まっさん流「南米の歩き方」 ③「アコンカグアに登る」の巻

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コラム
この旅のメインイベントはやっぱり

「南米最高峰のアコンカグアに登ること」でした。

それまで海外に出たことすらなかった僕にとって
海外登山なんて縁遠いと思っていましたが、
アコンカグア登山隊募集の情報を目にした瞬間
「行く!!!」と決めてました。

・・・いわゆる「ビビビ!」ってやつですね 笑

なんといっても、子供のころからの憧れの
「アンデス山脈」に登れるんです。
それだけでも十分なんですが、
ほかにも背中を押してくれる理由がいくつかありました。

   ・登山隊の一員としてみんなで助け合いながら登れること。
   ・アコンカグアの標高は標高6,961ⅿ
      南北アメリカ大陸の最高峰というステータスがあること。
   ・高度なクライミング・登攀技術は必要ないこと。

・・・というわけでやってきましたアンデスへ。

日本を発って5日後、いよいよベースキャンプへ向けて
キャラバンが始まりました。
標高約2700M麓の村から4200Mのベースキャンプまでは
一泊二日の道のり。大きな共同装備は馬に乗せてもらい
個人装備だけ背負ってのんびり高所に体を慣らしながら歩きます。
途中の宿泊地で見た夜景は幻想的でプラネタリウムのよう。
南十字星を教えてもらったけどどこにあるのか分かりませんでした (笑)

ベースキャンプに着くとそこは様々な国の登山隊が集い、
ちょっとした村のよう。すれ違いざまに「Holla(やあ)」と
自然と声を掛け合う山仲間のテント村です。

ところがここは4200Mの高地。気圧・酸素量も平地の6~7割ほど。
高山病の症状が現れます。
仲間の一人は寝ているときに意識を失い、
ドクターテントで酸素吸入をして意識が戻ったという高度です。
ここからは山頂に向けてすこしづつ薄い酸素に
体を慣らしながら順化をしながら登っていくことになります。

具体的にはある程度高度を稼いだ後は、いったん下って体力を回復させ、
その次にはさらに高くまで登って、また少し下る。
そんなことを繰り前しながら山頂を目指します。

乾燥した砂礫の道に、時々現れる氷の道。
荷揚げしながら登り下りを繰り返す道中で
眼下に広がるアンデスの山々と青い空が
目を楽しませてくれました。
そして仲間との助け合いと語らいがやすらぎの時間でした。

ベースキャンプに着いてから10日後。

一歩足を踏みだしても半分以上崩れちゃうような
ガラガラの砕石が積み重なったルートを必死で這い上がると
一気に視界が開け、痩せた尾根をつたって頂上に到着!
そこには十字架がひとつあり、日本から持ってきた草鞋を奉納しました☆彡

そこからの下山は一気に駆け下りました。速いこと速いこと!!

下山後のベースキャンプで、久しぶりのビールのおいしかったこと。
高山病が回復せず登頂できなかった仲間も
ほかの仲間の登頂を心から祝福してくれて
本当にうれしかったのを今でも忘れません(#^.^#)

約2週間お世話になったベースキャンプを撤収し帰りのキャラバンを経て、
メンドゥーサの町で一泊して再度祝宴。
山の余韻を味わいつつアルゼンチンを後にしました。

さて、日本へ帰る登山隊本体と別れ、さらに南米を旅する僕たちは、
チリのサンチャゴに投宿するのでした。
ここからは、すでにアップした「まっさん流 南米の歩き方」①②に
続いていくわけです。

とにかく初めて尽くしの旅で、最高に刺激的な時間でした。

次回は、いったん南米を離れて別のテーマで書いてみます。
(南米編もまだいろいろ書きたいことはありますが)

まっさん流「〇〇の歩き方」
・・・〇〇は今考え中ですので
お楽しみにしてください。


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