そして公園では何もできなくなった…

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コラム
こんにちは。
脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。

今日は、公務員時代のお仕事を振り返ってみます。

15年ほど前(平成21~23年度)に公園緑地課という部署で3年間仕事をしていました。

実を言うと、
虫が大の苦手なので、あまり好きにはなれなかった仕事です。

時には公園内の樹木に出来た蜂の巣の駆除を行うことも…
大量に毛虫が発生した樹木を見に行くことも…

今思い出してもやっぱり嫌ですね⤵

■ルールでがんじがらめの公園

今、公園ではボール遊び禁止の所が多いです。

もちろん花火も禁止、自転車の乗り入れも禁止、ペットの散歩も禁止、バーベキューも禁止、、禁止だらけです。

なぜこんなにも禁止ばかりの公園になってしまったのか。

色々な理由はありますが、
時代という言い方もできるかもしれませんし、社会がそうなってしまった、ということでもあるかもしれません。

今のようにギスギスしていない、もっと寛容だった時代
公園はもっと自由な空間でした

例えば、ボール遊び
かつては、公園でのボール遊びは代表的な遊び方だったと思います。

これがなぜ禁止になっていったのか?

■あれはいいけど、コレはダメ、なルールは不可能

実は、役所の本音としては、全てのボール遊びを禁止にしたい訳ではないのです。

小さな子供が遊ぶゴム毬?のようなボールで遊ぶことまでを否定したい訳ではありません。

それなら特に危険性もないし、問題もありません。

ところが、そのゴム毬で遊んでいる様子を見た他の利用者(特に小中学生くらい)が、
「あ、ここでボール遊びしてもいいんだ!」
って野球のボールやサッカーボールで遊び出すのが問題なのです。

しかも、周囲に人がいてもお構いなしにやるから危ない。

そして、それを直接注意する大人もいなくなっています。

では、どこに言いに来るか?
役所に言いに来るのです。

「あそこの公園で中学生がサッカーやってて、うちの子がボールをぶつけられそうになった、危ないから注意してくれ、禁止にすべきでは?」
と…

最初の頃は注意しに行ったりもしていたのだと思いますが、

小中学生の言い分も
「やったらダメってどこに書いてあるん?」
「小さい子供だってボールで遊んでるやん?」
こんな感じだったのでしょう。

そうして徐々に時代が変わり、クレーム文化の発展とともに、
注意を受けた小中学生の保護者が役所にやってくることが段々増えてきたわけです。

恐らくモンスターペアレントという言葉が教育現場で聴かれるようになっていた時期と同じ頃でしょう。

「なんでうちの子が注意されなきゃいけないの?」
「そんなことどこにも書いてないのに?」
「じゃあ、危ない道路上で遊べってこと?」
「事故に遭ったら役所は責任とれるのか?」
と謎の論理で役所に詰め寄ることも
(道路で事故が起きたら、当事者同士の問題なのに…?)

その後も、健全な利用者からは、ボール遊びが危ないとの通報が相次ぎ、、結果、役所としては、「ボール遊び禁止」とせざるを得なくなっていった訳です。

ゴム毬なら可とか、例外を作り出すと収拾がつかなくなりますので、全てを禁止にするしかなくなっていったのです。

ゴム毬使って中学生が本気でサッカーやったら、結局危ないですからね。

じゃあ、「危険なボール遊びは禁止」と書けばいいのでは?
となりそうですが、

危険の尺度が人によって違うので、小学生や中学生の感覚にこれくらいは危険、という判断力を求めるのは無理があります。

加えて、一部の大人もそういう判断力の欠如した人がいることも確かです。

■子供だけが悪い訳じゃない

実は子供だけがそのような行動をしている訳ではなく、大人も同じような問題を起こしているのです。

よくあるのはゴルフですね。

ゴルフの練習を公園使ってやろうとする人がいるのです。

百歩譲ってパターの練習くらいならそんなに危険でもないかもしれません。

大きくクラブをスイングすることもないですし、ボールが飛んでいくことも無いでしょうから。

だけど、それを見た他の大人が、クラブの素振りをし始めて、、、と段々エスカレートしていきます。

素振りくらいいいだろ?
誰もいない時間帯で周りに迷惑かけてないんだから…

確かにその人はそうなのかもしれません。

ですが、またそれを偶然通りがかりで見た人も同じようにするとは限らないのです。

事実、他の利用者がいる日曜日の午前中に素振りしている人が現れ、それを見た子供連れの利用者から、翌日月曜に苦情が入るということになった訳です。

■花火だって同じ

親御さんが小さなお子さんと一緒に楽しむ線香花火や手持ちの花火を禁止にしたい訳じゃない。

だけど、それを見た他の利用者が、
「ここ、花火オッケーなんや!」
と、打ち上げ花火やロケット花火をやり出すから、トラブルになるのです。

周りみたらわかるでしょう…

こんな住宅に囲まれた公園でそんなのやったら危ないに決まってるのに…

どこに書いてあるん?
禁止って書いてないやろ?

と逆切れする人ばかり

いつからこんな簡単なことも推し量ることができない人が増えてきたのでしょう。

こういうのは教育の影響なのでしょうか?

かくして、どんどんとルールは追加され、あれも禁止、これも禁止と、公園で出来ることはなくなっていったわけです。

■一周回って笑えない話

ある時、公園の隣接者から、ボールが家に飛んでくるので、フェンスを高くしてほしいと要望がありました。

ボール遊び禁止の看板はついているけども、子供たちが守らずにしょっちゅうやっているから、家の中にボールが飛んでくることがあり、窓が割れたりしたら怖いので、ボールが家に飛んでこないようにフェンスを高くしてほしい、という要望でした。

さて、どうなったと思います?

フェンスを高くする工事は行いました。
が、そのことでボールが飛び出しにくくなった子供たちは、今まで以上に活発にボール遊びをやるようになってしまったのです。

私は、反対したんです。
子供目線に立ったら、絶対今より激しくなりますよ、と。

それよりも、ボール遊びがしにくくなるように、広場に小さな遊具やベンチを置いてボール遊びの出来る空間を消した方が効果的だと言ったんですが…

隣接の住民さんは、フェンスを高くしろの一点張り

対応していた先輩と上司はそれに根負けしてフェンス工事をすることに。

で、ボール遊びが助長されてしまったことで、結局後からベンチを置く工事もやることになってしまいました。

こういうのを税金の無駄使いというのでしょう。

病気も同じなんですが、対処療法ではなく、根本治療が大事ということのいい例ですね。


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