こんにちは。子育て相談歴25年以上、ベテラン公認心理師・臨床心理士の、秀美です。
「マインドフルネス」ということばを聞いたことがありますか?
最近、ビジネスの分野や教育現場で「マインドフルネス」の考え方を取り入れようとする動きが始まっているように思います。
「マインドフルネス」といえば、瞑想が有名ですね。
静かに座って目を閉じ、頭の中に湧いてくる記憶、感情、思考を受け入れながらも執着せずに手放して、身体の感覚や自分の内側に好奇心を向け、観察していく営みです。
家庭で家事や育児を抱え、さらに外で仕事もしているとなると、たとえ5分でも静かに座って瞑想をする時間を取ることは難しいものです。
実は、「マインドフルネス」の真の意味は生き方そのものの在り方であって、瞑想に限らず普段の生活での様々な場面で実践することができるものなんです。
私自身、家庭では親であり、外に出れば心理師としての仕事を抱えています。朝起きた瞬間から夜眠りにつくギリギリの時まで、私の頭の中はいつもマルチタスクの状態。例えば、お皿を洗いながら「お洗濯、できたかな?」「あの書類の提出はいつまでだっけ?」「後でスーパーに何を買いに行かなきゃならなかったっけ」等々と考えています。そこへ、家族から急に頼まれ事が舞い込んできたり電話やメールが来て対応しなければならなかったり。本当にてんてこまいです。
その結果、お皿を洗いながら途中でふとスマホを確認したり洗濯機の様子を見に行ったり、あちこちに寄り道ばかり。全く家事がはかどらず、いろいろ気になるものだからイライラして効率よく動けません。
こんな時に「マインドフル」な在り方を意識して過ごしてみた私の実体験をお伝えしたいと思います。
ある日、私は食器洗いの時にあえていろいろ考えないようにしてみました。他のこともいろいろ気になるけれどそれはそれとして意識の隅にどけておいて、今の自分の動きそのものだけに意識を向けてみました。流水が手に触れる感覚や温度、陶器やプラスチックの食器の触感、重さや音、汚れが落ちていく様子や泡の変化、立っている足の裏が床に接している感じ…そのひとつひとつに好奇心を向け、静かに集中して観察しながら作業してみました。
すると、どうでしょう!いつもは流れ作業で行っていることに心を込め、しかも効率よく行うことができたのです。また、終わった後に気持ちよい達成感も得られました。一日の終わりには、予定していたことすべてができなくてもイライラせず「やるだけやったから、できなかった分は明日にしよう」と潔く割り切ることもできました。
意識のベクトルを一本にして、今行っていることそのものに集中する。集中しながら「身体の感覚」に焦点をあて、五感をフルに使って感覚をできるだけ多くキャッチしようとする。これがマインドフルに過ごすポイントです。頭の中がとてもシンプルになり、とてもすっきりします。
家事、子育て、仕事とマルチタスクで日々過ごしている皆さんに、ぜひこの「マインドフル」に過ごしてみることをお勧めしたいと思います。
「マインドフルを取り入れてみたいけどどうやったらいいのかな」と思ったら、ぜひご相談くださいね。一緒に考えながら、よりストレス少なく効率よく日々を過ごしてゆけるようになってゆきましょう!!
お子さんの発達について・将来について・現在進行形の子育てについて…育児や家族の悩みを一人で抱えず、ぜひお話を聞かせてください。相談は匿名でもお受けしています。お寄せいただいた大切なご相談。秘密厳守でお話をうかがいます。
皆様のお力に少しでもなれれば幸いです。