やり取りする力を育てる:自閉症スペクトラム

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自閉症スペクトラムの特徴:人とやり取りする(コミュニケーションする)難しさ

 自閉症スペクトラムの下の子は、気候の変化や花粉症、行事の疲れなどが重なると、頭痛や腹痛を訴えて、学校へ行きしぶることがあった。
お友達との関わりで難しさもある様子で、人とやり取りする特有の難しさがあるようだった。
 自閉症スペクトラムの特徴のひとつであるそう。一人遊びが多く集団行動が苦手など、人との関わり方が独特な場合が多く見られて、言葉を話し始めるのは遅くないのに、自分の話したいことしか口にしない、会話がかみ合わない、断片的な話が続くなどがあるとのこと。
 行動の特徴から集団生活を行おうとすると、それ自体、あるいは、その結果生じることでストレスがかかりやすい状態であるそう。

 うちの子もそのような特徴があって、ほかにも先生の指示が1回では入りにくかったり、やり方が少し変わると切り替えが難しかったり、友達関係でストレスを感じやすいそう。
ちょっとした一言を違う意味でとらえたり、臨機応変に対応できなかったり、冗談が通じなかったりして、うまく関わることが難しいことがあるそう。
 改めて、ふだんの人とのやり取りは、表情を見たり、言葉の背景の意味を推測したり、切り替えたり、結構複雑なことをしているんだなと思う。

ソーシャルスキルトレーニング 

 ソーシャルスキルトレーニングとは、人が生きていく上で必要となる、人間関係やコミュニケーションに関わる「技術」「技能」を、訓練で学ぶこととのこと。
このソーシャル・スキルが不足していると、ストレス反応として引っ込み思案や攻撃行動で表れたり、「いじめ」や「不登校」で表れたり、学業成績などを引き起こすことが多くなることが分かっているそう。
周囲がそれを理解して早い段階からその子に合った支援ができれば、個性とうまく付き合う力を育むことがでて、より合った方法で力を伸ばしていくことができるとのこと。周囲の理解を受けながら成長できると、成長とともに症状が目立たなくなる場合が多いそう。また、ストレスによる不安症状やうつ症状などの二次障害の防止ができたり、その特徴を強みに変えて活躍できる可能性も広がるとのこと。

ソーシャルスキルトレーニングの実際

① 対人関係における基本的な知識
遊びの仲間に入れてもらうにはどうすればいいのか、仲直りするには何と言えばいいのか、先生方など目上の人にはどのように振る舞えばいいのか、あるいはどのような言葉づかいをすればいいのか、といった適切な対人行動についての基本的な知識。

② 自分以外の方の考えや思い、感情などを理解する方法
相手の言葉の理解の仕方や、相手の表情やそのしぐさなどからその意図や表には出てこない感情を読み取る方法。

③ 自分の思考と感情の伝え方
自分の考えや思いを相手に伝えるために、自分が求めていること、考えていること、感じていることをとらえ、それをその場の状況に合わせ伝える方法。合わせて実際の場面での感情のコントロールの仕方、それを実際に行動できるようにするための訓練。

④ 対人関係で起きる問題を解決する方法
他者から誤解されたり、理不尽な要求をされたりといった、自分の思いどおりにならないときの対処方法。その方法は一つではなく複数の方法があること。その方法を実際に使うことによって得られた成功体験の積み重ねにより、解決する力を高めること。
(参考:日本学校教育相談学会 ホームページ ソーシャルスキルトレーニングの理論と実際)

我が家でやってみたこと

 トレーニングを実際に受けられる機会がない場合、親子でまずできることから始めることが大事と知って、家でできることを下のようにやってみた。

●社会のルールを守るため、まず家庭のルールを具体的に少しずつ説明する。
 人に合わせる協調性を求めると、人の発言をルールとして振り回されるので、一定のルールと行動を教える。
●困った時やできない時に親や先生に頼ったり、相談できるように練習する。
 うちでは、100均でバスの車内にあるような「困ります」ボタンが売っていたので購入して使用☆
 できないことを理解して、無理をせず自分をコントロールできてくると、自分の特徴を理解できて、自己肯定感が強くなるそう。
●2つのものから選択させる機会を持つ。
 ほかの選択肢に目を向けたり、人に希望を伝えたりする経験になる。
●上記の「ソーシャルスキルトレーニングの実際」を参考に、場面を設定して具体的な言葉のやり取りを練習する。
 お風呂の時など子供が話を聞くことに集中できる環境で行ってみた。
●ソーシャルスキルトレーニングの絵カード・すごろく
 購入してやってみたら、楽しみながら練習することができて、想像以上に模範的な回答ができるようになった。
その後は、実際の子供同士のやり取りでは、想定通りでなく筋が通らないこともあって、ほかの人のやり方や考え方があることも説明する必要があった。
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(参考:本田秀夫 日戸由刈「自閉症スペクトラムの子のソーシャルスキルを育てる本 幼児・小学生編」講談社、2018年)

まとめ

 学校であったことや困ったことを上手く話してくれないので、子供の表情や様子などに心を向けるようにしている。時々ポソッと言葉に出すこともあるので、そのタイミングを見逃さないようにひとつずつ、対応している。
 自分の想定と違う場面が多くある集団行動では、親の想像以上にストレスを感じることが多いそう。
 お友達とのつきあい方や学校生活で困ったことがあったら、その都度、合った対応方法を一緒に考えて、具体的に練習している。
 また、学校の先生と情報共有できるのはとてもありがたいと感じている。いろいろな先生がいらっしゃるので、時にはスクールカウンセラーの先生に相談するのも良いと思う。
いろいろな情報を一度にうまくやりくりするのは苦手だけれど、自分の好きなひとつの事は集中できるのが個性だと思う。
個性に合った方法で、自分らしく、自信を持って、輝けますように☆


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