地元・美唄で感動体験を作る!B-tria Spicaのまちづくりには「誠実さ」があった

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実際に執筆したインタビュー記事です。どんな記事が作れるのか、の参考にしてください。

コンサルティング会社で働きながら、地元・美唄の「未来」を創り上げるプロジェクトB-tria Spicaを立ち上げた、のんたんさん。過去には高校教員や大学職員、大手税理士法人を経験されています。

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取材を通して、異色の経歴に共通する「勉強熱心で信頼のおける人がら」「順序立てて物事を考えるシステマチックな思考」を感じました。

B-tria Spicaでは、地域の方向けのイベント開催や法人・個人向けのアイデアを可視化するサポート(ポスター・チラシの作成、事業計画、製品企画などの支援)を行なっているそうです✨記事を読んで“B-tria Spicaの「誠実な」まちづくり”を知って、美唄での暮らしを楽しむ選択肢を増やしませんか。

▶︎▶︎ のんたんさんのProfile
1983年生まれ。北海道美唄市出身・在住。高校教員(数学)、大学職員(eラーニング教材の設計・開発)、大手税理士法人社員を経験後、コンサルティング会社の創業メンバーとなる。以降、事業計画書やデザインの制作、社内ブランディングを主な業務としている。2022年、アロマとデザイン、コンサルを組み合わせた匿名個人プロジェクト「B-tria Spica」を立ち上げる。日本アロマ環境協会主催の検定試験資格を多数保有。

本業と美唄の未来を創る個人プロジェクトの共通点は“まちづくり”

デザイン × ライティング × ブランディングで、アイデアを“伝わる形”に変換する

——こんにちは!早速ですが、自己紹介をお願いいたします。

のんたんと申します。普段は、北海道札幌市を拠点とするコンサルティング会社で働いています。一般企業や自治体などと連携・協力をしながら、設備投資、組織再編、地方創生、その他経営課題解決の支援をしています。地元・美唄で何か感動できる体験や場を作り、新しい価値観を育てていきたいと思い、個人プロジェクトB-tria Spicaを昨年立ち上げました。

バスケットボールや野球の試合観戦、バドミントン🏸が趣味です!B-tria Spicaでは、アロマテラピーの資格を活かしたワークショップや、北海道内の企業さんとの共同イベントを開催したりしています🕯🧼✨

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(株)北見ハッカ通商との共同イベント・制作デザイン(左)ワークショップの様子(右)

——会社のお仕事も個人プロジェクトも“まちづくり”をしている点で繋がっていますね!コンサルティング会社で担当しているお仕事について、詳しく教えていただけますでしょうか?

たとえば、一般企業の工場やホテルのような設備投資の相談に乗り、金融機関や行政機関に出す計画書の作成をサポートさせていただいています。他にも、社内課題の解決策の提案や実行支援をしています。基本は、お客様の考えていることを他の人にもわかる形に仕上げるお仕事だと思っていただければ。

——デザインもされているんですよね。ライティングもデザインも両方できるって、強いです・・!

何か一つのスキルを極めているわけではないのですが、人が頭で考えていることを、他の人にわかりやすい形に変換するのは得意かなと思います。今の会社は創業して2年しか経っていなくて、かなり少人数で動いているので、ライティングやデザインに加えてブランディングも、総務、事務、一部経理も担当しています。本当にいろんな業務を経験させていただいています。

——え!?一人何役もやられていてすごいですね・・!!!驚きました。とっても頼もしい・・。

【THE・仕事人】早く正確に、システマチックな思考で課題解決をしていく

仕事は、生計を立てるために必要な「早く正確に仕上げる作業」

——教員や大学職員、税理士法人など堅実なイメージのお仕事を過去にされていますが、仕事を選ぶ基準は何ですか?

きちんと自分で生計を立てられるお仕事を選んできましたね。4人兄弟の一番上で、小さいときから「自分のことは自分でやる」が当たり前でした。母子家庭であまり余裕がなかったこともあり、奨学金を借りたりアルバイトを3つ4つ掛け持ちしたりして、大学の学費も自力で払いました。

「あなたにとっての仕事は?」とか「仕事のやりがいは?」と聞かれると、「早く正確に仕上げる作業だと思っていて、楽しいかどうかを考えたことがない」と答えています(笑)

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のんたんさんにとっての仕事は「早く正確に仕上げる作業」!

——苦労されたんですね・・。考え方が“THE・仕事人”って感じがします😲✨早く正確に仕上げるって、仕事においてすごく大事なことですよね。

異色に見える経歴は、システマチック思考が活かせる点で繋がっている

——最初に選んだお仕事は、数学の先生でしたよね。数学が好き!な気持ちはありましたか?

数学は好きです!もともとは社会が好きだったのですが、大学受験のときに数学にどっぷりハマりました。順序立てて物事を考えることや最後に結論がスパッと出ることがすごく好きで、特に「証明」が好きなんですよ。

——たしかに、数学はきっちり答えが出ますよね。教員の次にされていたeラーニング教材の設計・開発や税金関係のお仕事も、正解に向けてシステマチックな思考が必要とされそう。それぞれ、何がきっかけでお仕事を始められたのですか?

教員の次に、大学でeラーニング教材の設計・開発のお仕事に関わったのは、私自身の大学時代の専門がeラーニング教材の開発だったからです。そこから税理士法人で働こうと思ったのは、取得した簿記の資格を活かして税務の実務経験を積みたかったからですね。できることを組み合わせて、租税教育や金融教育の教材を作りたいと思ったこともあります。

——できることが増えると、やってみようかな?と思える仕事もグッと増えますよね!ちなみに、先ほどのお話で仕事に楽しさを求めていないと感じましたが、やってみておもしろいと思ったお仕事はありますか?

そういえば、資料から一つずつ読み解いて考える相続税や所得税のお仕事を、おもしろいと感じました。「順序立てて物事を考えることが好きだから」かもしれません。

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資料から一つずつ読み解いて考える相続税や所得税のお仕事が好きだった

——なるほど。今されているコンサルのお仕事も、順序立てて物事を考えるプロセスがありそう。異色に見える経歴は、実はすべてシステマチックな思考が活かせる点で繋がっているんですね。

総じて「ちゃんと仕事してくれそう」な安定感が信頼に繋がっている?

——あとこれはすごく気になっていたのですが、一企業の創業メンバーに選ばれるって珍しい経験ですよね。創業者に相当信頼されていると思うのですが、どういった経緯があったのでしょうか?

前職の税理士法人で直属の上司だった方が、独立するときに誘ってくれました。「税理士としてバリバリ働くイメージが持てない」「地元の美唄でのんびり暮らしたい」とその方に面談で言っていたので、変わった子だと印象に残っていて声をかけてくれたんだと思っています。

——きっと、それに加えて「ちゃんと仕事してくれそう」もあるはずですよ!創業時は少数精鋭になりますし、信頼できる人しか誘わないですよね。

どうなんでしょう(笑)
そんな話を社長としたことがなくて、わかりませんね・・。

——ぜひ一度ご本人に誘ってくれた理由を聞いてみてください✨

美唄の未来を創る!B-tria Spicaのまちづくりって、どんなことするの?

① 美唄に住んでて良かったと思える感動体験、新しい価値観の提供

——実際に今は美唄でお仕事をされていますよね。「仕事は生計を立てるためのもの」と言っておられましたが、個人プロジェクトは自分のやりたいことを形にしたくて始められたということですか?

はい。そうですね。

今は美唄にある実家で暮らしています。足の悪い母の面倒を見ながら基本は在宅でお仕事して、週に1回か2回は会社に顔を出していますね。

教員になるとき地元から離れたんですけど、転職のタイミングで戻ってきました。明らかに活気がなくなってきているのを感じました。若い人が出ていってしまって、学校はどんどん閉校していって。

美唄に住んでて良かったなって感じられるような感動体験や新しい価値観を、少しでも提供したいんです。お年寄りだけじゃなくて、今いる子どもたちにもそうしてあげたいと思っています。アロマやデザインはそのためのツールに過ぎないんです。

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北海道コカ・コーラボトリング(株)との共同イベント・チラシ(左)ワークショップの様子(右)

——美唄の暮らしを楽しむ選択肢を増やしたい、と。今いる方に楽しんでもらうこと、すごく大事なことですよね。

② 地域の困りごと・やりたいことに一つ一つ向き合うサービス

——個人プロジェクトB-tria Spicaは、一般的な“観光客を呼ぶまちおこし”ではない。ですよね?

観光に関しては美唄市の経済観光課をはじめ地域おこし協力隊の方々が力を入れています。地域外の人材を誘致して地域おこしをしながら定住・定着してもらう、といった制度です。

自分の場合は、土地勘があったり地域特有の課題がわかっていたり、そういった地元のメンバーで何か本気で行動しないと変われないと思ってプロジェクトを始めたので、「観光客をたくさん呼ぶこと」だけが目的ではないです。

——目標は絞らず、できること・やるべきことを一つ一つやっていくということですね。ロゴが可愛くてすごく好きです。プロジェクトで実現したい想いが込められていますよね。

そうですね。今回お話ししたことも含め、想いを込めて作りました。

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ステッキで次々に出てくる星(アイデア)を取りこぼすことなく傘で受け止めるイメージ。
このプロジェクトは「1つの目標」だけを遂行するためのものではありません。たくさんのアイデア・知見を机上の空論で終わらせるのではなく、可視化、実現する。
短期的視点ではなく、20年、30年、その先を見据え、そこに住む人が「当事者」として、他人任せではなく自分たちで考えながら未来を構築し、自分のふるさとに誇りをもってこれからを生きていく。
やりたいことを「夢」だけで終わらせない。
自分たちで自分の日常に彩りをつくる。
そんな仕組みづくりを目指します。
『B-tria Spica ロゴの由来』より

——ボトムアップ的な考え方ですね。のんたんさん自身がなりたい姿はどういったイメージですか?

「この人に頼んだら大丈夫」って思ってもらえるような頼れる存在になりたいですね。勉強することが好きで、資格だけだと40個くらい持ってるんですよ(笑)でも、そういった肩書きを外した状態で自分にできることをどんどん増やして、必要としてくれる人とWin-Winな関係で繋がりたいと思っています。

——資格を40個も持ってるんですか!本当に勉強熱心ですよね。地域の課題を解決したい人と、のんたんさんのスキルがコラボレーションすれば、美唄も少しずつ変わっていきそう🥺✨

③ 観光客も地域の人も!みんなが気軽に楽しめる“場”の提供

——アロマやデザイン、コンサル以外で新しく何かされる予定はありますか?

美唄に、みんなが楽しめる“場”を作りたいと思っています。町内の方がお散歩がてら来てお茶を飲んでおしゃべりしたり、コワーキングスペースとして使ってもらったり。近くに温泉があるので、ワーケーションに来ていただいても良いですし。アロマテラピーのワークショップもやりたいです。

今ちょうど空き家を探しているところです。見つかったら、クラウドファンディングに挑戦しようと思っています!

——素敵😍都会から離れたところで、温泉に入ったり気ままにお仕事したり、すごくいいなと思いました!地元の方の憩いの場になるのも、良いですね。

取材を通して、のんたんさんの「勉強熱心で信頼のおける人がら」「順序立てて物事に取り組む計画的な姿勢」を感じました。B-tria Spicaには、小規模であっても誠実なまちづくりがあるように思いました。

イベントに参加するもよし。
美唄のまちづくりに関わるお仕事を依頼するのもよし。
B-tria Spicaを通して、美唄での暮らしを楽しむ選択肢を増やしませんか。


取材・文:久保みのり

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