こんにちわ。
ノーコードを使用してプロダクト開発をさせていただいている蒼士と申します。
さて、ここからが本題です。
いかなる商品やサービスにおいても、「解決すべき課題」を決めるべきであり、そのためには「メインユーザー」を決定しなければなりません。
ですので、その「メインユーザー」を「ペルソナ」として明確に定義して、商品やサービスを開発し、さらにはその商品やサービスをグロースさせていくことになります。
『【アプリ開発をお考えの方へ】なぜアプリは「絶対に」機能を絞ってリリースすべきなのか?』でも述べましたが、「なんでもできるサービスは誰にも刺さらない」ということになりますからね。
実際に、プロダクト開発において失敗につながってしまう大きな要因として
「誰のためのプロダクトなのかが曖昧」
ということがあります。
そこで、今回は当記事のタイトルにもある通り、プロダクト開発におけるペルソナの作り方と注意点を「留意事項」と「ペルソナ設計の例」に分けて述べたいと思います。
✅読んで欲しい人
・ペルソナを設定していかなければいけないが、ペルソナへの解像度がまだ明確になっていない方
・ペルソナの調整や更新をしていかなければならない方
当記事を読むことで、ペルソナ設計をする際の少しでもお役に立てれば幸いです。
それでは早速入っていきます。
✅留意事項
【1】一発で当てようとしないこと
これは、そもそものプロダクト開発においても言えることですが、もちろんペルソナ設計にも当てはまることです。
いくら多額の費用をかけて、いくら多くの時間をかけて、調査結果を何枚ものパワポにまとめることができても、残念ながらあくまでも机上の空論に過ぎないということです。
ペルソナ設計について、ミーティングだけ考えられているのは非常にもったいないです。
さらに
「多くの時間と労力をかけたんだから、変えるのはもったいない」
「これだけ頑張って考えたんだから、あっているに違いない」
みたいになってしまうことにもつながりかねなく、こんなことになってしまっては本末転倒です。
なので、ペルソナ設計に関しても一発で当てようとせず、ユーザーの反応を見ながら継続的に調節していくというスタンスが適切なのではないかと思います。
【2】自分達をユーザーとして捉えないこと
これは正直自分も経験がありました。
わかります。
ついつい無意識のうちに、プロダクトを作っていく自分達とユーザーを同一視してしまいがちですよね。
ただ、これでは色眼鏡をかけてプロダクト開発を進行してしまうことになってしまい、いざその色眼鏡を取ってみると、全く違う景色が広がっているみたいなことになりかねません。
ですので、あくまで自分達の考えは「仮説」として認識しておき、それが本当なのかを検証していくんだという考えを常に持っておく必要があります。
✅ペルソナ設計の例
プロダクト開発の会議において「さて、ペルソナについて考えよう!」となり、ペルソナを以下に決定したとします。
・40代の主婦
・年収は400〜500万円
・関東住みで、ITには疎い
いかがでしょうか?
これではペルソナへの解像度が低いです。
また、デモグラフィックな情報ばかりに目をむけてしまっており、もっと重要な「行動の形成に関係する情報」が度外視されています。
なので、シンプルに言えば、実際の人として想像ができるレベルまでもっと具体化すべきで、かつ、「行動を形成する情報」に注力すべきです。
明確にコアユーザーとして「この人だ!」と言えるレベルまで具体化することで、その人のために必要なプロダクト、また、実装する機能が浮き彫りになると思います。
前置きが長かったですがここにきて、例としてペルソナを設計していく際の型(テンプレート)を紹介させていただきたいと思います。
具体的な情報に関しては最低限とさせていただきます。
【1】デモグラフィックな情報
・年齢
・性別
・所得
・職業
・居住地
・家族の構成 などになります。
具体的には
・25歳の男性
・未婚で1人暮らし
...
みたいなことです。
【2】サイコグラフィックな情報
・価値観
・興味(好きな食べ物・趣味など)
・性格
・ライフスタイル(休日の過ごし方・普段触れているメディアなど) などになります。
具体的には
・仕事で成果をだすことと自身の健康に強い関心がある
・同世代の中でも自由に使えるお金が多い
...
みたいなことです。
【3】ペルソナ設計において肝となる情報
「MECEじゃなくない?」
「粒度おかしくない?」
と思われた方、すみません。
わかりやすさを重視し、「ペルソナ設計において肝となる情報」と表記させていただきいます。
なぜ肝になるのかというところで言うと、先ほども少し述べたかと思いますが、これが「ユーザーの行動、また、プロダクトの使用にどのような影響を及ぼすのか」ということの大きな要素になるからです。
これは何かというと
・ペルソナのゴール
・ペルソナが望む成果
・ペルソナのニーズ・ペイン
具体的には
・自分のビジネス戦闘力を正確に把握したい
・現状、会社において満足のいく裁量を任せてもらえていない
・健康にも効率よくリソースを割きたい
....
みたいなことです。
ここで特に意識すべきことは「ペルソナは機能を求めているわけではない」ということです。
すなわち、プロダクト開発側としては、「ペルソナが望むゴールや成果を達成するための手段、最善策としての機能」を考えていく必要があるということです。
ジョブ理論でも述べられていることかと思いますが
「ペルソナはプロダクトを買っているのではなく、目標を達成するためにプロダクトを雇っている」
という考え方を持っておく必要があります。
✅まとめ
今回は「プロダクト開発におけるペルソナの作り方と注意点」ということで、ペルソナ設計の例と注意事項を述べてみました。
プロダクト開発において、もちろん機能を決定していくことは必要ですが
・誰の
・どんな課題を解決するのか
ということが、機能を考える以前に考えられていなければなりません。
だからこそ
「ペルソナの解像度を上げる」「ペルソナへの理解を深める」
ということが必要になってくるのです。
解像度が高いペルソナを決定できれば、その後
「その人が抱えている課題をどんな機能で解決していくのか」
「その人が望む成果をどんな機能で獲得するのか」
を考えていくことができると思います。
当記事が、ペルソナ設計をされる方の少しでもご参考になれれば幸いです。
また、下記記事では、ノーコードで開発できるプロダクトの一例を紹介しています。
「こんなアプリって実装可能?」
「いくらぐらいで出来るの?」
「アイデア段階でどうしよう…」など
アイディアベースでのご相談も承っておりますので、まずはお気軽にご連絡をいただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!