あなたの知性を「電子ゴミ」に変えないために。元編集長が教えるKindle出版の劇薬

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「Kindle本を出しました。ぜひ買ってください。」
SNSを開くと、こういう投稿をよく見かけます。
そして正直に言えば、多くの人はその瞬間にこう思っています。
──また宣伝か。
リンクを開く前にスクロールしてしまう。
それが人間の自然な反応ではないでしょうか。
だから私は、電子書籍を出した人が「売れない」と嘆くたびに思います。
問題は本の中身だけではない、と。
今日は少し刺激の強い話を書きます。
タイトルに「劇薬」と付けたのはそのためです。

発売9カ月でもランキング3位をキープしている本

去年7月、私たちがプロデュースした電子書籍が発売されました。
テーマやタイトルにもよりますが、Kindleのランキングは普通、数週間から数カ月で落ち着きます。
ところがこの本は違いました。
発売から9カ月近く経った現在も、Kindle日本語関連の部門で3位をキープしています。
もちろん、本の内容やテーマが良かったという要素はあります。
しかし、それだけでは説明がつきません。
なぜこの本は長く売れ続けているのか。
理由はとてもシンプルでした。
著者がSEOを理解した動きをしていたからです。

「本を買ってください」と言わない戦略

この本のテーマは「日本語の読解力」。
著者は、本を書く人がどんなところで悩むのかを考えました。
例えばこんなテーマです。
・体言止めはどこまで使っていいのか
・紋切り型の文章は本当にダメなのか
・文章中の「、」の打ち方
一見すると、とてもニッチです。
しかし、文章を書く人なら一度は悩むポイントでもあります。
著者はこのテーマで約20本の記事を書きました。
ここで重要なのは、
「文章術」「文章の書き方」といった大きなテーマではなく、
書く人が思わず手を止めてしまう瞬間
そこに焦点を当てたことです。
これはSEOの観点から見ても、非常に理にかなっています。

URLを貼る順番を変えるだけで結果は変わる

もう一つ、著者が徹底していたことがあります。
それは、いきなりURLを貼らないことです。
よくあるパターンはこうです。
「本を出しました。こちらです。」
(URL)
しかし著者は違いました。
まず読者の悩みを解決する記事を書く。
そのうえで最後に、こう書く。
「詳しくはこの本でも触れています。」
そしてURLを貼る。
どちらが自然にクリックされるか。
答えは言うまでもないでしょう。

Kindle出版の本当の敵

電子書籍は、誰でも出版できる時代になりました。
それ自体は素晴らしいことです。
しかし同時に、こんな現象も起きています。
知識がコンテンツにならず、電子ゴミになる。
出した瞬間に読まれなくなる本。
ランキングに一瞬だけ出て消える本。
リンクだけがSNSに流れ続ける投稿。
これは本の問題ではありません。
届け方の問題です。

地味だけど効く方法

今回の著者がやったことは、とても地味です。
・ニッチなテーマの記事を書く
・読者の悩みを解決する
・そのあとで本を紹介する
たったそれだけです。
しかし、この方法は短期的なバズではなく
長期的に効く戦略です。
実際に9カ月経ってもランキングが落ちない。
それが一つの証明になっていると思います。

Kindle出版を考えている人へ

もしこれから電子書籍を出すなら、
一つだけ考えてほしいことがあります。
あなたは
「本を売ろう」としていますか?
それとも
「悩みを解決しよう」としていますか?
この順番が逆になるだけで、
結果は大きく変わります。
そしてこれは、AIの時代にも同じです。
知識を出力するだけなら誰でもできる。
しかし、
人の「困った瞬間」を理解できるか。
そこに、これからのコンテンツの価値があると思っています。
あなたの知性は、
電子ゴミになりますか。
それとも、
誰かの検索結果に残り続ける知識になりますか。
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