必ず今より落ち着いた未来が待っている~発達障害児育児

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みなさん、こんにちは。
あなたのこころの秘密基地、Shuureiです。

先日、とても嬉しいことがあったので、聞いてくれますか?
引っ越しや部屋の配置換えなどもあり、家族で家を片付けていたときのことです。
偶然、長男が、私が子供たちの成長過程をまとめた引き出しをみつけました。
そこには、私が長男の通う先のすべてに渡してきた「支援情報提供書」的なものがあります。
こんなときはこういう風に対応して欲しい、こんな言葉がけは強迫観念に繋がるので個別のフォローが欲しい、などなど。
いい機会なので、長男と一緒に見てみることにしました。
すると、それを読み終えた長男の口から

「こんなにぼくのことを理解してくれていたんだね。本当にありがとう。これからは弟や妹たちに、この愛情をもっともっと注いであげてね」

という言葉が出てきたのです。
今年、高校一年生になった長男。
普通ならば、大人の入口へと差し掛かったこの年齢の子のいうこととして、それほどの驚きはないかもしれません。
でも、私はこの言葉に、全身が震えるほどの喜びを感じました。

転がったおもちゃが取れないだけで、壁に頭を打ち付けて泣いた乳児期。
周囲には理解できない理由で怒り、裸で荷物を踏みつけて歩いた幼少期。
ルールの幅を受け入れられず、暴れまくって抗議した小学生時代。
一分の時間のずれさえも許せなかった中学生前半。
人の気持ちや心の機微など、この子にはわからないままなのかもしれない・・・と、何度落ち込んだかしれません。

家にいれば、その衝動の激しさに振り回され、学校に行けば、いつ飛び出していったから捕まえてくれと電話がかかってくるかと待機していました。
たびたびあるその電話に、長女を走らせ、次男をベビーカーに乗せ、次女をおぶって、間髪おかず走って家を飛び出した日々。

発達児の育児を経験したことのない方には驚かれるかもしれませんが、これが恐らく発達児育児の現状です。
周囲になじめず落ち込み、不登校に悩み、理不尽な結果ゆえの暴力にひたすら頭を下げまくる。

いろいろなことを犠牲にして療育に通い、まったく手ごたえを感じない中で世のことわりを説いてきました。
この子がこの子でありながら、少しでも生きやすく生きてほしいと願いながら。
結果はなかなか出てこなくて、療育の先生からは匙を投げられ、精神科では「もう落ち着かなくては。これ以上のわがままは許されない」とのお言葉。
この子の将来はどうなるのだろうと、何度泣きたくなったことでしょう。

でも、諦めなくてよかった。
今、長男からは人を思いやる数々の言動が出てきます。
特性は変わらないけれど、湧き上がる衝動を自分の中でしっかり抑えることができるようになりました。
友達にめぐまれ、みんなでキャンプを楽しむ様子や、部活動の部長になったと笑った長男を思い出すたび、長年の疲れが癒されていくのを感じます。

まだまだこれから困難はあるかもしれません。
それでも、これまでの過程で、向き合い続けることと、その方向性を見誤らないことの大切さを実感した今は、悲観的な苦しさから解放されたように思います。

もし、あなたが、今とてもつらい時期なのだとしたら、私の経験を読んでいただいたことで、
どんなに今がつらくても、必ず落ち着いた未来が待っているということを感じて頂けていたらいいなと思います。


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