【読むメンタルケア Vol.25】 職場で言われた「たった一言」が、家に帰っても頭から離れないあなたへ

【読むメンタルケア Vol.25】 職場で言われた「たった一言」が、家に帰っても頭から離れないあなたへ

記事
コラム

仕事が終わって、家に帰った。

もう仕事のことなんて考えたくないのに——なぜか、昼間に上司や同僚から言われた一言だけが、頭の中でリピート再生される。

「どうしてあんな言い方をされたんだろう」
「私、何か悪いことをした?」
「あの言葉、もしかして私を否定してた?」
「明日、また何か言われたらどうしよう……」

夕食を食べながら。
お風呂に浸かりながら。
布団に入って、目を閉じてからも。

気づけば、同じ場面を何度も何度も再生している。そんな経験、ありませんか。

それ、「気にしすぎ」じゃないんです


こういうとき、

「もう気にしないようにしよう」
「考えたって仕方ない」
「そんな些細なこと、忘れよう」

そう思おうとしますよね。でも、なかなか忘れられない。

それは、あなたが弱いからでも、気にしすぎる性格だからでもありません。

もしかすると——その言葉が、あなたの心の中の「何か大切なもの」に、ちょっと触れてしまったのかもしれません。

たとえば、

「そんなこともできないの?」

と言われたとします。

事実だけを見れば、相手がそう言った、それだけです。でも受け取ったあなたの中では、

「私は仕事ができない人間なのかもしれない」
「周りからもそう思われてるのかも」
「もっと頑張らなきゃ」
「嫌われたくない」

と、意味がどんどん膨らんでいく。

ここで一度、立ち止まってみてください。

「相手が言ったこと」と「私が受け取った意味」って、本当に同じでしょうか?

反芻を止めようとする前に、ひとつだけ


嫌な出来事を何度も思い出してしまうと、「また考えちゃった」と自分を責めたくなるかもしれません。

でも今日は、無理に止めようとする代わりに、こう聞いてみてください。

「私は、この一言の何に傷ついたんだろう?」

そして、

「本当は、どうしてほしかったんだろう?」

と。

「そんな言い方、しないでほしかった」
「ちゃんと話を聞いてほしかった」
「頑張ってることを、わかってほしかった」
「一人の人間として、尊重してほしかった」

——そんな答えが、ふと出てくるかもしれません。

そこにあるのは、あなたが大切にしているものです。だから嫌な言葉を「早く忘れなきゃいけないもの」として扱うんじゃなくて、自分の心が何を大切にしているか知る入口にしてみる。

それだけで、少し見え方が変わることがあります。

今日、3行だけ書いてみませんか


もし今も頭から離れない言葉があるなら、紙でもスマホのメモでもいいので、この3つを書いてみてください。

① 相手が実際に言ったこと
 「○○と言われた」

② 私が受け取った意味
 「私は○○だと思われた気がした」

③ 本当はどうしてほしかった?
 「私は○○してほしかった」

書き終えたら、最後にひとこと。

「相手の一言が、私の価値を決めるわけじゃない」

すぐに気持ちが軽くならなくても、大丈夫です。


ここから先が、実は大事だったりします


心理相談で私が大切にしているのは、「正しい答えを出すこと」だけじゃありません。

何が起きたのか。
自分は何を感じていたのか。
なぜ、そこまで引っかかったのか。
本当はどうしたかったのか。

こういうことを一緒に整理していくと、「相手にどう思われるか」から、少しずつ「私はどうしたいのか」へ、視点が戻ってくることがあります。

人間関係に疲れたとき、一人で考え込んでいると、同じところをぐるぐる回ってしまいがちです。

そんなときは、うまくまとめようとしなくて大丈夫。

「今日、こんなこと言われて……」

そこから始めるだけでいいんです。話しながら、自分の気持ちを少しずつ整理していく。その時間が、自分の人生を自分の手に取り戻す、小さな一歩になることがあります。

今日の問い

「私は本当は、どうしてほしかったんだろう?」

すぐに答えが出てこなくても、それもまた大切な答えかもしれません。焦らなくて大丈夫。少しずつ、自分の心に戻っていきましょう。

「誰かに話しながら、自分の気持ちを整理したい」

そんなときは、ココナラの電話相談も使ってみてください。まとまっていなくても大丈夫です。話すうちに、少しずつ整理していきましょう。

臨床心理士・公認心理師 かすが
「自分の人生を取り戻す一歩」を、対話からお手伝いしています。


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