こんにちは。臨床心理士・公認心理師として20年以上、心の相談に携わってきた、かすがです。
「何かあると、まず自分を責めてしまう」
このご相談、実はとても多いんです。
会話がぎこちなくなると「私の言い方が悪かったのかな」。
上司に注意されると「私が無能だからだ」。
恋人と気まずくなると、相手より先に「私が至らないから」と自分を責めてしまう。
でも、まず知ってほしいのは、それはあなたの人間性が悪いからではないということです。
これまでの人間関係の中で、あなたが懸命に身を守るために身につけてきた"心の癖"である可能性が高いのです。
■ なぜ、自分ばかり責めてしまうのか
実は私自身も、若い頃「いい人でいなければ」と無理を重ね、心と身体の限界を超えてしまった苦い経験があります。
自分を責めてしまう人ほど、無意識にこんな考え方のパターンを持っています。
・周囲の機嫌を損ねないよう、いつも緊張している
・問題が起きると、反射的に「私のせいだ」と考えてしまう
・自分の気持ちよりも、相手の要求や顔色を優先してしまう
「あ、私のことだ…」と胸がギュッとなった方もいらっしゃるかもしれませんね。
これは、幼少期からの環境の中で、あなたが生き抜くために必要だったパターンなのです。
けれど、この癖は放っておくと、じわじわとあなたのエネルギーを奪っていきます。
・何かある度に、ひとりで抱え込んで消耗する
・「私が我慢すればいい」が積み重なり、限界に気づけない
・誰にも本音を話せず、孤独感だけが増していく
■ 今日からできる、ほんの小さな一歩
すぐに全部を変える必要はありません。まずはひとつだけ。
「私が悪いんだ」と思ったとき、心の中でこう問いかけてみてください。
『もし、大切な友人が同じ状況で悩んでいたら、私は何と声をかけるだろう?』
自分を甘やかすためではなく、自分に対しても公平で、温かいまなざしを向けてあげる練習です。
我が家のパートナー犬・柴犬ハルも、僕が落ち込んでいると静かに隣に座ってくれますが、あなた自身がまず自分の「一番の味方」になってあげてくださいね。
そしてもうひとつ。
『私は本当は、相手からどう扱われたかったのだろう?』
これだけでも、責め続けていた視界がふっと変わることがあります。
■ ひとりでは整理しきれないとき
ここまで読んで、「頭ではわかっているけれど、それでも苦しい」と感じた方もいらっしゃると思います。
それは当然のことです。長年かけて身についた癖は、気づきひとつですぐに消えるものではありません。
・なぜ自分がこのパターンを繰り返すのか、根本から一緒に解きほぐしたい
・頭では分かっていても、感情が追いつかない
・まとまらない言葉のまま、ただ誰かに聞いてほしい
そんなときは、ひとりで抱え込まないでくださいね。
「こんなことで相談していいのかな」――そう思う気持ちごと、どうぞそのまま持ってきてください。
一から上手に説明する必要はありませんよ。美容院で髪を整えるように、10分〜15分から「心の調律(チューニング)」をしにいらしてくださいね。
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