大美賀直子 著
長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか
~さびしい母と優しすぎる娘~より
こうして夫の妻への反応が鈍くなり
クールになっていくと
激しい愛情欲求を抱えた妻は
母親にすがった手を振り払われたときのような
拒絶された感じを覚えてしまうものです
本来、妻の精神も自立していれば
夫婦は一緒に生活していてもそれぞれの世界を持ち
その世界をお互いに尊重しながらともに歩んでいくものだと理解できます
しかし、心の底に愛情への飢餓感があると
夫から「自立した夫婦関係」をを求められることを
冷たさと受け止め、孤独を感じてしまうのです
こうした愛情欲求が不完全燃焼となってくすぶり続けていると
愛に飢えた妻は夫との関係より
全身で愛情を求めてくるわが子との関係に意識を集中させていきます