こだわりとは?

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 今回は「こだわり」についてお話します。

 まずはじめに、こだわりは大なり小なり'誰でも'起こりうるものです。
 多くは2歳ごろから発生しやすいですが、成長過程やそれこそ'親ガチャ'のような育った周りの環境によって変わったり、なくなることもあります。

 こだわりの多くは、「Aではなく、B!」という'2つ以上の物事の違い'を理解できるようになった証拠です。
 そして、'ある物事に対する強い興味関心'があり、「自分でやりたい!」という'自立に向けたたくましさ'の表現です。

 こだわりがあるからこそ、「自分が考えていることや思っていることを納得するまで追求する気持ち」へと成長できます。
 私のような併存当事者も含め、発達障がいのある人や繊細さん(HSPスペクトラム)が「個人事業(自営業)」や「フリーランス」、「研究職(博士号を目標)」が向いているのもこの部分が非常に強く出ているからかもしれません。
(お国は発達障がいや繊細さんのための研究(心理学・脳科学研究)を後押ししてください!! お国を挙げての研究しかありません!!!! 頼みます!!!!)

 納得するまでやりきる満足感を得る喜びによって、「新しい知識などを獲得しようとする探求心」や周りの人たちに自分の気持ちを尊重してもらえたと感じることで「情緒が安定し、自分の気持ちと様々な場面で折り合いをつける共感性」へとつながります。

 ただし、そのこだわりが「命の危険」を伴うものや「社会上のルール(法律)やマナー」に触れるものは「気持ちはわかるけれど、ダメなものはダメ!!」と折り合いをつける必要もあります。

 それが尋常でない場合は、やはり「何かしらの心理(情緒)としての課題」や「そうした気質特性を備えた脳みそ」と考え、'決して一人で抱えず'専門家(精神科のお医者さんなど)に相談しましょう。

 確かに、日本の精神医療は「ポイント制で、薬物療法を勧めないと儲からない」など正直「当事者に寄り添ったもの」ではなくなっています。そして、HSPスペクトラム(繊細さん)など「病気でも障がいでもないただの気質特性(性格の一部)として処理されているものも残念ながらあります。

 福祉もほぼ100%法律に基づいたオープン支援」が前提となっていますので、そもそも「こども食堂」もHSPスペクトラム(繊細さん)も「法律上の定義」はありません。そして、法律に頼らない独自の支援を展開するクローズ支援」の多くがほぼ情報公開が少ないため自分たちによる能動的情報収集を進めない限り、たどり着けないもの現実です。

 ちなみに、発達障がいは「半分オープン支援、半分クローズ支援」となっています。それは、「法律上の定義はまとまったものの、専用の障がい者手帳がありません」ので「オープン支援」が進みづらいのも現実です。
 だからこそ、未だに「偏見や差別」が多いのも現実です。(「繊細さんは甘えだ」とか「発達障がいは結局育ちの問題でしょう?」とか…)

 その多くが、「診断の有無による区別」による一般人と気質特性を備えた人との「溝」となり、余計生きづらい世の中になっているのも事実です。

 しかし今現在はやむを得ませんが、専門家に頼り、使える「オープン支援」は使いこなす。それでも難しい場合は、重い腰を上げて「クローズ支援」を立ち上げるしかありません。

 今後研究が加速し、法律やそれに基づいた「オープン支援」の改正など'前向きな変化'が進めば、もう少し生きやすくなるかもしれません。
(だからこそ、議員の皆さん頼みます!!!! 時代は待ってくれません!!!! お願いします!!!!)

 話を戻します。そして、強く激しいこだわりの正体は「心の移動が難しいこと」なのです。

 「何のことやら?」と思うかもしれません。(^-^;

 わかりやすいのが、「列車の遅延など予期せぬ物事に対して、瞬時に心を切り替えることができるか否か」です。アスリート(プロ選手)の多くが、こうした「心の移動」ができるようになるまでメンタルトレーニング(心理訓練)も練習メニューとして組んでいるそうです。

 発達障がいのある人はここが苦手なことが多く、強く激しいこだわりとして行動に出てしまうのです。
 そして、「自分が予測できること(見通しの経つもの)に対しての安心感の維持」もこだわりの正体です。

 発達障がいもHSPスペクトラム(繊細さん)の多くは「新しい環境」や「新しい物事」になじみにくい、溶け込むのに強い不安を感じやすいところもあります。特に発達障がいのある人は、「自分の予測(見通し)の範囲内で進めたい」という強い欲求もあります。

 両者とも、「予期せぬ出来事」や「トラブル」がより不安感を増幅させる'トリガー(引き金)'になりかねないのです。
 だからこそ、「こだわり」が一種の'お守り'になっているのも事実です。(お守りは神社で買うものではなく、「自分自身の習慣」などが積み重なったものという予備校の先生の一言が忘れられません)

 ちなみに私は、「無印良品の沼ー'ムジラー'」なところを中心に、「素朴かつシンプルで、自然体」な雰囲気や環境にひかれやすいです。
 個人経営のカフェやバー(スナック)など小さくともわちゃわちゃ感のない環境もお気に入りです。内陸田舎の生まれ育ちの私にとって、海は絶好の憧れです。しかも、透明度の高いサンゴ礁の海や世界との一体感を感じやすい太平洋は格別です。

 ただし残念ながら、こだわりが周りから理解されず、「頑固」、「融通が利かない」など心無い言葉や行動で傷つくこともあります。

 私が勧めるのはずばり「引き算発想」です。何度も書きましたが、「いやなら素直に離れる(手放す)」が一番安心できます。私が'ムジラー'にこだわるのも、そちら(企業)が意図的に「不要なものは引く」に徹したらからこそ、そこからの安心感なのかもしれません。

 とはいうものの、簡単にできるものではありません。そして、発達障がいのある人たちのあるあるとして「白黒思考(0か100か思考)」もこだわりに拍車をかけています。

 'お守り'と化したこだわりはむしろわずか1つでも「残した方がいい」かもしれません。

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