2023年03月26日(日)
中京11R 高松宮記念
過去5年の高松宮記念は、その勝ち馬5頭中4頭が「父も母父も非サンデーサイレンス系」の血統該当馬。
唯一の非該当馬となる昨年の勝ち馬ナランフレグ(8人気)は、主流のサンデー系種牡馬とは大きく異なる特性を持つダート指向の強いゴールドアリュールの産駒。
日本の芝競馬の括りの中では主流ではない血統馬、中でもスピードや馬力の才能に長けた米国血統やダート血統馬が走る、極めて特異な傾向が垣間見えるG1競走。
尚、直近3年の高松宮記念は、全て重馬場コンディションの開催。
今年もレース当日は道悪想定で、例年の傾向がそのまま引き継がれそうなシチュエーション。
トウシンマカオは、2走前の京阪杯で上がり最速末脚を計測して完勝。
1400m以上の距離で2勝、重賞連対実績も持つ馬。
重馬場開催の直近3年は、馬券に絡んだ9頭中8頭が、近走上がり3位以内or1400m以上の勝利実績を持っていた馬。
父ビッグアーサーは、2016年の高松宮記念勝ち馬で、ナスルーラを経由するプリンスリーギフト系種牡馬。
昨年17人気3着と大波乱を演出したキルロードは、母の父がビッグアーサーの父にあたるサクラバクシンオー。
19年12人気2着セイウンコウセイは母の父がナスルーラ系Capote、同年17人気3着ショウナンアンセムも父がナスルーラ系ジャングルポケットと、近年の当レースはナスルーラ系血統馬が大穴連発。
前走のシルクロードS(中京芝1200m・G3)は、先行馬やインコース有利の展開を大外枠から58.5キロを背負って4着まで追い上げた負けて強しの内容。
本質が叩き良化指向の強いナスルーラ系であること、前走よりも斤量面も軽減されること等々を踏まえれば、当日の馬場コンディションも込みで勝ち切る可能性も十分と判断します。
ウインマーベルは、2走前のスプリンターズS(中山芝1200m・G3)が上がり順位3番手の末脚でクビ差2着好走。
父アイルハヴアナザーは往年の高松宮記念血統としても知られるフォーティナイナー系種牡馬。
2018年の勝ち馬ファインニードル、2017年の勝ち馬で2019年も3着に好走したセイウンコウセイ、同じく当レースで2度の好走歴を持つハクサンムーンなども父フォーティナイナー系の血統馬。
母父フジキセキは、サンデー系の中でもダート、馬力指向の強い種牡馬で当レース向き。
2010、11年と連覇のキンシャサノキセキもフジキセキの産駒。
昨年の勝ち馬で今年も出走を予定するナランフレグも、フジキセキ同様に馬力指向の強いサンデー系ゴールドアリュール産駒。
7着に敗れた前走のシルクロードSは、休養明け初戦でプラス12キロ増。
加えて先行系、インコース有利の競馬で大外枠のトップハンデ59キロと最悪の形。
当舞台では重賞圧勝の実績を持つように、斤量面、ローテーションからも上積みが見込める今回は巻き返しも必至。
ナムラクレアは、近年の当レースで期待値の高い近走上がり上位、1400m以上の距離実績、ストームキャットの血を持つ馬。
父ミッキーアイルも、道悪馬場で行われた高松宮記念の好走実績馬。
上位人気馬の中では最も信ぴょう性の高い1頭。
推奨馬
トウシンマカオ
ウインマーベル
ナムラクレア