新卒で就職できた ― 世間一般には、それは“成功”のスタートかもしれません。私もかつて、業界で有名な企業に早々に内定をもらい、社会人生活を始めました。
でも、振り返ってみると、その道は「人からどう見られたいか」「期待に応えなきゃ」という思いで選んだ働き方でした。結果として、5年後には辞めることに。迷惑をかけた、という感覚は今も心に残っています。
もしあのときに戻れるなら――今なら違う道を選ぶと思う。なぜなら、「どんな在り方で働きたいか」をもっと深く考えたいから。
今回は、「新社会人に戻ったら私がやりたいこと」「私が大切にしたい働き方観」を綴ってみます。特に、これから社会に出る人たちに届いたらと思います。
~過去の私 ― “見られたい私”と“本心のズレ”~
当時の私はこんな思考でした:
「早く一人前にならなきゃ」
「頼られる人間にならなきゃ」
「いい子、できる子でいなきゃ」
だから、頼まれごとを断れず、誰よりも笑顔で、誰よりも頑張っていた。とても“扱いやすい便利な”人だったと思います。
だけど、その裏で――
人の力を借りるのが苦手
「聞けない」「頼めない」自分に無意識のプライドがあった
本当に自分がやりたい/やりたくない、の感覚を見逃していた
ある上司から「プライドが高い」と言われたとき、初めて自分の中のズレに気づきました。あの言葉は、私自身の“やりたくない本音”を見透かしたものだったのだと思います。
「仕事を理解しているように見せたい」だけの自分と、「理解して仕事を進める人」――この違いに、当時の私は気づけていませんでした。
~今ならこうする ― 新社会人に戻ったら “在り方” をまず決める~
もし今、新社会人に戻れるなら、私はまず
「自分がどう在りたいか」を徹底的に研究します。
何に喜びを感じるのか。
どんな環境・ペースが心地よいか。
逆に、「これだけは無理」「これをやりたくない」という境界線。
特に「やりたくないこと」を明確にすること――それは失敗ではなく、自分を守る大事な判断基準にもなるし、自分を深く知る材料にもなる
~“やりたくないこと”との向き合い方 ― 真剣に受け止めることの大切さ~
もし今戻るなら、私がまずやるのは――「自分がやりたくないこと」を一度、真剣に見つめ直すことです。
ただ「無理」「嫌だ」で終わらせない。
なぜそれが嫌なのか。どこが苦しいのか。プライドなのか、価値観とのズレなのか。
それを自分の中で“消化”する。
このプロセスを経てこそ、自分にとって本当に大切なことが明確になります。
それから、得意なこと/好きなことに目を向け、そこにエネルギーを使う。
この手順が、私の実体験から「ただやりたいものを探す」以上に、キャリアの満足度や「続けられる」働き方につながると感じています。
~営業職は “可能性” を感じられる職だった — でも、プライドを捨てられなかった~
実は、営業職も私にとって「合う可能性のある職種」でした。コミュニケーションが得意で、人に喜ばれることにやりがいを感じる私なら、営業の持つ「人との信頼関係を築く」「提案する」「結果を出す」という流れは、自分の特性と合っていたのかもしれません。
ただ、当時の私は「人に頼らない」「できる人間に見られたい」というプライドが強く、「助けを求める」「分担する」ことを苦手としていました。これが、「仕事を理解しているように見られたい」だけの“見せかけの働き方”につながり、結果として長続きしなかったのだと思います。
もしあのとき、「プライドを手放す」「得意なことを見つめ直す」ことができていたら――私はもっと自然体で、自分らしく、営業の仕事を楽しめていたのではないかと思います。
~若いうちにやってほしい ― “苦手”“嫌い”ときちんと向き合うことで、可能性は広がる~
若いうちって、「好き」や「向いていそう」に飛びつきがちだけど、同時に「これは苦しい」「なんかしっくりこない」と感じることもきちんと見てほしい。
そういう“引っかかり”は、自分の価値観や性格のヒント。
無理に押し込む必要はないけど、放置もしない。
“クリア”にしてから、自分の強み・好きを活かす道を選ぶ。
このプロセスを踏むことで、「やりたい仕事」だけじゃなく、「自分が安心して続けられる働き方」「自分らしくいられる毎日」が見えてくると思います。