プレイヤーから昇進を重ねてマネージャーになる時は仕事のやり方を変える転換期になると思います。
プレイヤーの時のパフォーマンスの出し方とマネージャーのパフォーマンスの出し方は全く別物です。
スーパープレイヤーがマネージャーになれない、もしくはなった時に失速する要因は根本的に仕事の捉え方を変えていないからだと思います。
「自分だったらこうするのにスタッフがついてこない」、「スタッフのモチベーションを高めることが苦手だ」、「チーム全体でのパフォーマンスが上がらない」、とマネジメントポジションになってネガティブに感じることはキャリアでは必ず訪れることだと思います。
これまでにマネジメントのトレーニングを受けてきていないのであれば、こういったことが起こりうることは至って当たり前のことだと思います。
そこで今回は、マネージャーとしてスタッフのモチベーションを高めるコツについて解説したいと思います。
そもそも、マネージャーの役割
マネージャーの役割は、チーム全体でのパフォーマンスを上げることです。
マネージャーがいくら頑張ったとしてもチームの力をうまく利用しなければ、一人でできることには限界があります。
チームメンバーの能力や特性を客観的に把握して、どのように生かしていくのか、適材適所を見極めることが重要な役割になります。
チーム力を高めていくためには、スタッフの働きやすい環境を整えてモチベーションを高める、ことが必要になると考えられます。
働きやすい環境を整えるとは
大枠のディレクションを明確に示す。具体的な指示を明確に示す必要があります。
曖昧な指示ではチーム全体が混沌としますし、何を目指しているのかがわからないとチームで目指す方向がブレます。
仕事を依頼するにあたって、「目的」と「ゴール」を示すことが重要です。
また、効率的・効果的にチーム力を高めるためには、スタッフのレベルに合わせてディレクションを変えることも必要です。
ジュニアスタッフにはタスクに落として丁寧に教育を兼ねて進めること。
一方で、シニアスタッフに関してはある程度大きな枠組みで任せることでも良いと思います。
マネージャーは大きな方向性を示しながら潤滑油として、スタッフのパフォーマンスを高める指導も担うことになります。
ある程度の余白を与える
進捗が気になるとどうしてもマイクロマネジメントになりがちです。
特にプレッシャーのかかる仕事やスケジュールがタイトな仕事であれば尚更です。
ただし、タスクに細かく分解して、スタッフに対して作業者として熟すことを依頼するだけでは、スタッフの能力が高まることはかなり限定されます。
かつ、意欲の高い・意識の高いスタッフからしては、依頼したものを淡々とやるだけではモチベーション低下の要因になることもあります。
自走できる優秀なスタッフであれば、ある程度の自由度を与えた方が、自分自身で試行錯誤して工夫したり、悩んだりしながら思考が深まり、結果としてパフォーマンスは上がると思います。
考える余白を与えて、自由な発想で自分の頭で考えて答えを捻り出すプロセスこそが、成長を加速させるドライバーになると考えます。
言うならば、マネージャーがマイクロマネジメントするのではなく、スタッフからマイクロな報告を自ら行うような状況を作り出すと良いと思います。
最終的には責任を取る
仕事のアウトプット責任の所在は、現場責任者であるマネージャーであるということは明確に示した方が良いです。
失敗しても最終的にマネージャーがリカバリーしてくれる雰囲気を作り出せると、スタッフも萎縮せずにチャレンジして自己成長を高められると思います。
自ら挑戦して失敗や反省することを身を持って経験していくことができると、何が間違っていたのか、自己認識から改善した行動に移すことができると思います。
そのチャンスをマネージャーが与えられるか、が重要になると思います。
気をつけなければならないのが、「挑戦させる」、「任せる」と言うことは仕事を丸投げすることではなく、マネージャーが最終的に責任を取るというスタンスで任せることが重要になります。
仮に、スタッフが失敗した時にプランBを発動する準備をしておくとか、ここぞというタイミングでがっつり入り込むなど、ポイントの見極めがマネージャーには求められてきます。
さいごに
マネージャーは中間管理職として内部・外部共に色々とアンテナを張らなければならず大変な仕事だと思います。
これまで経験した自分のやり方を生かしながらも、スタッフのスタイルや特徴を尊重しながら、パフォーマンスを引き上げるために工夫をしなければならず、ストレスを感じることも多くあると思います。
結論、マネージャーは任せる勇気を持つことが重要だと思っています。
ある程度スタッフに任せて、失敗したり炎上したら火消しをすることがマネージャーの最大の仕事です。(もちろん、未然に防ぐことも重要です)
スタッフに任せながらも、ある程度裏でコントロールしながらかじ取りしつつ、モチベーションの維持も合わせて行う、非常に神経を使いながら負担が多くかかると思います。
ただ、スタッフがプロジェクト期間中に成長しているシーンを見える化できると、自分のやり方が必ずしも正しいのではないと、考えさせられるシーンも出てくると思います。
なにより、数ヶ月でスタッフが責任持って仕事を進める姿を目の当たりにできることは感慨深いことです。
マネージャーは責任と合わせて育成も重要になり、会社の中核人材としてとても楽しいポジションだと思いますので、是非ともご自身のスタイルを築いていただきたいと思います。