中小企業経営のための情報発信ブログ30:ボトルネック

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ビジネス・マーケティング
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は「ボトルネック」について書きます。
「ボトルネック」という言葉を初めて聞く人もいると思いますが、そのまま日本語に訳すと「瓶の首」です。
ボトルネック」というのは、全体に影響するレベルの問題要因で最も問題視されることで、ビジネスの場面では「制約条件」と呼ばれます。要は、全体の作業工程の中で、処理能力や容量などが一番低い部分を指す言葉です。だから、細い「瓶の首」なのです。これは、目的を達成するうえで障害や問題となる部分、分かりやすく言うと「弱み」に該当する部分です。これと対照的なものが「非ボトルネック」で、これは「強み」に該当する部分です。
多くの企業は自社の「強み」、つまり「非ボトルメック」にばかり目が行き、「ボトルネック」の重要性を忘れてしまっています。
まず、ここでは、チームで仕事をする際に、いったいどの部分に合わせて仕事をするのが効率的か考えてみましょう。
「スピード」という点で言えば、一番仕事が早い人に合わせるのが正解のように思えます。しかし、概して仕事が早い人は優秀な人です(中には要領だけいい人や、早いだけで質が悪い人もいますが)。チーム全体で見れば、そのような人は一握り、大半は中ぐらい、ほかに全体のスピードについていけない人が1人や2人はいます。
いくら優秀なメンバーが早く仕事を終えたとしても、チームで仕事をしている限り、一人のメンバーが遅れるとチーム全体のスピードは遅い社員の影響を受けるのです。チームにとっては「非ボトルネック」よりも「ボトルネック」の影響の方が大きいと言えるのです。
このように、チーム全体の仕事のペースを左右するのは「ボトルネック」です。従って、「ボトルネック」こそが現状の課題の最たるもので、それを改善できればチームの生産性は当然上がるのです。
企業が自社の強みを伸ばすことばかりに集中すると、弱みを改善することがないがしろにされてしまいます。強みを伸ばすことと同様、むしろそれ以上に弱みを改善することに集中した方がいいのです。
それでは、ボトルネックをどのように改善すればいいのでしょうか?
TOC理論(Theory of Constrains 制約条件の理論)というのがあります。この理論は「ザ・ゴール」の著者であるエリヤフ・ゴールドラット氏が提唱したものです。
TOC理論は、ビジネスにおける制約条件(ボトルネック)を解消していくことでビジネスの効率化を図ることができることを示した理論です。
これは、「どんなシステムでも常に、ごく少数(あるいは一つの)の要素または因子によって、そのパフォーマンスが制約されている」という過程から出発した包括的な経営改善の手法です。これによれば、「制約にフォーカスし、問題解決を行えば、小さな変化と小さな努力で、短期間に著しい成果が得られる」というものです。
TOC理論は次のステップで行われます。
 Ⅰ:ボトルネックを発見する・・・業務の作業工程を見直し、最も効率が悪いポイント(ボトルネック)がどこかを探る。ボトルネックの洗い出し方法は現在の問題点を考えつく限りすべて書き出し、重要度別に分類し、すべての要因について分析を行い、その中で最も影響を与えている問題点がどこかを明確にする。
 Ⅱ:ボトルネックを改善する・・・ボトルネックを特定したら改善作業を行う。ボトルネックが全体に影響を与えるので、できる限り最大の効果が得られるような改善を行う。
 Ⅲ:新たなボトルネックが発生する・・・一度ボトルネックを特定し改善作業を行っても、新たなボトルネックは必ず発生する。ボトルネックは1つと決めつけるのではなく「次のボトルネックはどこか」を常に意識することが重要である。
 Ⅳ:発見・改善・発生のサイクルを繰り返す・・・このサイクルを回すことで、常に組織(チーム)の効率化を図ることができる。
こうしたステップを踏みながら、問題解決を行っていけば「やりがいを実感できる職場・風土・仕事の進め方が、現場の競争力を高める原動力になる」のです。TOCによって、組織の中核的な対立を解消することが組織運営に際しての重要課題なのです。
ゴールドラット氏は言います。
1:組織の課題を理解し、良い方向に導く際に重要なことは、システマティックに実行することです。そして、その際は、今期の利益のようなどうでもよいことではなく、会社の安定性に重きを置かなくてはいけません。安定性を高めることができれば、スタッフのモチベーションは上がり、お互いに協力し合う環境が整うからです。そうすれば財務的な結果はおのずからついてくるものなのです。
Ⅱ:一般的に、業績が良くなることで会社の安定性が向上すると考えられていますが、それは違います。逆なのです。組織の中核的な対立が解消されるからこそ、業績が上向くのです。この順番を忘れないでください。
利益が組織の安定性を生み出すのではなく、組織や風土を変えることが利益につながるのです。発想を変えることです。
利益や儲けは悪いことではありませんが、それは後からついてくるものです。
また、ボトルネックを発見し改善していくことは、企業の利益アップにつながるだけでなく、効率化や生産能力の確保の面から見てメンバーの負担軽減にもつながります。
一見順調に見えるようでも、どのような作業にもボトルネックは潜んでいます。そのボトルネックを発見し改善し、このサークルを回していくことが効率化につながるのです。
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