"苦手な相手"って決めつけ・思い込みありません?(#07)

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 ご覧いただきありがとうございます。今回は「見た目が大切」といったフレーズでご存じな方も多いかと思います「メラビアンの法則」に着目してみたいと思います。
 アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した話し方に関する調査結果として有名なこの法則ですが、ここでの結論は「これ、誤解していませんか?!」といった確認の内容です。※お詳しい方は、今回読み飛ばしてください

コミュニケーションにおいて、聞 き手は話し手の
  『言語情報:メッセージの内容』が7 %、
  『聴覚情報:声のトーンや口調」が38 %、
  『視覚情報:ボディランゲージや見た目』が55 %
で受け取っているから、見た目が大切・話し方が重要!!…として理解されている方が多いやもしれません。「人は見た目が9割」という本などの影響もあったかと思います。結果…
 ・話の内容は7%しか相手に伝わらない。だから、内容以前に見た目が大切
 ・いくらいい話をしても服装や表情次第で信用してもらえない。印象が悪くなる
 ・話す内容よりも、声のトーンや大きさ(話し方のテクニック)が重要
 ・アイコンタクトやボディランゲージが大事
 ・服装などの見た目が重要、第一印象で決まる
 ・プレゼンでは、図式化したり、パワーポイントの作り方などの見せ方が大切
等、コミュニケーション力の向上に意識を向けている方々もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしこれは本質的なものなのでしょうか?

 少し昔のネタですが、俳優・竹中直人氏が、コメディーパフォーマンスで見せる「笑いながら怒る人」をご存じでしょうか?(You Tubeでもすぐ検索できますので、一度ご覧ください)
⇒顔はにこにこ、首をふりふり、しかし話す言葉は悪口を言い続けているものです。
 これを思い出して・ご覧いただいて、お気づきになりましたでしょうか?そうです、もし「悪口を伝えたい」のが本意であれば、相手の感情を悪口でゆさぶるどころか笑わせてしまう、というミスリードが起きてしまっています。
シリアスだったりシブいシーン・セリフで多くの作品に出演している竹中氏は、ストーリーでこういったミスリードするような演技はしていません。(コメディとドラマ・映画は違うもの、当たり前ですがね^^;) 本業のドラマ・映画などでは、「セリフの内容と、声のトーンと見た目」を揃えて演技しています。

 これらの対比からわかることは、「伝えたい事は、言葉の中身と、トーンや見た目を揃える」ことの重要性を示している典型的な例と言えます。
このようなケースを踏まえて、改めて「メラビアンの法則」の本意をまとめると、 「感情を伝えるコミュニケーション」という特定の状況下において、言語情報と聴覚情報と視覚情報が矛盾した場合、相手が重視するのは
 『言語情報:メッセージの内容』が7 %、
 『聴覚情報:声のトーンや口調」が38 %、
 『視覚情報:ボディランゲージや見た目』が55 %
になるので、コミュニケーションにおいては「『言語情報:メッセージの内容』に合わせた声のトーン・見た目を揃えて、聞き手が話し手から発信されるメッセージや情報のミスリードをなくしましょう…といったものになるようです。

  いかがでしたでしょうか。これまでの理解・認識されていた「見た目が9割」や「メラビアンの法則に関する理解」との齟齬はありましたでしょうか。世の中、様々なコミュニケーション関連の情報・書籍・セミナーなどが玉石混合に存在しますが、学ぶ上でもミスリードには気を付けていきたいものです。

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