こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
令和7年2月12日、「デヴィ夫人」として活動するタレントで、大の愛犬家であり、個人として動物愛護活動に取り組んでいたデヴィ・スカルノ氏(85)が、犬・猫との共生社会の実現を目指す政治団体【12(ワンニャン)平和党】の結党を発表しました。
12平和党が掲げる政策は12あるとのことですが、主要なものを挙げると次の①~③のとおりです。
①犬猫の食用禁止の明確な法制化
昔はともかく現在では、日本人には犬を食べる食文化がないため、日本には犬食を禁止する法律は存在しません。
ただ、農林水産省の統計によると、かつては中国やベトナムから犬肉を輸入しており、輸入は平成29年の20トンが最後とのことです。
それでも現在、日本国内には主に外国人向けに犬肉を提供する飲食店が存在するようです。
そのため、猫肉も含め、犬肉の食用禁止の法制化を目指すとのことです。
②犬猫の殺処分ゼロの実現
③犬・猫のブリーダーの免許制の導入
中でも特に注目すべきなのは上記③犬・猫のブリーダーの免許制の導入ではないかと感じています。
現在、犬・猫のブリーダー業を行なうには第1種動物取扱業の【登録制】が採用されており、行政による一定の審査が行われますが、その審査は甘いもので、事実上誰でもブリーダー業の登録を行なうことができるのが実情です。
ところで、2006年までは、第1種動物取扱業は【届出制】でした。つまり、無審査で届出が受理されていました。
しかし、無審査のため悪質ブリーダーが はびこることとなり、動物の不適切な取り扱いが問題視され、2006年の動物愛護法改正により【登録制】に変更されたという経緯があります。
ブリーダー業が登録制に変更されたとはいえ、その後も、悪質ブリーダーによる動物虐待行為が絶えないのが現状です。
一例を挙げるならば、極悪ブリーダー・百瀬耕二の事件があります。
百瀬は【アニマル桃太郎】という名称でブリーダー業を営んでいた男で、獣医師の費用を浮かすために、麻酔なしでフレンチブルドッグ等5頭の繁殖犬を帝王切開しています。
当然のことですが、獣医師でなければ動物の帝王切開手術はできません。
百瀬は、繁殖犬の四肢をヒモで縛り付けて動けないようにして台に固定し、無麻酔で帝王切開をしていました。
麻酔なしですから、激痛のために犬は泣き叫び、中には失神する犬もいたようです。
百瀬のような悪質極まりない連中を排除するには、ブリーダー業を甘い【登録制】から【許可制】に改正することが不可欠です。
動物の命を扱う仕事である以上、【許可制】の採用は当然のことといえます。
さらには、日本のブリーダー業には反社会的勢力も多く参入している現状を鑑みると、12平和党が掲げる【免許制】の導入にまで踏み込む必要があるともいえるでしょう。