「これくらいで病院に行っていいのかな」
「もっとつらい人がいるのに」
相談を受けていると、この言葉をほんとうによく聞きます。
私自身も、うつで休職する前は同じことを考えていました。
看護職なのに、自分のことになると分からなくなるものです。
今日は、受診を迷ったときに見てほしい目安を5つ書きます。
診断の基準ではありません。「自分で決めるための材料」だと思ってください。
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■ 1. 2週間以上つづいているか
気分の落ち込みや不安は、誰にでもあります。
目安になるのは「2週間」です。
一日中、ほとんど毎日、その状態が2週間以上つづいているなら、
ひとりで持ちこたえる段階は過ぎていることが多いです。
■ 2. 眠れているか
夜中に何度も目が覚める。
明け方4時に目が覚めて、そのまま眠れない。
逆に、いくら寝ても寝足りない。
睡眠は、心の状態がいちばん早く出るところです。
2週間以上つづく睡眠の変化は、体からのサインだと考えてください。
■ 3. 食べられているか
食欲がない、味がしない、気づくと体重が減っている。
あるいは、食べることが止められない。
「1か月で体重が5%以上変わった」は、目に見える変化のひとつです。
■ 4. 生活が回っているか
ここがいちばん大事だと思っています。
・朝、起きられない
・お風呂に入るのがおっくう
・仕事のミスが増えた、遅刻が増えた
・部屋が片づけられない
つらさの「強さ」は人と比べられません。
でも、これまでできていたことができなくなっているかどうかは、自分で分かります。
これが、受診を考える十分な理由になります。
■ 5. 涙が出る、何も感じない
出勤しようとすると涙が出る。
理由もなく涙が止まらない。
反対に、うれしいことがあっても何も感じない。
感情のブレーキが効かなくなっているとき、
たいてい、その前から相当がんばっています。
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■ 迷わず相談してほしいとき
「消えてしまいたい」「いなくなりたい」という気持ちが出てきているときは、
目安のことは考えず、早めに相談してください。
夜間や休日でも、つながる窓口があります。
厚生労働省の「まもろうよ こころ」に、電話やSNSの相談先がまとまっています。
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■ 「行ったけど何も言われなかったら」という不安
受診をためらう理由で多いのが、これです。
「たいしたことないですね」と言われたらどうしよう。
そんなことで時間を取らせて申し訳ない。
でも、医師にとっては「異常なし」も大切な結果です。
そして、あなたにとっては「気にしなくていい」と分かることが、
いちばんの安心材料になります。
行って損をすることは、ありません。
■ どこに行けばいいか
・気分の落ち込みや不安が中心 → 心療内科、精神科
・体の症状が強い(頭痛、動悸、胃の不調) → まずは内科でも大丈夫です
・どこにかかればいいか分からない → かかりつけ医に相談し、紹介してもらう方法もあります
初診は予約が取りにくいことが多いので、
「行こうかな」と思った日に電話するくらいでちょうどいいです。
■ 診察の前に、メモを作っておく
初診の診察時間は、思ったより短いです。
緊張して、言いたかったことを言えずに終わる方がとても多いです。
紙でもスマホのメモでもいいので、次のことを書いておいてください。
・いちばん困っていること
・いつから
・睡眠、食欲の変化
・仕事や家事への影響
・先生に聞きたいこと
これを見せるだけで伝わります。
話さなくていい、というのは、しんどいときには大きな助けになります。
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読んでみて、「当てはまるかもしれない」と思った方へ。
それでもまだ迷うと思います。
迷っていること自体を、誰かと一緒に整理してもいいんです。
私のサービスでは、3日間メッセージでお話をうかがって、
最後にこの「受診相談メモ」をお渡ししています。
受診するかどうかは、そのあとで決めて大丈夫です。
ひとりで抱えている時間が、少しでも短くなりますように。