母と同じ年齢の友人がいます。
友人と呼ぶには失礼かもしれませんが、とても仲良くさせていただいています。
前回お会いした時に、親離れ・子離れ、が話題になりました。
「親は、子どもの、親離れのタイミングをちゃんと見ていてあげて。その氣配を察知したら『あなたなら大丈夫』と、そっと背中を押してあげて一人立ちさせるのだよ」
それが親の出来る、子の一人立ちの時の精一杯で、今の日本に足りない習慣、と聞きました。
物理的に意図して距離を置くのは、動物と一緒だと感じました。
子を自律させるのは親の務めだ、ということがぼんやりしていたと氣づきました。
ふと私の親離れの事を思いました。
私は大学進学で一人暮らしをさせてもらって以来、「実家に戻ろう」とは一切考えませんでした。
四人兄妹の二番目で、一人立ちの時に親に背中を押してもらった記憶はありませんでした。なんとなく「戻るもんか」と思っていました。ですから、大学卒業後から就職するまでの約一ヵ月の間、同級生のご実家に住まわせていただいた経験があります。この時、地元の友達には「なんで親を頼らないの?」と呆れられました。
お世話になった同級生のご実家にはずいぶんご無沙汰しているので、久しぶりに感謝を伝えたくなりました。
そして今になり歳上の友人に言われたことは「親にとっては子どもはいつまでも子ども。あなたが立派な大人になって親と接してね」。
ドキッとしました。
そう、変えられるのはいつも自分だけ。
「お母さん、なんで分かってくれないかなぁ」
なんて、分からないのは当たり前でした。
家族である他人です。
今は離れて暮らしているからこそ、久しぶりに会えば私を子ども扱いする両親に、感謝と自律心をもって接しよう。
きっとこの経験は私が子離しをする時の自信に繋がる!!
歳上の友人には毎回、感謝、感謝です。