人は誰しも
多少の嘘はつくものだ。
でも
なるべくなら嘘はない方がいいとは思う。
ただ
「ついていい嘘」というものがあると
私は思っている。
会社員だった頃
よく誰がどーした誰がどーだのと、もめごとがあった。
どうしても合わない相手って
余ほどのことがないと理解し合えない。
生理的に無理ってなると
もう手に負えない。
嫌いな相手の文句をしこたま話した後
必ずと言っていいほど聞いてくる。
「あの人、俺(私)のことなんて言ってました?」と。
自分が嫌いな相手なんだから
自分だって散々言ってるんだから
その相手がいい事を言ってるわけないでしょ。
分かってるくせに聞きたがる。
そしてそれは双方同じだったりする。
そういう相談・愚痴をひたすら受ける私は
結構、嘘をついた。
文句を言ってる人に
その相手のココだけはいいところ・認めてるところを聞く。
嫌いな人間のいいところなんて
見つけようともしてないから
下手したら「ない」とまで答える相手に対し
ひたすら誘導尋問。
「こういうところはいいんだけどねぇ~」
で、相手が「まぁ少しはね」とでも返してくれたらこっちのもの。
「なんて言ってました?」の返しに
「あの人も気にしていたよ、あなたのこと。
そういえばあなたのこういうところ、褒めてたよ。」
決して褒めてはいない。
けど、あながち嘘でもない。
「ない」と貫き通された場合は
私が思ういいところを
ちょこっとだけ会話の中に盛り込む。
これは完璧に嘘。
そうすると双方の間柄に少し変化が起きる。
人間関係とは不思議なものだ。
嫌いの中にも「承認欲求」がある。
そこが少し満たされるだけで
相手への嫌悪感が多少薄れるのだ。
とはいっても
関係値がすぐに改善されることはない。
これをひたすら繰り返しながら
「ここは会社なんだから」を植え付け
業務に支障のない範囲に抑えるように持っていく。
こういうのって
義理の親族関係や近所付き合い
ママ友を含めた交友関係において
大事な嘘だと思っている。
子供の頃はうまく出来ないけど
ある程度大人だったらやれるはず。
嘘をつくのなら
多少でも人の役にたつ嘘。
バレても
影響の少ない範囲で。