ここ3年くらいCFD投資というものをやっています。これはレバレッジの効いた先物取引に似た商品です。Wikipediaによると「差金決済取引(さきんけっさいとりひき、英: contract for difference、CFD)とは、有価証券の受渡しを行わずに、売買価格差等に相当する金銭の授受のみにより差金決済する取引または金融商品である」と書いてありました。色々な書籍やYouTubeなどを見て勉強しながら、初めてみたのですが、3年連続負け越しています。その理由を自分なりに分析し今年は少しプラスに転じそうです。分析した意見を載せてみます。
まず、商品のCFDは金などの金属、綿花、米、大豆、石油など多岐にわたります。こちらに関しては相当な反射神経と世界情勢に精通する情報力がないと、デイトレードや短期トレードでプラスの成果を得るのは難しいです。長期的に3年くらいかけて金が上昇しそうなどと考えてポジションを取っても、レバレッジ取引であり大きく価格が変動するため、安易なポジションはロスカットで長期保有困難です。少なくとも300%くらいは証拠金に余裕が必要で、安心して長期保有するのなら現物取引の方が絶対に0にはならないので良いと思いました。私は商品のCFDに関してはそれほどマイナスを被りませんでしたが、現物の方がいいような気がして今は撤退しています。
次に債券CFDですが、こちらは先物取引のように限月があり、その月を迎えると自動的に決済されてしまいます。これも世界情勢を詳細に読み解き、金利を予測する必要があります。ここで難しいのは金利をある程度予測できたとしても、私程度が予測できるようなことはみんなできるため、それが価格にすでに織り込まれている点です。つまり、今後アメリカの長期金利が下がるだろうから、債券価格は上がるだろうと予想できるのですが、みんながある程度予想できているため、それも見越した未来を踏まえた価格が今日の価格なのです。この価格に戦争、感染症、自然災害、経済不安など不確定要素が入ってきて大幅に価格が動いたりします。はっきり言ってこれらの不確定要素は読んで行動などできるものでは到底ありません。こちらのCFDも勉強と思って細々と続けてみてはいますが、正直絶望しかかっています。CFDでポジションを取るくらいなら、現物を買って枕を高くして寝た方がやはり良いと思ってしまいました。
もう一つ手を出してみたのが株式のCFDです。こちらは各国のインデックスにBetしている事がほとんどで、たまによりレバレッジの効いたこちらもインデックスのNASDAQを買ったりしていました。幸い最近は株式の調子が世界的に良いので、これのおかげで今年初めて少しプラスになりました。前の3年間も株式は概ね好調だったのですが、自分の予想で売ったり買ったりしてしまったため、機関投資家の養分として私のお金が吸収されていきました。今年はただ、インデックスを買って放置してみたのですが、これで利益が出ている現状です。つまり、株式のCFDも今日上がる、今日下がるなどと予想すると勝率は4−5割くらいで、どんどん資金が目減りし、逆に上がることを信じて放置すると利益が出たのです。これでは単に現物を買って長期保有した方がいいのではと思ってしまいました。CFDを長期保有するには、急落や暴落に備えて資金の何割かしか使えず、100%使ってしまっては絶対に暴落に耐えられません。したがってレバレッジがかかっているのかかかっていないのか微妙な塩梅のポジションしか取れず、これだったら株式現物買ってもいいのではと最近考えています。
CFDはなかなか難しいです。今年はただインデックスを放置しましたが、来年はポジションの1−2割程度でも積極的なタイミング投資を行い、チャレンジしていこうと思います。筋トレはやればやるほど成果が出ますが、こういった投資には正解がありません。失敗を成功に変えられるように努力してみようと思います。