昨日のカルビーの製品の袋が白黒になるお話の補足…
単なる無料宣伝ではない。
世界情勢に生活の色が奪われる出来事といえるかもしれない。
と思ったらミレービスケットまで生産停止になった模様。
小袋が連なっていて食べきりで丁度良いのだけれど…。
カルビー白黒パッケージからミレービスケット生産停止まで
最初は、袋の色の話でした。
カラフルだった袋が白黒になる。
商品の中身は変わらない。
でも、売り場の見え方は変わる。
それだけでも十分に象徴的でした。
ところが、5月13日。
今度は「ミレービスケット」の一部商品が生産停止になっているという報道が出ました。
高知の名物菓子(って今回僕は初めて知りました)「ミレービスケット」の一部商品が、中東情勢悪化によるナフサ不足の影響で生産停止になっている。
理由は、包材の入荷が遅れたり止まったりしているため。
4月23日から大容量サイズの「ミレー超ビッグパック」が生産停止。
6月1日からは「4連ミレービスケット」も対象になると報じられています。
袋の色が変わる。
包材が入手できず、生産が止まる。
この差は大きい。
もう「見た目の変更」では済まない
カルビーの白黒パッケージは、まだ商品を出すための対応でした。
色を減らす。
印刷インクを減らす。
仕様を変える。
商品は出す。
これは、企業側の踏ん張りです。
ミレービスケットの件は、さらに一段進んでいます。
包材が入らない。
生産が止まる。
一部商品が出せなくなる。
これは、もう見た目の問題ではありません。
商品そのものの供給に入り始めています。
政府は「ナフサ供給に支障はない」としています。
でも、野村煎豆加工店の担当者は、政府の説明と現場の危機感には隔たりがあると話しています。
状況が好転しなければ主力商品にも影響する可能性があり、戦争が終わってもすぐに解決する問題ではない、という不安も示しています。
この言葉はかなり重い。
「日本全体として足りている」は何を見ているのか
政府は、カルビーの件についても、印刷用インクやナフサは
「現時点では直ちに供給上の問題が生じるとの報告は受けていない」
「日本全体として必要な量は確保されている」
と説明しました。
関係企業へのヒアリングも予定しているとしています。
この言い方は、かなり広い。
日本全体としてはある。
どこかにはある。
総量としては足りている。
直ちに止まる報告はない。
そういう意味なら、完全な嘘とは言い切れないのかもしれません。
でも、現場で必要なのは「総量」ではありません。
必要なものが、必要な時期に届くか。
必要な仕様で使えるか。
必要な価格で買えるか。
資金力の弱い会社にも回るか。
「足りている」と「届いている」は違います。
「量はある」だけでは現場は回らない。
ナフサ不足について、政府が日本全体として必要な量は確保していると繰り返す一方で、樹脂やシンナーなどの供給不足を訴える声が絶えないと報じられています。
見出しは「量確保で即解決といかず」。
まさに今回の問題そのものです。
国全体の量が足りていたとしても、それが公平に届くとは限りません。
大企業が先に押さえる。
高値でも買える会社が確保する。
長期契約を持つ会社が優先される。
在庫を抱えられる会社が強くなる。
取引実績のある会社に回る。
資金力の弱い会社には届きにくくなる。
政府は上から見て「足りている」と言う。
現場は下で「届かない」と困る。
この差です。
「足りている」は上から見た言葉。
「届かない」は現場から見た現実。
ナフサ不足は食品にも来ている
ナフサは、食品そのものではありません。
袋。
フィルム。
ラベル。
インク。
接着剤。
梱包材。
そういうところに使われます。
食品は作れる。
でも包むものがない。
出荷できない。
売り場に並べられない。
こうなると、食品そのものの問題になります。
帝国データバンクの分析では、中東情勢を背景にした原油価格の高騰と供給不安によるナフサの調達リスクは、国内製造業の約3割にあたる約4.7万社に及ぶ可能性があるとされています。
影響を受ける企業の約9割は中小企業です。
食品分野でも、包装・資材を理由とした値上げ圧力は強まっています。
帝国データバンクは、早ければ今夏以降、ナフサ不足を要因とした値上げラッシュの可能性があると見ています。
ミレービスケットの生産停止は、その入口に見えます。
政府の「大丈夫」は本当に大丈夫なのか
5月13日のTBS系の記事では、ナフサの多くが中東に依存している点も整理されています。日本国内で原油から精製する分、中東から直接輸入する分、中東以外から輸入する分。
専門家は、国内精製分の原油依存まで含めると影響は大きいと指摘しています。
韓国もナフサの輸出を止めているとされ、状況はかなり厳しい。
同じ記事では、政府が「必要量は確保」と強調している一方で、専門家が「本当に大丈夫なのか判断できない」と述べています。
原油なら備蓄で賄うと言えるが、ナフサは備蓄では賄えない。ここが大きく違う、という指摘です。
ここは重要です。
原油の備蓄がある。
ナフサが現場で使える。
包装資材が届く。
食品メーカーが生産を続けられる。
これは全部違います。
占断ではどう見えたか
ここからは占断です。
政府の説明が本当に信用できるのか。
カルビーや食品メーカーの対応は大げさなのか。
6月以降、原油不足やナフサ不足は決定的になるのか。
今回、カルビー公式発表、報道初出、官房副長官会見、農水省ヒアリングのチャートを出してみました。
政府側のチャートでは、公式見解を整える力が強く出ていました。
国としてこう説明する。
不安を抑える。
主導権を取り戻す。
問題を大きく見せない。
そういう配置です。
一方、裏側には不安や疑念、見えない問題も残っていました。
表では堂々と説明する。
裏では不安が残る。
かなり大本営発表的な構図に見えます。
企業側は、かなり現場が重い
カルビー側のチャートは、宣伝や話題作りというより、裏側の調達、コスト、仕様変更、現場対応が強く出ていました。
調達。
包材。
コスト。
仕様変更。
業務負荷。
説明責任。
これは「白黒にしたら話題になるからやった」という軽い配置には見えません。
現場で詰まった。
商品を出すために仕様を変えた。
表に説明を出すしかなかった。
そういう読みです。
農水省ヒアリングも、単なるポーズではなさそうです。
実態把握。
火消し。
企業への牽制。
政府説明との整合性チェック。
そのあたりが混ざっています。
圧だけではない。
情報収集だけでもない。
6月に決定的になるもの
ここが今回の本題です。
6月に「原油が完全に足りない」と決定的になるのか。
占断的には、少し違います。
決定的になりやすいのは、
「足りている」という政府説明では現場が回らないこと
だと思います。
総量ではある。
備蓄もある。
代替調達も動いている。
政府は「確保」と言う。
でも、現場では別です。
価格が高い。
納期が読めない。
仕様が合わない。
資金力のある会社が先に押さえる。
中小企業に回りにくい。
包装資材が届かない。
商品が作れても出せない。
6月は、このズレが表に出やすい。
カルビーの白黒パッケージは5月25日週から順次切り替え。
ミレービスケットの4連商品は6月1日から生産停止対象。
食品包装や資材の値上げ圧力も、今夏以降に強まりやすい。
星の読みと現実の動きが、かなり重なっています。
結果ありきで数字を切り取っていないか
政府の説明は、結果ありきで数字を切り取っているようにも見えます。
「日本全体として足りている」
「直ちに問題はない」
「必要量は確保している」
言葉だけ見ると安心できます。
でも、何を基準に足りているのか。
いつまで足りているのか。
どこに足りているのか。
誰に届いているのか。
どの価格で届くのか。
そこが見えません。
企業が困るのは、数字の上の総量ではありません。
目の前の包材。
明日の出荷。
来月の生産予定。
取引先との納期。
値上げできない価格。
「確保した」と「現場で使える」は違います。
白黒になったのは袋だけではない
前回の記事では、生活の色が世界情勢に触れた、と書きました。
今回は、さらに別の色が見えてきました。
政府発表の色です。
都合のいい数字だけを見せる。
広い言葉で安心させる。
現場の詰まりを小さく見せる。
問題が表に出たら、ヒアリングで整える。
白黒になったのは袋だけではないのではないでしょうか。
政府の説明はグレーにみえる。
現場の不安は、黒く残っていると言えるかもしれません。
まとめ
カルビーの白黒パッケージは、最初は変わったニュースに見えました。
でも、5月13日にミレービスケットの一部生産停止が報じられました。
袋の色が変わる段階から、袋が入らず商品が止まる段階へ。
これは大きな変化です。
政府は「必要量は確保」と言う。
現場は「包材が入らない」と言う。
占断的には、現場側の重さの方が現実に近く見えます。
政府の説明は、完全な嘘とは言い切れない。
でも、安心できる説明には見えません。
総量としてはある。
現場には届かない。
資金力のあるところが押さえる。
弱いところほど詰まる。
6月以降、その差が表に出やすい。
僕はそう見ます。
「足りている」と言われても、必要なものが必要な時に届かないなら、企業や生活者にとっては足りていないのと同じです。
カルビーの袋。
ミレービスケットの生産停止。
政府の「大丈夫」。
この三つを並べると、かなり今の日本が見えてくる気がします。
実はサプライチェーンと政府発表の信用の話です。
そして、こういう小さな違和感ほど、後から大きな流れの入口だったと分かることがあります。
世の中の流れが大きく揺れる時期は、個人の仕事や生活にも影響が出ます。
物価。
物流。
原油。
供給不安。
政府発表への違和感。
こういう大きな流れに巻き込まれた時、自分は今動くべきなのか。待つべきなのか。
判断に迷う時は、今の流れを見る占断も一つの材料になります。
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