前回トレースの神のような人と出会い、職人さんの弟子のようにガン見して覚えた技術をもとに沢山の練習を重ねました。
目標はベタ塗じゃない立体的なトレースをものにする事です。
-私は特に子供の頃から絵を描くのが得意だったとか、PCが得意だとかデザインの専門学校に行ったとかデザイン事務所に勤めていた経験は何もありません。
ですが気がつけばillustrator、Photoshop、aftereffectなどもろもろ扱えるようになり、ありがたい事にお仕事を頂けるまでになりました。-
前回のお話↓
第一話↓
もう何人マリンちゃんを描いたのか分からない
一番練習に時間を費やしたのが「海物語シリーズ」のマリンちゃんです。
彼女も初期はベタで経験が少ない私でも比較的描くことができました。
しかしパチンコ台の技術のスピードは凄まじく、ついこの間までちっさい液晶画面だったのが、プレステの技術をと導入しましたやら、なんやらと進化していきました。分かりやすく言うと今までこの左のマリンちゃんだったのが次の新台入替には右のマリンちゃんになってたという感じです。
今でこそキャラクターの素材をどんな細かいものまで扱いやすいデータにしてくれる専門の業者がいますが(それなりに月額がかかります)当時はそんなのいません。
ましてや私が抱える店舗は予算がないところばかりです。
多少メーカーさんが用意してくれるデータもありましたが、ポスターをデザインするに当たって、固定されたポーズのキャラだけではデザインに限界があります。だって新台を入れるのはこの機種だけではなないので…
なのでこのポーズのキャラを使いたいなぁと思ったら自分で描くしか選択肢がありません。(あるモノで済ませる事もできましたが妥協は許せない性格)
トレースの神がやっていた技法と実際にその人から貰ったデータをバラして手順を逆算して調べて実践しました。マリンちゃんの太もも1本描くだけで一体何層重ねているんだ!なんでこんな面倒な事を自分はやるって言ってしまったんだ!忙しいのに!とキレながら描いていました。
髪の毛をトレースしている時はほぼ記憶が無かったと思います。
デザイナーの入り口が少し特殊(だと思う)なので、
もしデザイン学校に通ったりしていればもっと早くにこういった技術を知る事が出来てこんなに苦しまなくても済んだのかなぁという事も頭をよぎったりしました。
また、店舗のオーナーさんなどが手書きで書いた挨拶分や会社名、筆文字などを看板や名刺、正月用のポスターに使用するためにベクター化するなんて事も多くやっていました。(コンサル業なのに)
そのおかげでできないトレースはないですし、スピードも速いと言えるくらいになりました。
これからはもっと新しい技術と道具を使ってみたい、そうしたら時間も短縮できるのでは?と思うのですが、その新しいやり方を覚えている間にひと仕事終わってしまい、出来上がりの差もないのでなかなか移行したくてもできないジレンマがあったりします。
以前妻がみじん切りを楽にするためにブンブンチョッパーなるものを買いましたが、それに入れる大きさにするために野菜を切る作業と切った後他の容器に移す作業と洗い物が増える事から、結局まな板と包丁でやった方が楽という結論に至っていました。それと似たようなもんかもしれません。
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