桜の季節によせて

記事
学び

桜を見る=元気で、好きな人と桜を見ることができた
また来年も一緒に見られますように
これは日本で生まれた人ならだれもが思う事
万葉集の意味を知る時間をと思い、現代語訳を付けてあつめました。
時代を超えて桜を見る人の思い。きっと人生に深い喜びをもたらしてくれるはず

山部赤人の歌(1425番)
「あしひきの山桜花日並べてかく咲きたらばいたく恋ひめやも」
現代語訳:花の季節が短いからこそ、こんなにも恋い慕う気持ちが募るのだ、という意味で、反語表現を用いて桜への思いを強く表しています。

大伴家持の歌(3970番)
「足引の山桜花一目だに君とし見てば吾恋ひめやも」
現代語訳:山の桜を一目でもあなたと見られたら、こんなにも花が恋しいと思うでしょうか、という反語表現で、共に桜を楽しむ喜びを詠んでいます。

張福子の歌(829番)
「梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにてあらずや」
梅の花が散った後に桜が咲くことを詠み、季節の移ろいと自然の連続性を表現しています。

その他
あしひきの山桜花日並べてかく咲きたらばいと恋ひめやも 1425 
待ち望んでいた満開の桜花に出会えた喜びを詠うと同時にまたすぐに散ってしまうだろう名残惜しさも訴えています

阿提(あて)過ぎて糸鹿(いとか)の山の桜花散らずあらなむ還り来むまで 1212 
足代を通り過ぎてさしかかった糸鹿の山。折しもそこに美しく咲きさかえている桜花よ、どうかこのまま散らないでいておくれ。私が再びここに帰って来るまで。

去年(こぞ)の春逢へりし君に恋ひにてき桜の花は迎へけらしも 1430 
去年の春にお逢いした貴方に恋い焦がれ、桜の花はこれほどまでに美しく咲き、あなたをお迎えすることになりました

1440 春雨のしくしく降るに高圓(たかまと)の山の桜はいかにかあるらむ 
春雨(はるさめ)がずっ~と降っているので、高円(たかまと)の山の桜(さくら)はどうなっているのでしょうね。

1456 この花の一節(ひとよ)のうちに百種(ももくさ)の言ぞ隠(こも)れるおほろかにすな 
この花の一枝の中には数え切れないほどの言葉がこもっているのだよ。いい加減な気持ちと思わないでほしい。

1457 この花の一節のうちは百種の言持ちかねて折らえけらずや 
この花の一枝は、あまりに多い言葉の重さに耐えかねて、折れてしまっているではありませんか。

1458 屋戸にある桜の花は今もかも松風疾(いた)み土に散るらむ 
家にある桜の花は今ごろは松の風が激しくて地に散ってしまっただろうかなあ」と、桜の花に久米女郎を譬えて詠った一首

1459 世の中も常にしあらねば屋戸にある桜の花の散れる頃かも 
世の中も移ろい定まらないものですから家にある桜の花も散っている頃でしょう

1750 暇(いとま)あらばなづさひ渡り向つ峯(を)の桜の花も折らましものを
〉暇があったら、水に妨げられながらも川を渡り、向こうの峰の桜の花も折って来ようものを。

1752 い行き逢ひの坂の麓に咲きををる桜の花を見せむ子もがも
行きあいの国境の坂の麓に、咲きあふれている桜の花を見せるような子がほしいな。

1776 絶等寸(たゆらき)の山の峰(を)の上(へ)の桜花咲かむ春へは君し偲はむ 
絶等寸山の嶺の上の桜花よ、やがて咲くだろう春のころは、あなたをお慕いすることだろう。

1854 鴬の木伝(こづた)ふ梅のうつろへば桜の花の時かたまけぬ
鶯がその枝を伝いつつ鳴いた梅の、花が散っていくと、桜の時期が待たれもすることだ。

1855 桜花時は過ぎねど見る人の恋の盛りと今し散るらむ
桜花の季節はまだ過ぎ去ったわけではないが、花を見て惜しむ人々のために今を盛りと桜は散るのだろうか。

1864 あしひきの山間(やまかひ)照らす桜花この春雨に散りにけるかも
山際を彩っている美しい桜花もこの春雨で散ってしまうかも知れない。

1865 打ち靡く春さり来らし山の際の遠き木末(こぬれ)の咲きゆく見れば
草木がなびく春が来たらしい。山際の遠くの桜の梢に花がつぎつぎと咲いて行くのを見れば

1866 雉(きぎし)鳴く高圓(たかまと)の辺(べ)に桜花散りて流らふ見む人もがも
春雉の声がひびく高円山のほとりに、桜が散り流れつづける。見るような人もほしいことだ。

1867 阿保山の桜の花は今日もかも散り乱るらむ見る人なしに
阿保山の桜の花は今日また、乱れ散っているだろう。見る人もなくいたずらに。

1869 春雨に争ひかねて我が屋戸の桜の花は咲きそめにけり
春雨にあらがいかねて、わが家の桜の花は咲きはじめたことだ。

1870 春雨はいたくな降りそ桜花いまだ見なくに散らまく惜しも
春雨はひどく降るな。桜の花をまだ見ていないことなのに。散るようなことがあれば惜しいよ。

1871 春されば散らまく惜しき桜花しましは咲かず含(ふふ)みてもがも
春になったら散るだろうことの惜しい梅の花よ。しばらくの間は咲かないでつぼみのままであってほしい。

1872 見渡せば春日の野辺に霞立ち咲きにほへるは桜花かも
見わたすと、春日の野辺に霞がかかっている。桜が咲き、一面を美しく染め上げている。

2617 あしひきの山桜戸を開き置きて吾(あ)が待つ君を誰か留むる
あしひきの山桜の板戸を開けたままで待っているあなたを、誰が引きとめて来させないのか。

3129 桜花咲きかも散ると見るまでに誰かもここに見えて散りゆく
桜の花は咲いたかと思ったら散っていくと見えるほどだが、どの人々もここに現れたかと思うと散っていく。

3786 春さらば挿頭(かざし)にせむと吾(あ)が思(も)ひし桜の花は散りにけるかも
春が来たなら插頭(かざし)にしようと思っていた桜の花は散ってしまったよ

3787 妹が名に懸かせる桜花咲かば常にや恋ひむいや年のはに
妻の名にゆかりの桜は、花が咲いたらいつも恋しいだろうか。毎年、年を経るごとに
3967 山峡(やまかひ)に咲ける桜をただ一目君に見せてば何をか思はむ
山間に咲いている桜(さくら)を一目でもあなた様にお見せすることができたら、心残りはありません。

4074 桜花今そ盛りと人は言へど吾(あれ)は寂(さぶ)しも君としあらねば
桜の花は今が真っ盛りだと人は言いますが、私の心は少しも楽しくありません。あなたとご一緒ではないので。

4077 我が背子が古き垣内(かきつ)の桜花いまだ含(ふふ)めり一目見に来ね
あなたの旧宅の垣根の中の桜の花は、まだつぼみです。一目見にいらっしゃい。
4151 今日のためと思ひて標(しめ)しあしひきの峯上(をのへ)の桜かく咲きにけり 今日のために折りとろうと思って心にきめて来た、あしひきの峰の上の桜は、こんなに咲いたことだ。

4361 桜花今盛りなり難波の海押し照る宮に聞こしめすなべ
桜は今花盛りである。難波の、海が一面に輝く宮で支配なさるにつれて。

4395 龍田山見つつ越え来し桜花散りか過ぎなむ我が帰るとに
龍田山で見ながら越えて来た桜の花は、散り過ぎてしまうだろうか。私が帰らないうちに。

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