「ちゃんとしなきゃ」
「ちゃんと育てなきゃ」
——かつての私はまるで呪文のように、いつも心の中でそう繰り返していました。
世間でよく聞く“理想の母親像”ってありますよね?
いつもニコニコしていて、家事も育児も完璧で…。
私も、そんな“完璧なママ”にならなきゃって、必死だったんです。
それが母親としての唯一の正解だって、信じて疑いませんでした。
手作りのごはん。
子どもの才能を伸ばす知育遊びや早期教育。
モデルルームみたいに、いつも片付いたお部屋。
そして、どんな時も感情的にならず、子どもの話をうんうんと優しく聞いて、正しい道を示してあげるママ…。
そんな理想を掲げて、私は全力疾走!
…でも現実は全然、ぜーんぜん、違ったんですよね。
【私の完璧主義ママ体験談:理想と現実、涙とため息の毎日】
「ママになったんだから、全部ちゃんとやらなきゃ!」
そう思い込んで、自分で自分をがんじがらめにしていました。
仕事も、家のことも、そして何より「育児」も。
全部100点満点じゃなきゃダメだって、どこかで思ってたんです!
朝、目覚ましより早く起きて、キッチンに立つ。
彩り豊かで栄養満点の朝ごはん…が理想だが、そんなのはできず。
しかも現実は毎日時間との戦い。
「早く食べなさーい!」「こぼさないでよ!」と口うるさく注意してばかり。着替えを嫌がる我が子と毎朝プロレス状態で「もう、いい加減にして!」なんてキツイ言葉が出ちゃうことも…。
笑顔で「いってらっしゃい!」なんて理想とは程遠く、玄関を出る頃には親子でぐったり、なんて日も少なくありませんでした。
あなたのお家では、朝のドタバタをどう乗り切っていますか?
仕事からヘトヘトで帰ってきても、休む間なんてありません。すぐに夕飯の支度。「ママ、遊んでー!」という子どもの声に、「あとでね!」と返すのが精一杯。
本当は、ゆっくり絵本を読んだり、一緒にブロックで遊んだりしたいのに…。
「早く!」
「まだ終わらないの?」
気づけば、私の口から出るのは、効率とか「こうあるべき」みたいな言葉ばかり。
「早く靴履いて!ママ電車に間に合わなくなっちゃうよ!」
玄関でなぜか片足だけ靴下で立ち尽くす我が子に、イライラが募る。
あと10分しかないのに、どうして今ダンゴムシを見つけるかなぁ…なんて。
お茶を盛大にこぼされたカーペットを見て、思わず「あーもう!なんでちゃんと持てないの!」と声を荒らげてしまう。
…ああ、またやっちゃった。
こぼしたくてこぼしたわけじゃないって、分かってるはずなのに。
頭では分かっていても、とっさに感情が爆発しちゃう。
そんな瞬間、あなたにもありませんか?
眠たくてグズグズしている我が子に、「早く寝なさい!明日起きられないでしょ!」
…本当は、「眠いね、よしよし」って、優しくトントンしてあげたいだけなのに。
そこには、子どもの気持ちに寄り添う余裕なんて、全然ありませんでした。
ただただ、私の決めたスケジュール通りに、私の思う「正しい」やり方でコトを進めたいだけ。
子どもは、私の完璧な計画を邪魔する存在…みたいに感じてしまうことさえあって、本当に最低だなって、後で落ち込むんです。
そして、思い通りにいかない現実を前に、私のイライラゲージはどんどん溜まっていきます。
最初は小さな声で注意していたのが、だんだん語気が強くなって、最後には感情的に怒鳴りつけてしまう…。
怒鳴った瞬間、凍り付く空気。
さっきまでキャッキャと笑っていたはずの娘が、怯えたような、今にも泣き出しそうな顔で私を見ている…。
その顔を見た瞬間、サーッと血の気が引いて、激しい後悔と自己嫌悪の波に飲み込まれるんです。
「またやっちゃった…」
「どうして、もっと優しくできないんだろう」
「私って、母親失格なんじゃないか…」
布団の中で、子どもの寝顔を見ながら、静かに涙がこぼれる夜。
そんな夜を、何度繰り返したことでしょう。
あなたもそんな経験ありませんか…?
完璧を目指せば目指すほど、理想のママから遠ざかっていく。
「ちゃんとしたい」のに、「ちゃんとできない」自分に、もう心底うんざりする。
そんな自己嫌悪の無限ループ。
まるで、分厚い雲に覆われた空の下を、一人で歩き続けているような、孤独で、息苦しい毎日でした。
【「ねばならない」を手放したら、空が晴れた】
もうどうしたらいいか分からない…。
そんな八方塞がりの状況に、一筋の光が差したのは本当に偶然でした。
図書館で何冊も読んだ本の中にたまたまあった一冊の本。
そして、そこから興味を持って学び始めた、子どもの発達心理学や個性に関する知識でした。
そこで知ったのは、私にとっては目からウロコのことばかり。
・子どもには、生まれ持った「気質」っていうのがあるんだってこと。(うちの子のマイペースは、この子の個性なんだ!)
・大人が思う「当たり前」や「効率」は、子どもの世界では全然通用しないこと。(そりゃ、私の言う通りになんて動けないよね…)
・イヤイヤ期や反抗期は、心がちゃんと成長してる証拠だってこと。(困らせてるんじゃなくて、成長してたんだ!)
ママの役目は、子どもを型にはめることじゃなくて、どんなあなたでも大丈夫だよって、安心できる「安全基地」になることなんだってこと。(そっか、完璧じゃなくてもいいんだ…)
学べば学ぶほど、霧が晴れるように、はっきりと見えてきたんです。
「問題は、この子じゃなくて、私の関わり方、私の思い込みにあったんだ!」って。
私は、目の前にいる、かけがえのない我が子の「ありのまま」を見ようとしていなかった。私の頭の中にある「理想の子ども像」というフィルターを通してしか、見ていなかったんです。
子どものペースや気持ちをまるっと無視して、私の価値観や「こうあるべき」を押し付けてただけだったんだなって。
・「早くしなさい!」の代わりに、「〇〇したいから、あと時計の長い針が6になったら終わりにしようか?」
・「なんでできないの!」の代わりに、「そっか、難しいよね。どこが分からないか教えてくれる?」
・「ちゃんとしなさい!」の代わりに、「今はそういう気分じゃないんだね。じゃあ、ちょっとだけ休憩しよっか」
試しに、言葉のかけ方や関わり方を少し変えてみたら…。
あら不思議。子どもの表情が、前よりずっと柔らかくなった気がしたんです。
もちろん、すぐに全てが解決したわけじゃないけれどね。
そして何より、「“正しく”育てなきゃ」という肩肘張った思い込みを手放して、「この子はこの子。この子なりのペースで、ちゃんと大きくなってる」って信じてみたら、スーッと心が軽くなったんです。
イライラして怒鳴ってしまう回数が、確実に減りました。
そして、夜、自己嫌悪で涙することも、うんと少なくなりました。
あの時、私とそしてきっと子どもも苦しめていたものの正体。
それは、「完璧なママにならなきゃ」っていう、私自身が作り出した呪いだったんだって、今はっきりと分かります。
【頑張り屋さんのあなたへ、一人で抱えないで】
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もしかしたら、あなたも、かつての私みたいに「ちゃんとやらなきゃ」って、歯を食いしばって頑張りすぎて、心が疲れちゃっているかもしれませんね。
真面目で、責任感が強くて、お子さんのことを心から大切に思っている。
そんな優しいママほど、「完璧じゃなきゃ」って自分を追い詰めてしまいがちなのかもしれません。本当によく分かります。
でもね、もし今あなたが子育てを「つらい」「しんどい」と感じているなら、それは絶対にあなたがダメなママだからじゃない。
あなたが悪いわけでは、決してないんです。
ただ、ほんのちょっとだけ、頑張る方向を変えてみませんか?
ぎゅーっと握りしめている「完璧」を、少しだけ緩めてみる。
「まあ、いっか」「こんな日もあるよね」って、自分に優しく声をかけてあげる。
「こうあるべき」っていうメガネを外して、目の前にいるお子さんの「ありのまま」を、そして「完璧じゃない自分」を「それでいいんだよ」って、まるっと受け入れてみる。
それだけで、見える景色がガラッと変わって、子育てが、そしてあなたの毎日が、ふっとラクになるかもしれません。
完璧なママを目指すのをやめたからって、ダメな母親になるわけじゃない。
むしろ、「ま、いっか」って笑える心の余裕が、子どもとの間に温かい空気を作って、笑顔を増やしてくれることだって、たくさんあるんです。(私がそうでした!)
そんな私の失敗談や、「あ、これでいいんだ」って思えた気づきを通して見えてきた、完璧主義を手放して、もっと肩の力を抜いて子どもと向き合う「手放す育児」について、私の言葉で、具体的にお話ししていきたいと思っています。
もし、あなたが「少しでもラクになりたいな」「今のしんどい状況から抜け出したいな」「もっと楽しく子育てしたいな!」と感じているなら、
ぜひ、これからも気軽に読みに来てくださいね。
大丈夫、あなたは一人じゃありません。
一緒に、少しずつ「ねばならない」の荷物を下ろしていきませんか?