新人介護職員が辞めていく・・・

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コラム
題の通りです。

夜勤で入っている施設で、なかなか職員さんが定着しません。
シフトを見て、「新しい人が入るんだ〜」と思って、現場に入って挨拶なんかしても、次に入るときはもういなくなっているなんてことが続いています。

そのグループホームは決して完璧な施設とは言えません(完璧な施設はない)が、ケアは頑張っている方だと思うんです。職員さんたちも、そんな癖のある人はいません。それでも、辞めていく人が続いてしまう。その原因はなんだろうと考えてみました。

理由はOJT?

で、OJTに原因はあるのかなぁと思っています。
介護現場でOJTはポピュラーな新人研修で、私もしてもらいました。

ただ、OJTに問題がないわけではありません。
そのグループホームでは、フロアリーダーみたいな人が指導役になっています。通常業務を行いながら、OJTもするってやっぱり大変そうなんです。
だからか、教え方もカリカリしていたように感じます。普段はそんな人ではないのですが。

講師役の人がイライラしているというのは、新人さんからするとつらい状況です。

これがOJTの一つの弊害です。外部の研修機関であれば、生徒はお客さんなので、比較的丁寧に教えてくれます。しかし、部下に教えるとなると、自分の機嫌によっては教え方にムラが出てしまうかもしれません。
より属人的になってしまうというわけです。

先輩職員がOJTを行うケースもあります。私はこのパターンでした。
このケースでも、講師役の人は負担を感じる時があるようです。例えば、かなり年上の人に教えないといけない時とか。特に、女性が男性に教えないといけない時はすごく大変ということを聞いたことがあります。

OJTのもう一つの問題は、その施設のやり方を教えてしまうということです。
介護技術についてなにか根拠を求めても、「この施設のやり方だから」では納得感は薄い。
これも外部の機関であれば、一般的な介護の思想や技術を教えることになるので、土台をきちんと作ることができます。

そういった土台がないところに、その施設特有の介護を教えられると、場合によってはモチベーションが低下してしまうのでないかと考えます。

実際、介護施設においてOJTをするほどに離職率が高まるという研究もあります。その研究によると、離職率が低くするためには、入職後も継続的に研修を続けていくことが必要ということでした。
今後はOJTをただするだけでなく、OJT自体の評価をすることも重要になってくるように思います。

ちなみに私のOJTの講師役の人は、とても良かったです。「こんな介護職員になりたい」と思わせてくれる人でした。ただ、後に本人から聞くと、講師役は「とても大変だった」とのことでした。

普段の介護技術だけでなく、介護記録まで丁寧に添削してくれたりしましたからね。夜勤の時間にしたりしていたそうです。

やっぱり人がいないと、負担が分散されないです。
せっかく入職されてきたのだから、できる限り長く努めてほしいなぁと心から思います。

皆さんもこんなモヤモヤがあったら、ぜひ教えてくださいね。


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