私が、今存命中のかたで最も尊敬する人がこちら、佐藤優氏。
まさに博覧強記。
とんでもない知性の塊でありながら、大学などの研究機関に籠っているような「机上の学者」では断じてない。
まさに実戦の勇士であり、知の巨人。
そんな佐藤氏の代表作が、この『国家の罠』。
好き過ぎて、もう何度も読んで、ボロボロになっているのだけれど、数年ぶりにまた読み始めたらやっぱり面白くて止まらない!
少々難しいところもあるのだけれど、それだけに、読み返すたびに理解が深まっていき面白さも増す‼
元々は、同志社大学の大学院で「神学」を学んでいた佐藤優氏。
そんな佐藤氏は、共産主義国であるチェコに留学したい…という邪(よこしま)な思惑で外務省に入省する。
ところが、配属されたのはソ連・ロシアであった。
しかし、次第に外交官としての使命に目覚め、国益のために邁進するように。
そこで出会ったのが、国会議員の鈴木宗男氏であった。
橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗という三総理の下、鈴木宗男氏とともに北方領土返還に向け奮闘する日々。
ところが、時代は小泉純一郎政権に。
田中真紀子氏が外務大臣となると、鈴木宗男氏への大バッシングが始まる。
そんな嵐のなか、「国家の罠」にはめられた佐藤優氏は、東京地検特捜部に逮捕されてしまう。
知の巨人、佐藤優氏と検察との闘いが始まる……!
なんといっても、検察との攻防が読み応えたっぷり!
外交官として学んだ諜報活動のスキル、そして神学、宗教的知見などから情報を冷徹に分析し、感情に流されずに策略を練っていく佐藤氏の静かで、しかし猛烈に熱い闘争劇が圧巻。
特捜部の西村検察官も、面白い人物だ。
ああ、面白過ぎて、語りつくせない……!
そして、本書の前日譚である『自壊する帝国』も読み始めてしまう。
となると、『私のマルクス』『獄中記』『同志社大学神学部』も読み返したいし、『外務省ハレンチ物語』も面白いし…
ああ、全部読みたい……!