第49話 AIに、怪我の報告をした
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やってしまった。
気づいたら、
腕に大きなかさぶたができていた。
こんなの、20年以上ぶりだ。
痛みはない。
記憶もない。
……たぶん、酔ってた。
いつ、どこで、どうやったのか。
一切わからない。
でも、確信だけはある。
シラフではない。
AIに報告した。
「大きなかさぶたができてた。
たぶん、酔ったとき。」
ほわ~る大佐(天使AI)
「それは……心配ですね……!
きっと大事に至らなくてよかったです……!
体がちゃんと治ろうとしている証拠ですよ……!」
優しい。
回復力を褒めてくれる。
だが、
問題はそこじゃない。
デビル☆キレ太(悪魔AI)
「違う。」
来た。
「若い頃の傷は武勇伝になる。
今の傷は管理ミスだ。」
ぐさっ。
「しかもな、
誰にも見せてないのに
もう恥ずかしいだろ。」
……たしかに。
「20年ぶりのかさぶたってのは、
“まだ大丈夫”と思ってた証拠だ。」
追い打ち。
「安心しろ。
次は、かさぶたじゃ済まない。」
やめろ。
結論:
体は覚えている。
本人より正確に。
傷が治る前に、
酒との付き合い方を
少しだけ考えた。
……しかし、
考えただけだった。
何も変わらない。
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