スナック菓子の袋が白黒になる意味を考える

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お菓子の話題だからお菓子好きとしてこれはスルーしてはいけないよね。
と言っても僕はスナック菓子はそこまで食べないんだけれど。
ポテトチップだったらプリングルスが好き。
カルビーの製品を食べないわけではないけれど。

それ、本当に“無料宣伝”で済む話なのか?


世の中の商品のパッケージは相当力を入れてるものが殆ど。
簡易包装で売り出してヒットするものは、ほんの僅かでしょう。
それだけデザインに力を入れるし、コストもかけてる。
仕事でそのようなことに関りが無い人には余り気にならないかもしれないけれど。

カルビーのポテトチップスなどのパッケージが、カラーから白黒の2色に切り替わるらしい。

理由は、中東情勢の影響で、印刷インクなど一部原材料の調達が不安定になっているため。
対象はポテトチップス、かっぱえびせん、フルグラなど複数の商品。商品の品質には影響はなく、安定供給を優先するための対応とのこと。

これに対して、ネット上では、

「白黒にしたら話題になるし、無料宣伝になるからマーケティングでは?」

という見方もあるようです。

まあ、そう見たくなる気持ちは分からなくもない。
実際、ニュースになっているし、SNSでも話題になるでしょう。
スーパーやコンビニの棚に白黒のポテトチップが並べば、写真を撮る人も出てくると思う。

でも、個人的には、これを単純に「無料宣伝」と見るのは少し浅い気がします。

パッケージは、そんなに軽く変えられるものではない

お菓子の袋は、ただ商品名を印刷しているだけではありません。

色で味を覚えてもらう。
棚で見つけてもらう。似た商品と間違われないようにする。ブランドの印象を維持する。購買意欲を作る。

そういう役割があります。

カルビーのポテトチップスなら、なおさらです。

うすしお味、コンソメパンチ、のりしお。多くの人は、文字を読む前に袋の色で認識しているはずです。

その色を一時的に削る。

これは、かなり大きな判断だと思います。

しかも、モノクロにすれば全部タダになるわけではありません。
パッケージを変えるなら、デザインデータの調整、表示確認、印刷仕様の変更、流通への説明、在庫の切り替えなどが必要になります。

簡素なパッケージでも、切り替えにはコストがかかる。

だから、これを最初から宣伝目的でやるには、少しリスクが大きい。

本当に広告キャンペーンなら、もっと楽しそうに見せるはずです。

「限定デザイン」「復刻風パッケージ」「白黒ポテチを探せ」「SNS投稿キャンペーン」

そういう形にすると思います。

でも今回の発表は、そういう楽しげな見せ方ではありません。

言葉としては、かなり事務的です。

「中東情勢」「一部原材料の調達不安定化」「当面の対応策」「安定供給を最優先」

これは広告というより、危機対応の言葉に見えます。

結果的に宣伝にはなるかもしれないが目的はそこじゃなさそう


ここは分けて考えたいところです。

最初から宣伝目的だった、というより、危機対応がニュースになり、結果的に宣伝効果も生まれた。

この方が自然だと思います。

白黒の袋は目立ちます。違和感があります。「いつものポテチなのに、何か違う」と感じる。

だから話題にはなる。

でも、それはマーケティング施策というより、社会の異変が商品の見た目に出てしまった結果ではないでしょうか。

言い方を変えると、

生活の色を守るために、企業が先に色を削った。

そんな出来事にも見えます。

なんかスナックの袋の話なのに、思ったより重い。カルビーのポテト坊や、侮れない。

政府の聞き取りは、圧なのか、情報収集なのか

この件では、政府も動きました。

政府側は、印刷用インクやナフサについて、現時点では直ちに供給上の問題が生じるとの報告は受けておらず、日本全体として必要量は確保されている、という認識を示しています。そのうえで、関係企業へのヒアリングを予定していると説明しました。

ここも気になるところです。

カルビーは「調達が不安定」と言っている。政府は「日本全体としては必要量は確保」と言っている。

一見すると、話が食い違っているようにも見えます。

でも、これは両立する可能性があります。

日本全体では足りている。でも、カルビーが必要とする特定の包装資材、特定のインク、特定の納期、特定の価格帯では不安定になっている。

つまり、マクロでは足りている。でも、現場のサプライチェーンでは詰まっている。

こういうことは普通にあり得ます。

政府の聞き取りは、単なる圧とは言い切れません。実態把握の意味はあると思います。

ただ、企業側からすれば圧にもなるでしょう。

政府が「供給に問題はない」と言っている横で、大手企業が「材料が不安定なのでパッケージを変えます」と発表したら、世の中は不安になります。

他の企業も同じことを言い始めるかもしれない。消費者が買いだめに走るかもしれない。「便乗ではないのか」と疑う人も出てくるかもしれない。

だから政府としては、火消しもしたい。実態も知りたい。企業側にも説明を求めたい。

この三つが重なっているように見えます。

占断的に見ると、宣伝よりも“裏側の事情”が強い


今回、カルビーの公式発表、報道初出、政府会見、農水省ヒアリングのタイミングでチャートを出してみました。

細かい配置の説明を全部書くと長くなるので、ここではざっくりにします。

報道初出のチャートは、話題化や世間の注目が強い。これは確かに「ニュースになる」「SNSで広がる」という象意があります。

だから、無料宣伝っぽく見える部分はあります。

でも、カルビー公式発表や農水省ヒアリングのチャートでは、もっと裏側の事情が強く出ています。

調達。コスト。見えない負担。仕様変更。説明責任。表に出しにくい事情。

そんな象意です。

もしこれが単なる広告キャンペーンなら、もう少し明るい見え方をしてもよさそうです。

でも今回のチャートは、楽しい宣伝というより、「表に出すしかなかった調整」に近く見えました。

少なくとも、「白黒にしたらバズるっしょ」みたいな軽い話には見えません。

ポテトチップの袋から色が消える時代

今回の件で一番象徴的なのは、ポテトチップそのものではありません。

色です。

生活の中にある、何気ない色。スーパーやコンビニの棚に並ぶ、いつもの商品の色。

そこに国際情勢が入り込んできた。

原油、ナフサ、インク、包装資材。普段あまり意識しないものが、突然、生活の見た目を変える。

値上げなら、まだ分かりやすい。内容量が減るのも分かりやすい。

でも、今回は色が減る。

これは少し違う段階に入った感じがあります。

価格だけではなく、商品の種類だけではなく、生活の見た目そのものが変わり始めている。

もちろん、ポテトチップの袋が白黒になったからといって、すぐに世の中が大変なことになるわけではありません。

でも、こういう小さな変化には、時代の空気が出ます。

いつもの商品が、いつもの姿で並ぶとは限らない。企業は安定供給のために、見た目を削る。政府はそれを確認し、火消しし、情報を集める。

この一連の動きは、なかなか象徴的です。

まとめ


カルビーの白黒パッケージ化は、単なる無料宣伝ではないと思います。

話題化の効果はある。でも、それを狙った楽しいキャンペーンというより、調達不安やコスト、供給網の乱れに対応するための現実的な判断に見えます。

そして政府の聞き取りも、単なる圧だけではない。情報収集であり、火消しであり、他社への牽制でもある。

以前、原油不足について占断した時、原油そのものが全面的に枯渇する読みは強くありませんでした。
ただし、精製、物流、石化原料、価格転嫁、納期といった部分で「高い・遅い・不安定」が先に出る、という読みでした。

今回のカルビーの白黒パッケージ化は、まさにその延長に見えます。政府は「日本全体として必要量は確保されている」と説明しています。
これは完全な嘘とは言えないかもしれません。
ただし、それは国全体の総量の話です。

企業が困っているのは、必要な包装資材やインクが、必要な時期に、必要な価格と仕様で届くかどうか。
パッケージの袋が白黒になったのは以前から出ていた「石化原料まわりの目詰まり」が、生活の見た目に現れた出来事なのかもしれません。

「足りている」と「滞りなく届く」は違います。

今回の政府説明は、占断的にも“問題なし”というより、“不安を広げないための火消し”に近く見えます。
カルビー側のチャートには、宣伝よりも、裏側の調達・コスト・仕様変更・現場対応の象意が強く出ていました。

少なくとも、「無料宣伝でしょ」と言うのはちょっと違う話だと思います。

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