝する(決勝に進出する)と、昇級が決まります。
 ランキング戦で5連勝すると5組優勝となります。
 ランキング戦の準決勝で敗れた場合は昇級者決定戦で1勝、3回戦で敗れた場合は3連勝、2回戦で敗れた場合は5連勝、1回戦で敗れた場合は6連勝すれば、4組昇級となります。
 逆に、ランキング戦の1回戦で敗れて、昇級者決定戦の1回戦で敗れた(2連敗した)場合は残留決定戦に回ります。
 この残留決定戦で敗れる(3連敗する)と、6組降級が決まってしまいます。

 <6組>
 6組からは優勝者1人が決勝トーナメントに進出します。
 ランキング戦で5連勝する(決勝に進出する)と、昇級が決まります。
 ランキング戦で6連勝すると6組優勝となります。
 ランキング戦の準決勝で敗れた場合は昇級者決定戦で1勝、4回戦で敗れた場合は3連勝、3回戦で敗れた場合は5連勝、2回戦で敗れた場合は7連勝、1回戦で敗れた場合は8連勝すれば、5組昇級となりますが、それまでに1回でも負けるとこの期(ターン)は終了となってしまいます。

 <決勝トーナメント>
 決勝トーナメントは11人で行われ、勝ち残った2人が挑戦者決定3番勝負に進出します。
 挑戦者決定3番勝負で、先に2勝すると、竜王挑戦が決まります。
 1組優勝者は、1勝すれば挑戦者決定3番勝負に進出することができます。
 1組2位と、1組3位と、1組4位と、2組優勝者の4人は2連勝しないと、挑戦者決定3番勝負に進出することができません。
 1組5位と、2組2位と、3組優勝者の3人は3連勝しないと、挑戦者決定3番勝負に進出することができません。
 4組優勝者は4連勝しないと、挑戦者決定3番勝負に進出することができません。
 5組優勝者と、6組優勝者の2人は5連勝しないと、挑戦者決定3番勝負に進出することができません。
 つまり、組や順位が上であるほど有利になっているわけです。

 なお、3組以下から竜王に挑戦した場合、その時点で1組昇級が決まります。
 これこそが、「竜王ドリーム」と呼ばれる所以でもあります。


 <竜王戦>
 竜王戦は7番勝負で行われ、先に4勝した方が竜王のタイトルを獲得します。
 このタイトルを連続5期 or 通算7期獲得すると、永世竜王の称号を得ることができます。


 <昇段規定>
 昇段規定は実際の規定に合わせていますが、竜王戦のみだと、勝数規定をそのまま当てはめることができません。
 そのため、勝数規定は実際の勝数を、8で割ったものにしています(小数点以下は切り上げ)。

 五段昇段:(1)ランキング戦 連続2回昇級 or 通算3回優勝
      (2)四段昇段後 通算13勝
 六段昇段:(1)ランキング戦 2組昇級
      (2)五段昇段後、ランキング戦 連続2回昇級 or 通算3回優勝
      (3)五段昇段後 通算15勝
 七段昇段:(1)竜王挑戦
      (2)ランキング戦 1組昇級
      (3)六段昇段後、ランキング戦 連続2回昇級 or 通算3回優勝
      (4)六段昇段後、通算19勝
 八段昇段:(1)竜王1期獲得
      (2)七段昇段後、通算24勝
 九段昇段:(1)竜王3期獲得
      (2)八段昇段後、通算30勝
 殿堂入り(ゲームクリア):永世竜王獲得(竜王を連続5期 or 通算7期獲得)

 *連続2回昇級における昇段については、降級直後の連続昇段は除外する。
 *勝数規定を「実際の数÷8」とした理由は、竜王戦を2勝2敗、順位戦を5勝5敗、その他のタイトル戦6つ(叡王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦)および全棋士参加の一般棋戦3つ(NHK杯戦、朝日杯将棋オープン戦・銀河戦)全てを1勝1敗で終えると16勝16敗となるため、それを2勝2敗で割ったものである。


 おわりに

 ここまで、私が適用していた奨励会ルールと、竜王戦ルールについて詳しく説明してきましたが、どちらのルールもRPG(ロールプレイングゲーム)と同じで、プレイヤーをどハマりさせるものです。
 特に、昇級・昇段や、残留や、タイトルが掛かった大一番は、勝っても負けても強く印象に残るはずです。
 『社労士過去問ランド』を活用すれば、社労士試験合格に必要な知識を、短期間で大量に身につけることも可能です。

 上記の奨励会ルールと、竜王戦ルールをクリアする力があれば、間違いなく本試験で高得点が狙えるはずです。
 だから、ぜひ皆さんも『社労士過去問ランド』を、存分に活用して欲しいと思います!

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