日本円で買ってもドルコスト平均法と言う問題

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 つみたてNISAについての解説をしているときに、積立投資の利点は「ドルコスト平均法」にあります、てなことを言ったりします。

 でも日本国内にいて日本円で取引をしているのに、なんでドルコスト平均法なんだろ? と思いますよね。

 ただの「コスト平均法」でいいのに、と私はいつも思います。

 多分、何か理由があるんでしょうね。

そもそもドルコスト平均法とは

 ドルコスト平均法というのは、毎月同じ額で株式なり投資信託なりを買い付けていくという投資手法です。

 値段が上がろうが下がろうが関係なく、毎月同じ額で買います。

 毎月1万円ずつある銘柄の株式を買い付けることにして、

 先月は1株1,000円だったから10株買った、
 今月は1株500円に下がったので20株買った

 ――というようなやり方です。

値下がり時にはたくさん買えるという安心感

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 前述の例でわかる通り、株価が値下がりしても「同じ投資額でたくさん買えるぞ」と思えるので、精神的に楽ですね。

 株価が下がっていてもその時期にはたくさん買えるので、少し株価が回復したときには利益を手に入れられるというわけです。

相場の動きに一喜一憂せず、着実に投資できるのがドルコスト平均法の良いところと言えます。

ドルコスト平均法の弱点

 そんなドルコスト平均法ですが、弱点もあります。

 その1つが、下げ続ける相場環境では絶対に勝てない、という点です。

 下げ局面では同じ1万円でたくさん買えると言っても、月ごとにさらに下げてしまうとトータルでプラスに転じる日が来ません。

 もう1つ、株価が高くなっても着実に買い続けるやり方なので、大儲けはできにくいというのも弱点でしょうか。

 底値で目いっぱい買って、天井で売り抜けるのが利益面ではもっとも良い投資です。

 ただし底値も天井もわかりませんし、底だと思っていたらさらに下がって底抜けになってしまうこともありますから、リーズナブルな考えを持っている人にはドルコスト平均法をお勧めします。

 つみたてNISAは特に初心者の人にはもってこいの投資法で、その理由の1つにこのドルコスト平均法があります。

 つみたてNISAの良いところはそれだけではないのですが、その辺についてはいずれ解説したいと思います。

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