メタモデルとミルトンモデルを使って、具体的な問題解決

 もう少し詳細な事例と共に説明します。 

 事例1: ストレス管理（メタモデルの使用） 状況: クライアントが「私は仕事が忙しいから、常にストレスを感じている」と述べています。 

 コーチのメタモデルアプローチ:

 具体化の質問: 「常にストレスを感じるとは、具体的にはどのような時ですか？」 

「仕事のどの部分が最もストレスの原因ですか？」 

例外探求の質問: 「ストレスを感じなかった時はありますか？その時は何が違っていましたか？」 

原因探求の質問: 「仕事が忙しいこと以外に、ストレスを感じる原因はありますか？」 

解決策の方向: クライアントは特定の業務や状況がストレスの主な原因であることを特定し、それに対する具体的な改善策（例えば、タイムマネジメントの改善、仕事の優先順位付け、デリゲーションの強化）を模索します。

 また、ストレスを感じない時の条件を活用して、その環境や行動を増やすことが可能です。

 事例2: 自己実現（ミルトンモデルの使用） 状況: クライアントが「もっと創造的になりたいが、どうすればいいか分からない」と悩んでいます。

 コーチのミルトンモデルアプローチ: 可能性の拡大:

 「創造性が花開く瞬間を想像してみてください。その状況はどのようなものですか？」 

内省の促進: 「過去に創造的だったと感じた時は、どんなことをしていましたか？その時の環境や気持ちはどうでしたか？」 

前向きな仮定の使用: 「あなたが次に創造的なプロジェクトに取り組むとしたら、それはどのようなプロジェクトになりますか？」

 解決策の方向: クライアントは自分自身が創造的であると感じる状況や条件を想像し、それを実生活に取り入れる方法を探ります。 

また、過去の成功体験から学び、それを新たな創造的活動に応用する方法を模索します。 

このようにメタモデルとミルトンモデルを組み合わせて使用することで、クライアントは自分の問題をより具体的に理解し、自らの答えを内側から見つけ出す手助けを受けることができます。

メタモデルは問題の核心に迫り、ミルトンモデルはクライアントがその問題に対する解決策や新しい視点を自ら発見するための思考の余地を提供します。