まっさん流「双極性障害の歩き方」 ①「作業療法のユーザーになる」の巻
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コラム
久しぶりのブログ公開です!
双極性障害とはいわゆる「躁うつ病」のことです。
一般的に、一言でいうと気分の波の振れ幅が大きく、
生活に支障が生じるような状態が現れる精神疾患です。
自分も意欲や発動性が低下する「うつ症状」と
じっとしていられずせわしく動き回る「軽躁状態」が
交互に現れ、生活が気分の波に振り回されています。
ただ、僕の場合ありがたいことに
症状自体はそれほどシビアではなく、
社会生活はそれなりに維持できています。
抑うつ状態の時は仕事にも行けず、気分は最悪。
仕事を休んで寝ていてもしっかり眠れるわけでもなく、
何も手につかず焦燥感と疲労感でぐったり・・・
自分の場合とにかく「休むこと」と「通院」で
数日~年単位と期間に幅はありますが、
徐々に症状は軽快します。
「抑うつ状態」は、つらい時期ではあるけれど、
活動性も低下するので、動き回ることもなく
危なっかしいことは(自分の場合)起こりにくい
本人も周りも非常にわかりやすい状態です。
僕の場合めんどくさいのは、
活動性が変な感じで亢進する「軽躁状態」です。
病的に気分が高揚して行動がハチャメチャになる
「躁状態」ほどではないのですが、
元気で動き回って本人はいたって気分がよく、
仕事や私生活でも休む間もなく動き続ける・・・
でも実際は作業の精度は粗く、ミスも多い。
そこに加えて自分は依存症が重なります。
軽躁状態の時は特に調子づいて依存対象へ
多額の出費が続きました。その総額たるや
ベンツが何台買えるやら・・・(-_-;)
自分の場合危いのは「軽躁状態」の方です!
僕が初めて「作業療法」を受けたのも、
この「軽躁状態」の時でした。
まず、眠れなくなりました。
寝なくても動けてしまうのです。
または、眠くてつらいのに眠れない。
行動がまとまらなく、仕事をしても失敗ばかり。
そのくせ、依存行動はどんどんエスカレート
出費もかさみ、寝ないで依存行動にふける毎日。
さすがにつらくなり、
通院している街のクリニックに頼んで紹介状を書いてもらい、
以前OTとして勤務していた病院の精神科へ。
そこで処方薬の変更とともに、
「作業療法」を初めてうけました。
本当のところ「作業療法が絶対必要」
というわけではなかったんですが、
患者の立場になって、
「昔の同僚や後輩の作業療法士の
治療を受けるのも面白いかも」
と思ったのが正直なところでした。
でも、こんなことを思いつくのも
軽躁状態だったんでしょうね・・・笑
でも、医師はそんなところを察しながらも
作業療法のオーダーを出してくれました!
そして作業療法室へ・・・
勝手知ったる昔の職場で、後輩のOTを受ける!
不思議な感覚ですが、そこはやっぱり病人でした。
作業療法室という守られた空間の中で
治療者を前にして、何とも言えぬ安心感と信頼感。
これはたぶん初めて会うセラピストに対してにも
そう感じたはずです。
自分の症状や経過をセラピストに伝える作業は
病気を客観視する大事な作業でしたし、
何よりも、数週間ぶりに無心に「作業」に
集中する時間が持てたことがとても嬉しかったのを
覚えています。
陶芸の窯でスペーサーとして使う石膏のアングルを
ひたすらデッサンするという作業は、
対象物が単純なだけに本当に無心になれました。
(トップ画像をご覧ください)
この作業療法は4回ほど通って症状も落ち着き
終了となりました。
興味半分、面白半分で受けた作業療法でしたが、
単に患者の立場になってみるというだけでなく
病気の回復にセラピストや治療環境が
大きくかかわっていること、
そして「作業」がその治療構造の核心だということを
改めて肌で感じた貴重な経験でした。
自分も作業療法士の一人として、この経験を忘れず
これからの職業生活を楽しく続けていきたいと思っています。
精神科作業療法は楽しいです。
もし何らかの心の不調で
作業療法士のいる病院にかかる機会があったら
医師に相談してオーダーを出してもらってはどうでしょう?
次回は まっさん流「双極性障害の歩き方」 ②
薬物治療の巻・・・の「予定」です。
あくまでも「予定」ですが・・・ 笑