「このままでいいのだろうか」
ふとした瞬間に、そんな言葉が胸に浮かぶことはありませんか。
SNSを開けば、誰かの成功が流れてくる。
ニュースを見れば、物価高、増税、年金不安。
自分の手取りは増えないのに、将来への不安だけが積み上がっていく。
がんばっているのに、どこか満たされない。
前に進んでいるはずなのに、自分が何者なのかわからなくなる。
そんな感覚を、抱えたことはないでしょうか。
誕生日に考えていたこと
私事で恐縮ですが、今日3月3日は私の誕生日です。
この一年、私はひたすら「自分は何者なのか」「生きる意味とは何か」と向き合ってきました。
哲学者の言葉を読み、生き方の本を手に取り、静かに本と対話を重ねる日々でした。
スマートフォンはカバンの奥にしまい込み、ページをめくる。
情報の洪水から一歩離れ、活字だけと向き合う時間。
私は大学生の頃、ちょうどバブル景気の真っ盛りでした。
あの頃の日本は、今とは空気が違っていました。
多少の不安はあっても、「この国はなんとかなる」という感覚があった。
手取りや年金の心配が、毎日のようにニュースになることもなかった。
今はどうでしょう。
将来不安は日常化し、格差は広がり、
「頑張れば報われる」という言葉が、どこか空虚に響く時代です。
だからこそ、多くの人が「自分とは何か」を求め、
哲学や生き方の本に手を伸ばしているのではないかと思うのです。
情報はキラキラしているのに、心は疲れている
経済状況はカツカツ。
けれど、SNSにはキラキラした情報が溢れている。
誰かの成功。
誰かの高級レストラン。
誰かの海外旅行。
見たくなくても、目に入る。
それだけで、どれほど疲れるか。
想像できる気がしませんか。
もし十分にお金があって、毎日がイケイケドンドンで回っていたら、
「自分は何者か」なんて、深く考えないかもしれません。
追い詰められているからこそ、
人は静かな場所を探す。
その「静かな場所」のひとつが、本なのだと思います。
本は、著者との信用を積み上げる
動画も、ショートコンテンツも、確かに面白い。
けれど、本ほど深く考えさせてくれるメディアがあるでしょうか。
ページをめくりながら、著者の思考をたどる。
問いに触れ、自分の中にある答えを探す。
それは一方通行ではない。
本は、読者と著者の間に「信用」というクレジットを積み上げていきます。
静かに対話する時間の中で、
「自分はどう生きるか」という問いが少しずつ形になる。
明日をほんの少し明るく生きようと思える。
少しだけ元気になれる。
それだけで、人生は確実に前に進む。
私はそう信じています。
経済的に厳しい時代だからこそ
ある程度、経済が回っていれば、
生きる意味を深刻に探さなくても済むのかもしれません。
けれど、今の日本は違う。
厳しい状況の中で、
「止まる人」と「進む人」の差が広がっている。
その差を生むのは、
情報量ではなく、思考の深さではないか。
私はそう感じています。
そして、思考を深める最高のツールが本だと思うのです。
紙でも、電子でも、形は問いません。
重要なのは、
静かに向き合い、自分の内側に潜る時間を持つこと。
これからも、本を出し続ける理由
誕生日を迎えた今日、改めて思いました。
私はこれからも、
誰かの心の糧になる本を世に出していきたい。
明日を生きる勇気を、
ほんの少しでも渡せる本を。
「自分は何者でもない」と思っている人に、
「あなたには可能性がある」と伝えられる本を。
派手でなくていい。
バズらなくてもいい。
静かに、確実に、
一人の人生に届く本をつくりたい。
それが、今の私にできる社会への貢献だと思うからです。
今日という日が、
また一つ年を重ねただけでなく、
「本を通じて誰かの力になる」と再確認する日になりました。
もしあなたが今、少しでも疲れているなら。
どうか、静かな場所を探してください。
そして、一冊の本を開いてみてください。
そこに、あなたの明日を支える言葉がきっとあります。