■ もはや“ネタ切れ”の出版現場を、あなたは知らない
私は毎週、都内の大型書店を何軒も回っています。ビジネス書・自己啓発書の棚を見るたびに感じるのは、はっきり言ってしまえば――
「もうネタが尽きている」という事実です。
並んでいるのは、
同じ著者の続編
過去のベストセラーの焼き直し
いまだに「◯◯が9割」といった枯れたタイトル
石ころを高く売る系のマーケ発想本
どれも既視感のオンパレード。
出版社が抱える“苦しさ”が露骨に棚へ表れているのです。
料理本も同様。
私は主婦の友社に長くいたため注目しますが、こちらも完全にネタ切れ。
実質的には、著者のネームバリューでしか勝負できない世界 になっています。
ビジネス書で有名なダイヤモンド社ですら「開運大全」「大人女子の語彙力」「美容本」など、今まで触れてこなかったジャンルへ次々と進出。
これは端的に言えば、
「ビジネス書では攻める材料がない」
という出版社側の悲鳴です。
これが、いまの出版業界のリアルです。
■ 「誰でも出版できます」に騙される人が後を絶たない
にもかかわらず、現場を知らない出版プロデューサーがこう言います。
「毎日200~300冊の新刊が出ている!
つまり出版の可能性は無限大です!」
出版に関わっている人なら、これは ちゃんちゃらおかしい と分かります。
出版社は売上を立てるため、出さざるを得ないから出しているだけ。
しかも需要の残るのは、経済、金融、法律、医療などの“専門書”領域が中心。
一般人が参入したいビジネス書・自己啓発のジャンルは、むしろ最激戦で最も厳しい世界です。
つまり――
出版の事情を知らない人ほど「出版できます」と軽く言う。
そこに、あなたの時間もお金も奪われていくのです。
■ では、一般の人はもう出版できないのか?
――いいえ。「できない」のではありません。
“戦略なしでは絶対に通らない”
これが正しい理解です。
出版を実現するには、
出版社の現在地(飽和ジャンル・求める企画の変化)
市場トレンド
企画の差別化ポイント
編集のプロセス
メディア戦略
これらをすべて踏まえて、緻密に企画を組み上げる必要があります。
つまり、
「プロとタッグを組んで初めて突破できる世界」
になったということです。
そしてこれは 電子書籍でもまったく同じ。
いま電子書籍界隈には、“素人プロデューサー”が大量発生しています。
出版の一次情報(出版社の方針・現場の動き)を持たず、
「電子書籍なら誰でも著者に!」という甘い言葉だけで集客する。
しかし、本当に Kindle を武器にしたいなら、必要なのは次の1点だけです。
出版事情を理解し、攻め方を熟知した伴走者と組むこと。
これだけです。
■ 行動するならいま。誤った情報に振り回される前に
出版は、もう“気合い”や“やる気”だけで突破できる世界ではありません。
そして、甘い誘いに乗ったところで、あなたの強みは誰にも届きません。
だからこそ私は断言します。
出版を本気で武器にしたいなら、業界の一次情報を持つ人間と動くべきです。
出版は飽和している――
しかし「正しい戦略」を知っている人と動けば、そこにこそ突破口が生まれる。
その現実を、どうか知ってください。
動くなら、いますぐ動くべきです。