英文読解のスピードを上げるには?

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 「英語が早く読めたら」とは誰もが思うところです。しかし、日本語で書かれた本を読むスピードが遅い人であれば、英語の文章を読むスピードがさらに遅くなるのは当たり前です。日本語よりも英語が早く読めるくらいでしたら、英語が母国語と言ってもいいわけですから。日本語で書かれた文章でどのような物が早く読めるか、考えてみたならば、それはある程度知識を持っていて、先が読める(次にどのような内容が来るか、想像がつく)物であると言えるでしょう。関心領域であれば誰でも早いスピードで読むことができ、全く知識の無い分野であれば、どんなに優秀な人でもゆっくりと読むしかないわけです。
したがって、我々が日本語を話せるからといって、どのような日本語の本や文章もスラスラ読めるかというとそれは内容の問題であり、日本語の能力とは別の問題があることが分かります。同様にどんな英文もスラスラ読める人がいるわけではありません。にもかかわらず、「英語ができる人=英語がペラペラ話せて、英語の新聞や雑誌をスラスラ読める人」というイメージが、日本人には根強くあり、「自分はそんな人にはなれないよ、なれるはずもないよ」と根深いコンプレックスが沈殿していくのです。自分で自分の首を締めてしまっている人、自分で勝手にハードルを上げてしまって自身が越えられなくなっている人は、けっこういるものです。
 逆説的ですが、英語を読むスピードを上げたければ、日本語を読むスピードを上げましょう。1週間に1冊の本も読めないようで、英語を読むスピードが上がるはずもありません。また、関心領域から読書を広げていって知識量を増やしていきましょう。知識量と読書スピードは比例するのです。そして、精読ができてこそ速読もできるのです。「速読」のためのノウハウ本を「精読」している人もいますが、何だか不思議な気がするものです。精読ができるから速読ができ、速読している中でも引っかかる所があれば、そこで精読に切り替えてじっくりと読解に取りかかっているはずです。「精読ができる前から速読はできない」というのは、日本語でも英語でも同じです。
 では、英語の精読・読解の訓練はどのようにしたらよいかというと、受験用の問題文・例文を使用するのがよいでしょう。これは国語でも言えることですが、受験で使用される問題文・例文は短い中に密度の濃い中身があり、そのまま吸収材料にできるほど質が高いものが多いからです。大体、英文解釈であれば20~30くらいの問題文・例文を徹底的に精読し、単語・熟語・文法・構文・訳を覚えてしまうくらい繰り返して、読解の基本を叩き込むのが有効でしょう。そのためにはまず、ノートの見開き左半分に英文を書き写し、右側に日本語訳を書いていくことです。最初は自力で読み解き、分からない単語は想像して意味を書き、日本語としての整合性にも気をつけるべきです(ただ読んでいると、この点がおろそかになりやすいのです)。大学受験英語では、1行に1~2個分からない単語があるのは珍しいことではないので、類推力・連想力が絶対に必要になってくるのです。
 英文読解で気をつけなければならないのは、単語の意味を何となくつなげていって、自分で勝手に文章を類推・想像してしまうことです。これは「単語の拾い読み」に過ぎず、主語・述語の把握、文型の把握、時制の確認、修飾関係の把握といった留意点をふまえながら、論理的に構造理解していく「読解」とは似ても似つかぬものです。「単語の拾い読み」をしている限りは、何個英文を読んでも読解力はつかず、「読解」の基本を確かめながら、ゆっくりでも着実に読み重ねていくのであれば、10~20ぐらいの英文を読んでいく中で大きく変化していくことでしょう。こうなってくれば、ノートに英文を書き写したり、日本語訳を書き込んだりといった手間のかかることはしないで、直接英文に挑み、どんどんスラッシュや矢印を書き込みながら、量をこなして知識を増やしていくことに重きをおけばよいでしょう。
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