「年収」を捨てて手に入れた、一生食いっぱぐれない「共生という名の貯金」
広告・メディアや地方の最前線で30年戦ってきたボクが、たった一つできることは、九州の地で「地方創生」という綺麗事だけでは済まされない現実に泥臭く向き合ってきた記録を、これから地方移住を夢見る人々に、リアルで学びある「航海図」を伝えていくこと。
単なる「スローライフのすすめ」とかではなく、「都市型の成功体験を一度捨て、地域という運命共同体の中でどう人生を再定義するか」という、机上論では無い人間臭い実録集です。そんな地方移住12年目の田舎メディアマン視点で、第二の人生を0から始めた私の奮闘記をお届けしていきます!
---
都会型プライドを「損切り」できるか? 移住を成功させる唯一の絶対条件
「夢は、ストレスの無い空気の綺麗な田舎でゆっくり野菜でも育てて暮らしたい」
そんな言葉を口にする男女を、私はこの11年間、九州の地で数多く見てきました。そして、その多くが数年もしないうちに、都会の喧騒へと(あるいは寂しい孤独へと)引き返していく姿も。
申し遅れました。私は、東京大阪福岡で、広告・メディアの世界に30年、情報と舞台を追いかけてきた男です。そんな私が、人生の「アウトロ(終奏)」を奏でる場所として選んだのは、地方の泥臭くも温かい、そして時に残酷なほど濃密な人間関係が渦巻く「地域」でした。
1. 「便利さ」は買えるが、「居場所」は買えない
都会での生活は、お金さえ払えばあらゆる「不快」を取り除けました。
暑ければエアコンを買い、お腹が空けば24時間営業のコンビニへ行き、移動が面倒ならタクシーを呼ぶ。そこにあるのは、貨幣による「自己完結した自由」です。
しかし、田舎に移住した瞬間、その方程式は崩壊します。
何かをサボれば隣人に顔をしかめられ、祭りの役を引き受けなければコミュニティの「外側」に置かれる。ここでは、お金を払っても解決できない「地域の掟」や「相互扶助」という名の義務が顔を出します。
これを「不自由」と感じてしまうのなら、そもそも移住はおススメしない。
でも、この「不自由」の先にこそ、都会では気づけない、お金では決して買えない「人生の実感や生きている肌触り」があるのだから。
2. 通帳の数字より、玄関の「野菜」が嬉しい理由
私が11年の奮闘で学んだのは、「孤独死とは無縁の、圧倒的な身近との繋がり」です。
ある朝、事務所に行くと泥のついた野菜が置いてある。
「あんた、最近顔見んかったから」と、ぶっきらぼうに声をかけてくれる年長者がいる。
これは、都市部で数千円出せば買える「オーガニック野菜」とは決定的に違います。そこには「私はここで共生している」という、生存の本能的な安心感が宿っているのです。
これを、私は「日常価値」と呼んでいます。
社長の椅子やお金が増えても心は満たされなかった私が、地域のために汗を流し、歴史を語り継ぎ、時には地元の方々と衝突しながらも作り上げてきた「血の通った資産」です。
3. あなたが選ぶのは、どちらの「豊かさ」か
これから始まるこのシリーズでは、私が11年間の公私の葛藤(正直、泣き言や明日も見えない絶体絶命の連続でした)を通じて得た、「地方移住をリアルに良く抜く知恵」を余すことなくお伝えします。
* 移住を「消費」しに来るのか。
* それとも、地域という物語を育む「共創者」になりに来るのか。
決めるのは、私の「奮闘記」を読んでからでも遅くはありません。
あなたは、不透明社会で人生の最後を「便利な孤独」で締めくくりたいですか?
それとも、「煩わしくも愛おしい繋がり」の中で、都会ではできない誰かの記憶に残るアウトロを奏でたいですか?
心地よさやウェルビーイングな人生を歩みたい男女皆さんの処方箋へ
具体的で少し痛い「現実」や「志事」を綴っていきます。