脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。
次回、第30回の国家資格キャリアコンサルタント試験まで後一ヶ月を切りました。
受験される方は、最後の追い込みといったところですね。
面接試験対策も定期的に練習していらっしゃることかと思います。
今回は、面接試験の評価項目「態度」について私なりの見解をお伝えしようと思います。
■「態度」は準備可能
面接試験の評価項目は、「態度」「展開」「自己評価」の三つですが、
この中で事前に準備をすることができるのは「態度」です。
「展開」と「自己評価」に関しては、当日の相談内容や相談者役の方の役作りによっても変動要素がありますので、あらかじめ準備をしておくことは難しいです。
(ある程度、ケースに慣れておくという意味での準備はできますが、シナリオ通り進める試験ではないので、事前に答えを用意しておくことはできません)
ですが、「態度」に関しては、相談内容に関わらずカウンセラーとして話を聴く姿勢・態度というものは基本的に同じなので、事前の練習でしっかり準備することが可能です。
■「態度」でB評価を取る人は意外と多い
しかし、事前に練習して準備することが可能なはずの「態度」の項目でB評価を取ってしまう方が少なくないのが実情です。
これは試験のときに、緊張して硬くなってしまったなど、さまざまな要因が考えられますので一概には言えないのですが、三つの評価項目の中で唯一事前に備えることができる部分でB評価になってしまうのは、非常にもったいないことは間違いないです。
■評価項目「態度」とは?
試験概要には、
「キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、~省略」
と書かれています。
つまり、相談者を尊重する態度や姿勢によって相談者との関係(つまり信頼関係)を築くことが重要な訳ですね。
逆に言うと、これが終始一貫して出来ていれば、「態度」については問題ないということになります。
では、その態度とは、どのようなものなのか?
ということについては、具体的には書かれていないので、断定することはできないわけですが、
カウンセラーとして話を聴く態度、姿勢という点においては、
受容的態度、共感的理解、自己一致というのは受験生なら誰もが理解している部分ですね。
また、それらの要素を踏まえて話を聴くときに、カウンセリング技法としては、例えばはげまし技法として、
相槌や頷き、表情を意識するわけですが、
受容・共感・自己一致のマインドで相談者に接して、相談者の話を傾聴するリアクションとして、話に応じた頷きや相槌、表情などがしっかりとできていれば、そうそう「態度」の部分でB評価となることはないのではないかと思われます。
■相談者への質問でも態度は現れる
そうした相談者の話を聴く基本的な態度としてはもちろんのこと、面談途中の相談者への質問にも態度が現れることがあります。
相談者を尊重していないような決めつけな質問や、解決思考や誘導的な質問などを繰り返すと、その根っこにあるのが、相談者を尊重していない態度・姿勢だと試験官に取られてしまうでしょう。
もちろんそういう人も中にはいるでしょうが、
私がこれまで受験者の面接練習のサポートをしてきた中では、そういう人はほぼいませんでした。
実際には、相槌や頷き、表情といった部分で、明らかに不十分な応答が見受けられる方が多い印象です。
相談者が語ったことを忘れないようにしっかり覚えなきゃ!という意識が強すぎて、話を聴く際のリアクションも忘れて無反応に近い状態で聴いてしまうという感じですね。(それもすごくよくわかります…)
後でロープレ動画を振り返って観てみると、え?こんなに硬い表情で、無反応で聴いてたの??と初めて気づかれる方も多いです。
■相談する側の身になって考えると…
確かに、話の内容を聞き漏らしたり、忘れてしまわないように集中して聴くことは大事です。
頷きや相槌を打つことに意識が削がれて、話の大事なことを聴き洩らしてしまっては本末転倒だから、ということもあるでしょう。
ですが、
話をする側の身になって考えてみると、受験者の方の多くが養成講習で一度は体験したと思いますが、無反応な相手に向かって話を続けるのはしんどいですよね?
この人ちゃんと聴いてくれてるのかな?
と相手に思わせてしまうと、本当の気持ちや、悩みの根っこをこの人に話しても大丈夫かな?と感じさせてしまいます。
そうなってしまうと、結局本当の悩みがよくわからないまま面談を続けることになってしまったりするわけですから、結果として面談が上手くいかないことに繋がります。
■残り1ヶ月、“態度”の強化が合否を左右することも⁈
試験まであと少しというこの時期、
表情は自然か?(硬く強張ってないか?)
相槌や頷きは適切か?(相手に伝わる程度には明確か?)
自分が相談する側の目線でみて、相談しようと思える態度・姿勢か?
といった“態度”の細部にこそ、最後の仕上げの余地があります。
相談内容は、試験本番にならないとどんな内容の相談になるかはわからないですし、それに事前に備えることは不可能です。
ですが、どんな相談内容であれ、聴く姿勢、態度はあらかじめ自分の中にしっかり準備しておくことはできます。
頷いたり、相槌を打ったりすること自体は、そんなに意識をしなくてもできることですし、難しい技術というわけでもないので、少し頭を切り替えるだけで、話を聴きながら自然とできるようになるのではないかと思います。
事前にしっかり練習する時間がありますし、ケースによってそんなにアレンジする必要もない訳ですから、練習の効果がすぐに出るというメリットもあります。
試験までの残り期間、ぜひ「態度」にも意識を向けて練習を重ねてみてください。
あなたの“聴く姿勢”が、しっかり伝わるようになるはずです。