ただのパチンコ屋店員がデザイナー歴25年のプロになったお話⑤

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デザイン・イラスト
さて、コンサル業として5年ほど休みなしで働くのですが、
色々な業種の方と関わる事が多くとんでもない技術をもつ人と出会う事がちょいちょいありました。


-私は特に子供の頃から絵を描くのが得意だったとか、PCが得意だとかデザインの専門学校に行ったとかデザイン事務所に勤めていた経験は何もありません。
ですが気がつけばillustrator、Photoshop、aftereffectなどもろもろ扱えるようになり、ありがたい事にお仕事を頂けるまでになりました。-

トレースの神との衝撃の出会い

私はコンサル業をやりつつチラシやポスターなどのデザインと制作をやっていましたが、当時の最新技術であった動画には難しすぎてなかなか手を出せませんでした。大きな道路に交差点近くに建っているのパチンコ屋の看板に動画が流れてるようなアレです。
さすがにこれは専門の業者に注文しないとなぁと、FLASHなどを制作している会社にお邪魔しました。

そこにとんでもなくトレース技術が飛びぬけている人がいたんです。
何ということでしょう、まるで絵をスルスル描くようにサクサクとトレースしていくのです。
私は思わず「後ろで見ていいですか?」声をかけ、椅子をお借りし見学させて頂きました。
20年以上前ですペンタブ、液タブはもちろんありません。使っているのは有線のボール式マウス。
反応も悪いですし。たまにボールが動かなくなります。
何故それでその曲線をそんなに早く描けるのか不思議で仕方がなかった。

何よりも驚いたのが「ベタ塗じゃないトレース」です。
立体感のないベタ塗のトレースなら未熟な私でも練習すればできました。
ジャグラーなんかが良い例です。ベタしかありません。
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パーツごとに色を塗って重ねたらよかったんでそれなりに形になりました。

ただエナメルのような質感を出すとか、立体感のあるキャラクターとか頬をぼかすとかそういった技術が衝撃で衝撃で。
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あの時代の機器でこういう質感を出しよるんですよその人。
ゴージャスなリボンとかサクサクーっと作るんです。

当時はまだillustrator8とか9が最新の時代。9でアピアランス効果がついたとかそんな感じだったと思います。
そもそもillustratorを動かせるそんなスペックの高いパソコンなんてそうそう手に入りません。HD?いやいやMOで保存ですよMO。それかCD-ROM。
そんな状態でそんな頬をぼかしてほんのり赤くするなんてそもそもPC自体が処理に耐えられない。
でも上手い事やっていたんですよねぇその方。
PCのスペックが低いのでアピアランス効果はPCが落ちてしまうのでできないですよ。それをトレースでやっていたんです。

そんなの本にも書いていないし、私自身が結構感覚で物事を覚えるタイプだったので口頭で教えて貰うのにも限界がありまして、見せて下さいといったわけですが…

やっぱり専門の学校に行っていたからこういう技術も学べたのかなと思いながら画面と手元を凝視していました。
弟子が親方の仕事をじーっと見ているのってこんな気持ちなのかなーと考えたり。

幸い、独学であれど基本的な知識があったので理屈が理解できればなんとかマネすることはできましたが、やはりPCの処理が追い付かなかったですねぇ…
そんな中でもなんとか技術覚えて持ち帰り部下に教えるまで成長できました。
「見る力」の発揮ですね。
おかげさまで立体的なマリンちゃんを簡単にトレースできるレベルにはなりました。マリンちゃんの足一本トレースするのに何枚パーツ重ねるんだ…と愚痴りながら練習したもんです。(当時のPCのスペックでは大変な作業)

今はとても便利で簡単でいくつもの工程を省くことができますし、ある程度はAIに処理をお任せすることも可能になりましたが、やはり細かい部分は人の手が必要ですよ。そこから新しい技術生まれたり、機器も発展していきますし。

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