コーチングは子供を相手にする方が難しい

コーチングは子供を相手にする方が難しい

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コーチングをしていて感じるのは、大人とのセッションでは目的や目標が明確であるため、有意義で濃密な時間を過ごせることが多いという点です。 

しかし、子供を相手にすると、そう簡単にはいきません。 

子供はそもそも明確な目標を持っていないことが多く、コーチから何か役立つことを学び取ろうという意識もほとんどありません。そのため、たとえプロのコーチであっても手を焼くことがあります。何をしても響かず、セッションが空回りしたまま終わってしまうことも珍しくありません。

これは、例えるなら砂漠の真ん中に突然パラシュートで降り立ち、「さて、どこに向かって歩けばいいのか? 手がかりも方向も全くわからない…」という状況に似ています。進むべき道筋が見えないままでは、どんなに良いスキルを持っていても成果にはつながりません。

つまり、子供とのコーチングでは、セッションに至る前の準備が特に重要です。この段階をおろそかにすると、セッションそのものが無駄に終わることも多いのです。それほど、子供を対象にしたコーチングは難しいものだと言えるでしょう。

さらに、お母さんが子供にコーチングを試みる場合、そこには独特の難しさが加わります。多くの場合、親は子供に対して「先入観」を持っており、それを取り除くことが非常に困難だからです。

たとえば、「うちの子は引っ込み思案だ」という先入観があると、子供をそう決めつけた前提で会話が進んでしまいがちです。その結果、質問の仕方も「引っ込み思案な子供向け」のものに偏り、子供が本来持っている潜在能力を引き出せない可能性があります。

形式的にセッションを行い、一般的なコーチングスキルや声かけを活用したとしても、子供にとって「意味のある目標」を設定できなければ、結局は「親や周囲から押し付けられた目標」にとどまってしまいます。この場合、子供のモチベーションは低いままで、大きな成果にはつながりません。

こうした課題を乗り越えるためには、まず子供の興味や好奇心を引き出すことが必要です。それが、子供自身が自然に目標を持つための第一歩となります。



1. 興味や好奇心を引き出す

子供は自分の興味を持つことに対して非常に強い動機付けを持っています。次のような方法で子供の興味を引き出すことが大切です。

<問いかける>
「最近楽しかったことは何?」「やってみたいと思うことは何?」と聞いてみる。

<体験させる>
 様々な活動や趣味(スポーツ、アート、科学実験など)を試す機会を提供する。

<成功体験を作る> 簡単に達成できる小さな課題を与え、達成感を味わわせる。


2. 目標を共に設定する

目標は本人にとって意味があるものでなければ長続きしません。次のようなプロセスで目標設定を行いましょう。

<将来の話をする>
子供に「将来どんな大人になりたい?」などの質問をしながら、漠然とした夢を言語化させる。

<小さな目標から始める>
「1週間でできること」「今日やりたいこと」など、短期間で達成できる目標を立てる。

<選択肢を与える>
「何をやるか」は子供自身が選べるようにし、主体性を持たせる。



3. 目標の意味を具体化する

子供にとって「なぜそれをやるのか」がわかると、目標への意欲が高まります。そのためには・・・

<目標の価値を具体的に示す>
「これをやるとどうなる?」を一緒に考える。
例)勉強することで将来好きな職業に就ける、運動することで体力がつくなど。

<ロールモデルを示す>
 同じような目標を達成した人の話を聞かせたり、映像を見せたりする。



 4. 肯定的なフィードバックを与える

子供は成功体験を積むことで、次の目標に向かう意欲を持ちます。

<過程を褒める>
結果だけでなく努力したこと自体を評価する。

 例)「よく考えて取り組んでたね」「コツコツ頑張ってたのがすごい!」

<失敗を学びに変える>
「どこがうまくいかなかったか」「次にどうしたらいいか」を一緒に考える。


 5. 環境を整える

子供が目標を持つためには、適切な環境が必要です。

<プレッシャーを減らす>
 親が期待しすぎてプレッシャーを与えないようにする。

<支援的な態度を示す>
子供が自由に意見を言える環境を作る。

<モデルとなる行動を示す>
親自身が目標を持ち、それに向かって努力する姿を見せる。



6. 自由と責任を与える

目標を持つためには、自分自身で選び、それを追いかける責任を感じることが重要です。

<「選ばせる場」を作る>
例えば、学びたい科目や挑戦したい活動を子供が自分で決められる機会を作る。

<自己管理を促す>
目標の進捗を自分で記録したり、振り返る時間を作らせる。


このようにセッションを行う前には様々な準備が必要になります。子供が目標を持つためには、「親が与える」よりも、「子供自身が興味を見つけ、主体的に設定する」プロセスを支援することが鍵です。親は「サポーター」として寄り添い、時には適切な問いかけや支援をすることで、子供が自分なりの目標を見つけられるよう導いてあげましょう。






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