:はじめに
前回の記事で「病院を受診すべきか迷ったときのチェックリスト」をご紹介しました。
「そろそろ相談してみようかな」と思えた一方で、次にこんな疑問や不安が浮かんできていませんか?
・「心療内科と精神科、どっちに行けばいいの?」
・「初めての受診では、どんなことを聞かれるんだろう…」
今日は、受診前の不安を少しでも軽くするために、「診療科の違い」と「初診で準備しておくと安心な3つのこと」を分かりやすく解説します。
1. 心療内科と精神科の違いって?
結論から言うと、見る領域が「体」寄りか「心」寄りかという違いがあります。
・心療内科(主な対象:体に出ている症状)
ストレスが原因で「体に不調が出ている」ときに行く場所です。
例:ストレスで胃が痛い、頭痛が続く、動悸がする、過敏性腸症候群など。
・精神科(主な対象:心・気分の症状)
□ストレスや心の不調で「気持ちや脳の働きに変化が出ている」ときに行く場所です。
□例:気持ちが沈んで戻らない、不安でたまらない、眠れない、意欲が湧かないなど。
【ナースからのワンポイントアドバイス】
「自分の症状がどちらか分からない…」という場合も安心してください。現代のクリニックでは「心療内科・精神科」と両方を掲げているところがほとんどです。迷ったらまずは近くのメンタルクリニックに電話やWebで相談してみてくださいね。
2. 初めて受診するとき、何を聞かれる?
初診では、医師や心理士があなたの状態を正確に把握するために、主に以下のような質問をします。
①.今一番つらい症状は何か(いつから、どんな風に困っているか)
②.きっかけとなった出来事や環境の変化はあるか(仕事、人間関係、家族のことなど)
③.睡眠や食事が取れているか
④.これまでにかかった病気や、今飲んでいる薬はあるか
うまく話そうと気負う必要はありません。「問いかけに答える」形式で進むので、リラックスして話してくださいね。
3. 準備しておくと安心な3つのこと
受診当日は緊張して「言いたいことを忘れてしまった…」となりがちです。事前に以下の3つを準備しておくと、スムーズに診察を受けられます。
① 症状のメモ(メモ帳やスマホでOK)
「いつから」「どんな症状が」「どのくらいの頻度で起きているか」を簡単に書き留めておきます。
・例:「2週間前から夜中に目が覚める」「先週から出勤前に吐き気がする」など箇条書きで十分です。
② おくすり手帳(または今飲んでいる薬)
他科で処方されている薬や、市販の睡眠改善薬などを飲んでいる場合は持参しましょう。飲み合わせの確認に必要です。
③ 質問したいこと(1〜2個に絞る)
「仕事は続けても大丈夫か」「どんな治療(薬など)になるのか」など、当日一番聞きたいことをメモの最後に書いておくと聞き忘れを防げます。
:おわりに
初めてメンタルクリニックの門をたたいた夜、誰もが不安や緊張を抱えています。
でも、事前に少しだけ準備をしておくことで、自分のつらさを正確に伝えやすくなり、医師もより適切なサポートをしやすくなります。
「うまく話さなきゃ」と思わなくて大丈夫です。まずは素直な気持ちをメモにして、持って行ってみてくださいね。