【自身のSNSより抜粋】
仕事が嫌で嫌で死にたくなってる人……
多分たくさんいますよね。
あれって不思議ですよね。
辞めりゃいいのに追い詰められすぎてその選択肢が消えてますもの。
そんな方に少しお声掛けというかそれを経験した者としてなにかアドバイスというか。
僕は動物保護事業に就く前は大きな会社でサラリーマンをしてました。
当時の従業員数16000人。
かなりの規模ですね。
正直病んでる子もたくさんいたし、ここだけの話中間管理職の自殺者もいた。
でも「なんで死ぬねん!?」とかは不思議と思わなかった。
そりゃ死ぬわな…って思ってたのかもしれない。
成績が悪いとボコボコ。
月の残業150時間とかあった。
でも会社は大きいしお給料も良かった。
だからこそどんだけハードで心がやられても「辞める」って選択肢はない人が多かった。
僕は入社前スーパー貧乏だったから就職先は給料の高さに執着した。
もう貧乏はヤダ!ってなってた。
貧乏=苦しかったからお金があれば幸せになれるって思ってた。
で、そのハングリー精神を生かし当時では最年少で出世して年齢に合ってないお給料をいただけた。
これで幸せになれる!
……と思ってた。
仕事内容は「やりたい事」と全然違ってて、就職氷河期ドンピシャ世代でもあったことから、「やりたくないことでも生きるためにするのは当たり前」って考えが強かった。
仕事=そういうものだよ。
的な。
その想いを胸に刻み死んだ魚の目をしながら自社のロゴを見るだけで吐き気をもよおしながらも黙々と働いていた私にある事件が起こる。
会社の常務がやらかしたことを私が代わりに謝罪するということが起こった。
部下のミスならいくらでも頭を下げる。
でも上司の…しかも雲の上の存在の…
さらには取締役の…さらには社長家系の人がやらかしたミスの尻拭いを自分がする。
驚きも何もなかった。
会社ってそういうもんだって納得してた。
でも自分が気付かないところで心の線はそこでプッツリ切れていた。
あれ? お金あったら幸せになれるんじゃなかったっけ?
全然幸せじゃなかった。
逆に自分はどこまでも貪欲だった。
それからもまだまだ働いていたが動物保護施設の見学が自分の人生を大きく動かした。
こんなにも苦しい想いをしている子たちがいるのか…?
と見学中涙を堪えるのに必死だった。
動物のことは一般的な飼育の経験しかなかったけど、初めて「どうしてもここで働きたい!」って思えた。
こんな一つの会社の営業戦略とか利益の追求とか社員の育成とか全然関係ないことをしてた自分でも何かできることがあるんじゃないか?って思えた。
退職願を提出した。
(他にもキッカケは沢山ある)
同僚たちは「なんで!? そのキャリア捨てるの!?」と言ってた。
なんの迷いもなかった。
辞めるのに引き継ぎやらなんやらで丸一年掛かったけど無事退職することに成功した。
その後のお給料のこととか、将来のことはノーフューチャーになったけど当時はそんなことどうでもよかった。
きっと辞めたくても辞められない人って「辞めても再就職できるかわからんしなーとか、お給料減るしなー」とかが理由じゃない。
多分呪われてる。
だって辞めたいと思って働いてても生きながらにして死んでるのと一緒やもん。
生きるために働くのか。
働くために生きてるのか。
きっと後者になってしまってる。
僕は辞めて後悔なんてしてない。
実は後悔してたとしても重要なのは「後悔にならないように行動する」ということ。
時にはモヤモヤが溜まって愚痴ったりするけど今以上に自分が生きる意味を見出せてることなんてない。
いや、そもそも生きることに意味なんて見出さなくていい。
あんまり凄い意味はない。
「俺が生きてるから地球は壊れずに済んでるねんで!」ってぐらい意味のある人は極小数。
じゃあ好きなことして死のうよ。
それの方が地球にとっても良いと思うよ。
活き活きしてる命を見てる方が神様も
「お? 最近の人間良いじゃん! じゃあちょっと奇跡でもプレゼントしちゃおっかなー!」ってなるかもしれんよ。
悩んでる人。
大丈夫。
その悩みは貴方達の命と天秤にかけるほどの悩みではない。
仕事なんて楽しくないー!って思ってた人間は今、こんなやりがいある仕事ないわー!って貧乏ながら楽しんでますよ。
貴方ができることは今のその仕事だけじゃない。
おわり。