野球に全ての時間を費やしていたころ、『ケロ―星人キャー』という名を
持つ新入生が入部してきた。
自分から、とんでもない2つ目の名前を打ち明けてきた後輩は、おせいじにも
野球が上手ではなかった。
私も上手な部員でなく、1桁の背番号を勝ち取る事は出来なかった。
≪一振りにかける≫
人に負けたくない・後悔したくないので、『キャー』にお願いをして
練習後、居残りで私のトスバッティングの相手を務めてもらった。
練習が終わるのは、グランドでボールが見えなくなる時間帯。
照明など一切ない弱小学校だったので、グランド外にある街路灯の光のみで
練習終わりに1,000球トスバッティングを行っていた。
毎日2時間近く打ち込みを行い、手の豆はつぶれ、治ることがなかったので
赤から黒に変わるテーピングを毎日替えていた。
『キャー』は、文句も言わず数か月手伝ってくれた。